こんなんもありか
「あ!チェリーおかえり」
ズギャンッ
「うぉう……
ただいま」
すごい効果音の笑顔だなまじで
ロベルト(半裸)ですよ
リビングのソファーに陣取ってます
いや、風呂上がりならばちゃんと拭け?
ソファーベットベトになるぞ!!
「ロベルトさん」
「ロビーでいいよ?」
「ほんじゃあロビーさんや
風呂上がりにはちゃんと拭かないとソファー痛むから」
「ソファー?ソファーが痛いの?」
「ごめんねソファーさん」
え、なにこのゴリラ可愛くね?
その前に拭けやこら
とりあえずロビーの肩に掛かったタオルを奪ってわしゃわしゃとブロンドの髪の毛を拭く
気持ちよさそうに目を閉じるそれは
「たいちに似てる」
「たいち?」
「あー、うん。ゴールデンレトリバーのたいち」
「オオゥッ!!!わんちゃん!!」
「そーそーwわんちゃん」
「僕の家にも居たよ。シェパード」
「うあー、似合うわー」
「ははっwよく言われるw」
「名前は?」
「トーマス」
「へぇ、機関車やん」
「ん?」
「いや、気にしないで
てか自分で拭いて」
「えー!!!」
「あ、ご飯は?食べた?」
「あぁ!そういえばチェリーは食べたいものはある?俺これでも料理は得意だよ」
「まじか!!とりあえずお肉!」
「くはっwお肉好きなんだね」
「うん!さぁロビーよ、ドライヤーをかけてあげよう」
「その答えが聞きたかった」
一瞬だけ
こんなんもいいかなとか思ってしまった
実際灯りのついてる家に帰るのって安心するし
なにより
「おいしい……」
「ふふっ。チェリーは美味しそうにたべるね」
「いや、本当に美味しいよこれ」
ロビーのご飯が美味しい(泣)
何よりもこの笑顔は
なんか癒されるし
「それで?チェリーはどこで働いてるの?」
「ん?2駅先にある一服どうぞっていうカフェ」
「イップクドウゾ?へぇ!今度行ってみようかな」
「ロビーは?」
「俺?俺は普通に大学生だよ!」
「……んぇ?今幾つ?」
「23だよ。外大に今年から通うことになったんだ」
「…………んぇ?」
年下?