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牲命蝕流填編 第6話:深化

「はぁはぁはぁ……森ですね」

「うん。はぁ、…森だね」

「文句あんのかお前ら」


 八蒔(かずま)出雲(いずも)は、劉芽(りゅうが)に山奥へ連れて来られていた。


「なんでこんな都心から離れた所なんですか?」

「そりゃあ、修行と言えば山奥だろ!」

「にしても徒歩でここまでは…厳しいものがあります」


 (かさね)および(ばく)の一件で、カグツチが八蒔に何らかの興味を持っていることが分かり、修行の場所が急遽変更となった。


「ここって芽吹ダムの近くですよね?以前事故があった」

「さすが警官。十年くらい前のニュ―スをよく覚えてんな」

「記憶力だけは良いんです。でもなんでここで修行を?」

「ここず―っと行くと芽吹ダムがあって、なんかあそこに家みたいなのが見えるだろ?あれ合宿棟で、ここ月宮工業が所有する訓練所なんだよ」


 劉芽さんによると、世界同時多発災害以降、もっと影法師の育成に力を入れるべきだという声が上がり、災害時に使えなくなった工場やこういった場所を訓練施設として再利用しているらしい。


「これから一ヶ月間、俺直々にお前らを修行してやる。こないだみたいにいつ襲われるか分からねぇし、ある程度のレベルまでもってく」

「え?一ヶ月間もですか?その間、業務はどうすれば?」

「上司に聞け。俺はただお前らを強くすることだけを命じられてるんだよ。あんな『三年モノ』程度に手こずりやがって」


 基本、貘の強さは時間の経過とともに増していく。


 レ―トを表す際は「影齢(えいれい)~年モノ」と総称し、その年数によって大まかに強さ・危険性を判断している。


 貘は魂や思念に影が宿ることで顕現できるが、それらに強さが無ければ貘として成り立たず、仮に成り立ったとしてもすぐに消えてしまう。


 そのため、強い怨念や怒りなどを持った貘は自然に消えることがほとんどない。


 一ヶ月から一年モノは、「不安定期」と呼ばれ、自然と消える可能性があるほど弱く、一年から三年モノは、貘として完全に安定し始め、中には自我を持ち始めるモノもいる。


 三年から五年モノは、個性や能力が出始め人へ害を及ぼすようになり、それ以降は未知数である。


「まぁ、剪刀(せんとう)の俺が切った貘は『七年モノ』くらいだがな。ちなみに、怨帝(えんてい)を貘と同じレ―トに当てるとしたら、だいたい『三百年モノ』くらいになる」

「劉芽さん、一体怨帝って何なんですか?俺、カグツチに目付けられているってことは何らかの関係があるってことだし…」


 劉芽は気だるそうに溜め息をつき、内ポケットからタバコを取り出した。そして倒れた木に腰掛け、慣れた手つきで火をつけた。


「怨帝はな、あの日突然現れたんだよ。もちろんカグツチは以前からあって、目的不明な集団として追われていた。でも、そのくらいしか分かんねぇんだ。まぁ…一つ、言えることがあるとすれば、カグツチの奴らが影法師機関から『何か』を盗んだことで、怨帝が表に出てきたってことだ」

「その『何か』と俺が関係している?ってことですか」

「ふぅ―、かもな。それより、今は強くなれ。七年モノに余裕で勝てるくらいにな」


 その後、合宿棟に荷物を置き、動きやすいようジャ―ジに着替えた。


 合宿棟は定期的に管理・清掃されているようで、食料から衣類まで様々な物が準備されていた。


「ジャ―ジなんて学生以来だな。体育館で滑ると膝んとこ溶けるんだよな」

「分かります。俺もよく、溶けた膝雛与に縫ってもらってました」


 支給されたジャ―ジは、特殊な生地でできているのか弾力性と柔軟性、動きやすさがあり、見るからに高額そうな質感であった。


「何喋ってんだよ、早く来い。大まかな予定を話す」



 八蒔と出雲は、木々の無い開けた場所へ連れて来られ、これからについて説明を受けた。


 ①朝は五時半に起き、十キロメ―トルのランニング後、朝食を摂る。


 ②朝食後、劉芽と二対一の素手打ち込み練習を休みなく昼まで行う。


 ③昼以降それぞれ個別の修行を夜八時まで行い、夕食・入浴後直ちに就寝する。


 というもの。


(これを一ヶ月間か………)

(ブラック企業よりブラック)


「俺的にはこれでも甘いと思うが。チッ、ジジイの野郎に止められたからな」


(警察学校も中々だったけど、座学が無い分こっちの方が体力的にハ―ドだな)


 まだ身じろぎ一つしていないにも関わらず、二人の額には汗が流れ始めていた。


 この人の匙加減で修行の辛さは、恐らく大きく変動する。二人は劉芽の機嫌を損なわないようにと目配せを交わした。


「あの劉芽さん、個別の修行って何ですか?」

「それは今から決める。お前ら、俺と二対一で勝負だ」


 そう言うと劉芽は、咥えていたタバコを踏み消し、関節をポキポキと鳴らした。


「これはハンデじゃないが、俺は影を使わない。対してお前らは、今自分に出せる全力でかかって来い。なんなら殺す気で来い」

「え、今、ですか?」

「当たり前だろ。はい、開始」



「出雲さん行きましょう」

「あ、うん」


 手を叩く号令とともに二人は走り出し、八蒔は腕に影を纏わせ、出雲は歪刀(いびがたな)を投影させた。


「何か作戦ありますか?」

「いや、下手に連携を取り過ぎるのは止めておこう。とりあえず八蒔くんは後方から攻めて。時間稼ぎしておくから合図したら攻撃を」

「分かりました!」


 先に向かった出雲は、劉芽の首目掛けて歪刀を振り下ろし、すぐさま刃先を回転させ、斜め下方向から切りつけた。


(投影は使えている。振り方もまずまず…)

「でも雑魚だな」

「え、」


 劉芽は涼しげな顔で刀を横から掃い、出雲の腕を掴んだ。そして腹に数発の打撃を与えると、大の大人を軽々と持ち上げ後方へ投げ飛ばした。


 その恐ろしく速く、重い打撃に出雲は反応が遅れ、受け身を取れないまま地面へ塗れた。


「っ!、か、八蒔くん!」


 そのタイミングで八蒔は劉芽の背中へ回り込み、顔目掛けて拳を放った。


「脇開いてるぞ」


 劉芽は再び涼しい顔で拳をかわすと、素早くしゃがみ込み、八蒔の軸足を蹴り飛ばした。


 体幹が崩れ無防備になった八蒔の脇腹へ、劉芽は躊躇いも無く打撃を放った。


 八蒔も出雲同様地面へ塗れ、その場で悶絶した。


 二人が顔を見上げると、こちらを劉芽は嫌悪するような顔で眺めていた。


「気持ち悪いぃ」

「あ゛くま、」

「お前ら、影の利点を分かってねぇな。影は至る所に潜在し、変幻自在、規格外のことができる。それをもっと意識しろよ」


 その後、二人の運動神経、体重、身長、どんな戦闘を行えるのか、細かく劉芽は紙にとった。


 特に投影レベルに関しては細かく吟味し、八蒔は三ヶ月モノ、出雲は一年モノ程度と評価された。


 その間も二人は殴られた腹部を労り、いつか復讐してやると心に誓っていた。




「はぁ、じゃあ個別の修行内容を発表する。まず出雲、お前は俺とひたすら木刀で模擬戦を行う」

「はい…分かりました」

「そんで八蒔、お前は『滝行』な」

「ん?滝行?」


 劉芽さんによると、俺は視覚・聴覚・嗅覚が長けているが、それらに頼るあまり感覚器官で認識できない攻撃への対応が遅れているらしい。


 そのため、滝に打たれることで感覚器官を遮断し、魂のみで周囲の影を認識する修行が必要…だけど…


「修行といえば『滝行』!みたいに決めてませんよね?(修行場所といえば『森』みたいに)」

「うるせえ、口答えすんな。殺すぞ」

「すぐ殺そうとする」

「あ?」

「まぁまぁまぁ、」


 その後、八蒔と出雲は分れ、それぞれ修行へ向かった。


 八蒔はダムの近くにある大きな滝へ向かい、出雲は竹藪へ向かった。


 滝はちょっとしたビルほどの高さがあり、水しぶきが弾丸のように水面から飛び散っていた。


 その轟音はまさにノイズキャンセリングがごとく、聴覚を遮断した。


「首折れないコレ?大丈夫かな?」


 恐る恐る水に入ってみると、凍死しそうなほど温度が冷たく早々に八蒔は心が折れそうになった。


 それでも何とか滝へ近寄り、今度は流れる水に腕を入れてみた。


 すると、勢いのまま腕がもっていかれ、少し溺れかけた。


「はぁはぁはぁ、一旦タンマ。水に慣れるところから始めないと…いつか死ぬ、絶対心臓止まる」

「水遊びじゃねぇんだ。しっかりやれ」


 岸の方を見ると劉芽が立っており、呆れた顔でこちらを見ていた。


 「しっかりやってるわ!」と言いたかったが、修行の難易度を上げられては困ると思い、なくなく本音を飲み込んだ。


「…これってコツとかありますか?」

「コツ?そんなものねぇよ。お前脳ミソ付いてんだろ?自分で考えろ。結局のところ、自分に合った方法は自分にしか分からねぇんだよ」


 そう言うと劉芽は暗い森へ消えていった。


(嫌味を言うためだけに来たのかこいつ!)


 遠のく後ろ姿に苛立ちを膨らませながら、八蒔は一度冷静に考えてみることにした。


「自分で考える、か……」

(劉芽さんは影にしかできないことをやれと言った。この水圧、影で何かするとすれば…踏ん張る力の強化、影での筋力強化か…)


 八蒔は試しに、足に影を纏わせようとした。しかし、手のようには上手くいかず、直ぐに影は消えてしまった。


「何事も練習か…よし、」


 八蒔は再び、滝へ向かった。


「ううさぶ!」




 一方、出雲は劉芽と模擬戦をしていた。


 竹藪は遮蔽物が多く、出雲は細かい太刀筋を意識して木刀を振るった。


「お前の太刀筋には癖がある。例えば、刀を振るった後脇が開く、刀を受けるとき左肩が前に出る」


 劉芽は素早く出雲の左肘と腹部に木刀を打ち込んだ。


「っ痛!」

「はい、これでワンキル」


 出雲はゆっくりと立ち上がり、飛ばされた木刀を拾い上げた。


「…分かりました、癖を意識して矯正します」

「いや、矯正しなくて良い。何ならもっと増やせ」


 出雲は左肘と腹部をさすりながら、疑問の表情を浮かべた。


「なんでですか?癖はそれだけ隙になりますし」

「手数を増やして、癖を増やす。自分で動きの型を作り、臨機応変に、繊細に対応する。それがお前には必要だ。癖はなぁ、自分が自分を上手く動かすための反復動作なんだよ」

「癖を増やす…分かりました。やってみます」

「分かったら早く構えろ」


 こうして一ヶ月間の修行が始まった。


 最初の一週目は、体力・精神力ともに擦り減っていくような感覚があり、何度も心が折れそうになった。


 二週目に入ると、ようやく自分の体を意識して動かせるようになり、影力の細かな操作も分かるようになってきた。


 体を感情ではなく物理に落とし込み、自分の筋肉の形、骨格、動きに対してどれだけの負担があり、限界はどのくらいなのか、常に脳を動かし、意味のある修行を意識した。


「八蒔はもっと力にメリハリを。分散してて最高出力を出し切れてないぞ」

「はい!」

「出雲は考えて動き過ぎだ、もっと肩の力を抜き、感覚のまま振るえ」

「分かりました!」


 無理やり体を動かしているということもあり、体の至る所が悲鳴を上げていたが、「強くなる」その一心を原動力とし、ただひたすらに取り組んだ。



「技名ですか?」

「あぁ、ある程度決まった型ができたら考えろ」

「それに何の意味が?」

「お前ら、『刀』って聞いて何を思い浮かべる?」

「片刃の長い、鍔の付いた刃物です」

「私も同じく、」


 劉芽さんによると、「名前」は情報を思い出す一番簡単な方法らしい。


 例えば、「背負い投げ」という技名には、「相手の腕と襟を持ち、肩と腰を使い、相手を投げ飛ばす」という情報が入っている。


 そのため、ちょっとした動作にも名前を付けることで、瞬間的に動作を再現できるようになる。


「最初のうちは声に出して技を使え」

「それでは、相手に自分の動きを教えることになりませんか?」

「馬鹿言え、最初だけだ。それにお前らが名前を付けるんだ、初見なら技名を言われただけではその内容までは分かんねぇだろ。それよりも今は反復を意識しろ」

「はい」

「はい」

「それから、八蒔。下半身の踏ん張りは足だけでできているんじゃない。腰や背中も使え」

「あ、分かりました」




 こうして「あっという間」とまでは言えないが時は経ち、修行残り三日となった。


 二人の体には細かな傷、治りかけていない打撲痕、そして確かな自信と気迫が刻み込まれていた。


 目は以前よりも鋭く、行動指針をしっかりと見据えているようであった。


「この一ヶ月の成果を見せて見ろ、八蒔」

「はい」


 八蒔は表情を変えず水へ入り、滝の前で一礼をした。


 その様は、出雲に付きっきりの劉芽にでさえ分かるほどの変わりようであった。


「いきます。【投影(とうえい)弓張月(ゆみはりづき)】」


 八蒔の足の周りに三日月状の影が現れ、回転し、腰から足の至る所へ纏わり付いた。


 どれも筋肉に沿って配置され、バネのような弾性力があった。


 その瞬間、水中の地面から割れるような鈍い音が響き、水面が大きく揺らいだ。


 八蒔は投影を顕現させたまま滝へ入り、目を閉じ、手を合わせながら更なる投影を試みた。


(よし、滝は耐えられている。このまま……魂と影、内側へ渦巻くように)


「【投影(とうえい)(しん)傾影(けいえい)】」


 まず自らの魂を感じ、その後魂を通して影を感じる。


 その感覚を少しずつ体外へ広げていき、周囲の影を察知する。


 そうすることにより、目を閉じているにも関わらず、サ―モグラフィのように影の輪郭を感じ取れるようになる。


 その投影範囲は、内に秘めた影力の高さを物語るように広範囲へ亘り、八蒔の空気感をさらに変えた。


(この出力を…影力の分散も少ない、しかも投影の同時行使。最低限で最高出力を…)


 それを岸で見ていた劉芽は、静かに影の槍を顕現させ、八蒔の頭目掛けて投てきした。


(投影の同時行使中、さぁどう捌くか)


 その速さは絶を振るう速度と等しく、十年モノ程度なら余裕で消し炭にできる威力であった。


 対して八蒔は、揺らぐことなく目を閉じたまま寸分のとこで顔をずらし、槍を避けきった。


 避けられた槍は八蒔後方の岩を貫き、ダムまで到達していった。


「はぁ―、まぁいいだろう。……合格だ。」


 その佇まいを劉芽は認めざるを得なかった。


「俺は出雲の所へ行って来る」


 そして劉芽は怪訝そうな顔で森へ向かっていくのであった。


 八蒔はゆっくりと岸へ上がり、大きく息を吐き、投影を解いた。


 そして無言で震える拳を握りしめ、その場へ気絶した。




 一方出雲は劉芽の接近を気取り、影の刀を投影させていた。


「劉芽さん、今日こそ殺す気でいきます」

「今日は俺も真剣を使う。投影(とうえい)蒼雲(そううん)】」


 そう言うと劉芽は蒼く黒い煙の立った刀を顕現させ、隙の無い構えを見せた。


 その刃は貘の目のように底の無い「黒」が渦巻き、少しでも触れれば引き裂かれるような殺気を放っていた。


「分かりました。宜しくお願い致します。【投影(とうえい)地羽々斬(ちのはばきり)】」


 出雲を中心として、半径五十メ―トル範囲の地中から鍔の無い刀が無数に出現した。


 その一つひとつが歪刀以上の影力を放ち、小刻みに震えていた。


(この出力の刀をこんな量…)

「はは、お前もバケモンかよ」


 劉芽は竹を上手く死角とし、低い体勢かつ左右に飛びながら素早く出雲へ近づいた。


 そして蒼雲を躊躇うことなく、出雲の首へ振るった。


 その瞬間、地中より刀が出現し、出雲は蒼雲の刃を受け流した。


「投影の自動顕現、形になったか」


 劉芽は再び左右に動きながら下がり、出雲も迷わず劉芽へ刀を振るっていった。


 地中に刺さる刀を抜き、投てきし、刀を抜き、振るい、離し、刀を抜き、振るった。


 その予測不能な斬撃は劉芽の頬を掠め、劉芽を本気にさせた。


(振るう手数と物理的手数、それにこの影力…)

「ふっ、良いぞ。なら最終課題だ。【投影(とうえい)(ぜつ)】!」


 いつになく速く鋭い刃は出雲を一瞬動揺させた。しかし…


「今ある刀全て!ここに来い!」


 出雲がそう叫ぶと次々に刀が飛来し、次々と劉芽の絶を受けていった。


 その凄まじい威力に周辺の竹は吹き飛び、出雲の刀は崩れていった。


「受けきる!」

「耐えろよ!出雲!」


 鉄を切削するような怒号が次第に小さくなっていった。


 そして、刀を一本を残し出雲は劉芽の絶を受けきった。


 二人の周りには大きなサ―クルが広がり、土埃と葉が舞っていた。


「うけきっ、た…」


 体力と影力の限界を迎えたのか、出雲はその場へ倒れ込み、気を失った。


「チッ。はぁ―お前も合格か」



 その日の修行は試験だけで終わり、その後八蒔と出雲は十五時間も睡眠をとった。



「ああ、俺だ。修行は無事終了だよ。おいジジイ、なんて化け物寄こしやがって。なんだよあの影力は」

「そう言うなよ劉芽くん。それで、『器』は?」

「………順調だよ。てか、そのために修行してやったんだろ?」

「苦労をかけるね」

「この分だと、予定よりも早く壊せるな」

「ああ、念願の」




 次の日。


「はぁ…とりあえずお前らは非常に遺憾だが、合格だ」

(素直に褒められないのか?)

(このおっさん)


 二人の顔は疲労感に満ち、膝が未だに笑っていた。


「今日入れて残り二日間は調整日だ。昨日の動き、投影の精度、それらを更に突き詰める。時間が無いからな」

「時間が無い?何かあったんですか?」

針ト(しんぼく)から連絡があってな。推定影齢、五十年モノ。『下水道の王』と呼ばれている貘の目撃情報が入った。二日後、俺とお前らでそいつを討伐しに行く」



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