月は傾いて
見慣れた景色は、サヨナラに似た
誰かが似せようとしたものと同じ
分かりきっていること
これ以上、何も進まないこと
ゆっくりと時を刻み
懐かしさと寂しさが同居するなか
話したいことがまだあるから
ほんの少しの安らぎを胸に
僕たちは、まだ見ぬ
新しいものを求めてゆく
限りない喜びも
まだ足りない部分があると知った日から
ぎこちない笑顔が
増えていくのかもしれないけど
月は傾いて
斜めな顔をしてこっちを見つめてる
何気に気にしてるあたり
次を予感させても
返す言葉は
「これからもよろしくね」
さみしいね・・
そう、つぶやいたほうが負けだなんて
いったい、誰が決めたんだろう
さみしいときは
誰かにそう伝えてみればいい
どこかで、
「そんなにさみしくなんかないよ、本当は」
負け惜しみではなく
そんな感じで思っていよう
どうか、このさき
キミと会うことが
あたりまえのことだけど
どうか、あたりまえと思わないように