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第2話「リューク国立病院の怪異(完)」

 夜になって、ルーファスがぐっすり眠っていると、誰かの呼ぶ声がした。


「ルーちゃん起きて、起きてってばぁ」

「……あと……5分……1分でいいから……ふにゃふにゃ」

「ルーちゃんってば、寝ぼけてないで起きてよぉ」

「ああ……もぉ……もう少し……ビビ!?」


 ビックリしてルーファスは目を覚ました。


「なんでビビがいるの?」

「忘れちゃったのぉ?」


 少しビビは顔を膨らませた。


 そーいえば、肝試しだか、オバケ退治だか、花火大会だか、なんかの約束をしたようなしてないような気がする。


「ホントにやるんだ(ってことはカーシャも来るのかな)」

「バッチリ準備万端だよ♪」


 ビビはお出かけ用のショルダーバッグと、脇には松葉杖を抱えていた。


 松葉杖を持ってきたことから、相手が病人だという認識はあるらしいが、その認識がありながらオバケ探しで引きずり回すのはヒドイ。仔悪魔っていうか、悪魔の所業だ。


 なのに満面の笑みを浮かべているビビを見ると、なんか騙されてしまう。


「早く行こうよルーちゃん(ドキドキワクワク)」

「ここまで来たら行くけどさー、その前に足を外してくれないかな?」


 ルーファスの右足は吊り下げられ固定されている。心なしか昨日よりも頑丈に固定されているような気がする。


 それをビビちゃんが無理やり破壊。


「出来たよ、早く行こ」


 ベッドの脇には、グチャグチャになっている布やら、引き裂かれたヒモやら、強い力で曲げられたアルミパイプが……。治療代から差し引かれるに違いない。


 松葉杖を受け取りルーファスはベッドから降りた。


「行くのはいいけど、どこに行くの?」

「テキトーに行けばいいんじゃないのぉ?」


 アバウトだ。


「この病院結構広いよ」

「じゃあ……トイレとか霊安室とか行く?」

「どっちもイヤだ(特にトイレは行きたくない)」

「ワガママだなぁ」


 そういう問題なのか?


 ピョンシーが本当にいると仮定して(ビビのモーソーの産物でないと仮定して)、ビビの話によるとピョンシーの元は人間の屍体らしい。ということは、霊安室がもっとも有力かもしれない。


 しかし、ビビは!!


「末期患者を探せばいんだよね!」

「はぁ!?」

「だって屍体は鮮度が重要なんだよ(魂を狩るなら元気な人の方が美味しいけど)」


 いくら鮮度が重要でも、末期患者はまだ死んでいない。


「人がいつ死ぬかなんてわからないし、人が死ぬの待つなんて失礼だよ」

「これでもアタシ魂を糧にしてるちょーカワイイ悪魔なんだけど。末期患者の死期くらいなら視えるかな(もっと修行すればいろんな人の死期が視えるらしいけど、メンドクサイんだよねー)」


 そんなわけで、強引なビビに引きずられて病院の外に来た。


 廊下はひんやりと静かだ。


 耳をそばだてるビビ。


「……誰か来る!」

「えっ、どっち?」


 足音が聞こえないルーファスは左右を見渡した。


 すると、走っているような足音がだんだん近づいてくるのがわかった。


 ルーファスフリーズ。


「ま、まさか……」


 もうダッシュで近づいてくるアフロヘアーのシルエット。


 トイレのベンジョンソンさんだ!!


 って、なんでいるの!


 ビビは呆然と走ってくるベンジョンソンさんは眺めている。


「なにアレ?」 


「トイレのベンジョンソンだよ!」

「意味不明だよ(なにトイレのベンジョンソンサンって)」


 逃げようとしないビビの手を引っ張り、ルーファスは必死こいて逃げ出した。


 松葉杖を放り出して、ぴょんぴょん、ぴょんぴょん逃げる。


 引っ張られるビビはきょとんとしている。


「なんで逃げなきゃいけないの?」

「なんでって、追っかけて来てる人見た?!」


 追いかけてくるのは、犬顔のボクサー。もちろん頭はアフロヘアーだ。


 どう見ても怪しい!!


「でも、別に逃げなくてもぉ」


 立ち止まったビビに合わせてルーファスも止まった。


「だって怖いでしょ、早く逃げ――ッ!?」


 ルーファスとビビは目を丸くして口を大きく開いた。


 次の瞬間、顔を蹴られてぶっ飛ぶベンジョンソンさん!!


 グフッ!


 冷たい廊下にベンジョンソンさんは沈んだ。


 そして、10カウントが過ぎた。


 カンカンカン、ゴングが鳴り響き勝者――カーシャ!!


「はぁ! なんでカーシャがいるのさ!」


 驚くルーファスの視線の先で、カーシャは静かに微笑んでいた。


「いては悪いか?」

「そういうわけじゃないけどさ、なんでベンジョンソンさんをのしてるの……」

「こいつはベンジョンソンさんではない。ただの変質者だ」

「そうなの?(でも話に出てくる格好と同じだけど)」

「うむ、ボクサーマニアの入院患者だそうだ」


 トイレのベンジョンソンさんでもなければ、マニアなのでボクサーでもない。ただの変質者だ。


 怖がって損した。


 しかし、本当に怖かったのはこの変質者だろう。


 ボコボコに殴られたか蹴られたかして、この変質者の顔はボコボコで原型をとどめていなかった。誰がやったのかはあえて言わない。なんか赤い靴を履いてる人がいるけど、突っ込んではいけない。


 カーシャは虫の息の変質者の足を持ち上げた。


「では妾はこやつを治安所に連行する(ふふ、懸賞金もらえるといいな)」


 変質者を引きずって、ついでに赤い線を引きながら、カーシャは闇の中に姿を消した。


 いったいカーシャは何しに来たんだ?


 てゆーか、オバケを捜索しに来たんじゃないのか?


「てゆーか、治安所より病院が先でしょ」


 と、ルーファスは呟いた。


 ちなみにここは病院だった。病院で大怪我をした変質者。カーシャに出遭ったのが運のつきだったのだろう。


 偽ベンジョンソンさんが現れたことにより、当初の目的が遠ざかってしまった。ここから軌道修正して、当初の目的を思い出そう。


 そうだ、ピョンシーを探しているのだ。


 が、ここで問題発覚!


 ルーファスが口にする。


「松葉杖落とした」


 落し物としては、通常ではありえない落し物だ。偽ベンジョンソンさんから逃げる際、どこかに放ってしまったのだ。


 ビビは自分より背の高いルーファスを、下から丸い目で覗いた。


「元来た道にあるんじゃないのぉ?」

「そうだね」


 それほど長い距離を逃げたわけでもなく、すぐに近くにあるはずだ。おそらく、ルーファスの病室を出てすぐの場所だ。


 ルーファスはぴょんぴょん、もちろんビビは普通に歩いて廊下を引き返す。


 すると、ルーファスの部屋が近くなってきたところで、ビビが足を止め、ルーファスも慌てて足を止めた。


 ビビは口の前で人差し指を立て、『しーっ』とルーファスに合図を送った。


 そして、ルーファスの部屋のドアが開くと同時に、ビビはルーファスを引っ張って曲がり角に身を隠した。


 何者かがルーファスの部屋から出てきた。


 足音が遠ざかっていくのを確認して、ビビは曲がり角から顔を出した。


 廊下の先を歩く長身の黒い影。ジャンプで移動していないのでピョンシーではないらしい。


 しかし、あの影はどう見ても人間じゃない。


 長く細い腕から伸びる手の先が廊下にまで届いているのだ。


「追いかけよ」


 ビビが小声で言い、ルーファスは首を横に振った。


「ヤダよ」

「いいから行くのぉ」


 ビビに強引に引っ張られ、ルーファスはぴょんぴょん跳ねながら影を追いかける。


 松葉杖捜索はなかったことのように忘れられている。


 謎の影は用心深いようで、何度も立ち止まっては辺りを調べている。その都度、勘のいいビビが隠れ、ルーファスは冷や汗を掻きながら一緒に隠れる。


 しばらくしてナースセンターの明かりが見えてきた。その明かりで、ルーファスたちは謎の影の正体を知るのだった。


 謎の影の正体は、松葉杖を持ったディーだった。


 松葉杖を抱えるのではなく、先を下に向けて持っていたために、腕の長い怪物に見えたのだ。


「(期待して損しちゃった)」


 ビビがガッカリする横で、ルーファスはほっとしていた。


「(よかったオバケじゃなくて)」


 ナースセンターに松葉杖を預けたディーが再び歩き出す。ビビはそれを追おうとして、ルーファスに引き止められた。


「まだ追うの?」

「だってこんな夜中に病院を徘徊してるなんて怪しいじゃん」

「ただの夜勤でしょ?」

「ううん、絶対怪しい(はじめて会ったときから思ってたんだよね)」


 アッチ趣味疑惑とかいろんな意味で。


 とめても聞きそうにないので、ルーファスは仕方なくビビについていくことにした。


 再び尾行開始。


 ディーはいったいどこに向かっているのか?


 しばらく歩いた後、ディーはとある病室に入っていった。


 急患が出たのだろうか?


 と、考えるのが普通だが、ルーファスはとある噂話を思い出していた。


 リューク国立病院七不思議の一つ――副院長の怪。


 病院創設以来からずっと副院長だったりする魔法医ディー。最低でも300歳以上なのに、見た目は20代半ばなのだ。


 まあ、そんな存在はルーファスの身近に普通にいたりする。魔導学院の教師であるカーシャだ。


 かつて古の時代、アステア王国が建国されるよりも遥か以前。このウーラティア地方を支配しようとした1人の魔女がいた。と古い文献に記されている。どうやらそれが〈氷の魔女王〉と呼ばれていた時代のカーシャらしい。


 つまりルーファスの周りには、ものすっごいお年寄りが普通にいるのだ。


 ただし、カーシャは人間ではない。そうなると、やっぱりディーも人間ではなさそうだ。


 そして、ディーにまつわる黒いウワサ。


「実はディーって吸血鬼で夜な夜な患者の生き血を啜ってるとかって……」

「うっそーマジで?」

「噂だよ噂。ほら、でもさディーって日中も病院にいるから、たぶん吸血鬼じゃないと思うけど」


 吸血鬼が太陽を苦手としているというのは定説だ。


 腕組みをしてビビは『う~ん』と唸った。


「ピョンシーってヴァンパイアの亜種だって聞いたことあるよー(ピョンシーに噛まれると、ピョンシーになっちゃうんだっけ?)」

「だーかーらー、ディーが吸血鬼だって決まったわけじゃないから(本当に吸血鬼ならとっくに僕が餌食になってるよ)」


 そんな話をしているうちにディーが病室を出てきた。すぐさま二人は物陰に隠れる。


 ビビは小声でルーファスに耳打ちをする。


「きっと誰かの血を吸ったんだよ(アタシが思うに男)」


 早々と歩き去っていくディーを再び尾行。


 病室から離れ、病院の奥へ奥へと進む。夜の静かな世界から、より濃い闇の世界へ。


 ディーが足を止めたのは霊安室の前だった。


 ピョンシーの隠し場所!?


 霊安室に入っていくディーを追うのは躊躇われる。さすがに霊安室まで追って入ったら、普通にバレてしまう。


 でも、ビビは気になって身体をウズウズくねらせている。


「気になるよ、中に入って調べてみよ」

「ダメだよ」

「なにもなかったら『こんばんわぁ♪』って言っておわりじゃん」

「なにかあったら『こんばんわぁ♪』じゃすまないよ(場合によったら命にかかわるかも)」

「行くよ、ルーちゃん!」

「はぁ!」


 ルーファスが止める前にビビが霊安室に飛び込んでしまった。


 背を向けてゴソゴソしていたディーが鋭い眼つきで振り向いた。その口元は真っ赤に染まっている。


 慌ててディーは口元を拭い、引き出しになっている屍体を安置する函を壁に押し込めた。


「キミたち、見たかね?」


 冷たい口調でディーは言った。


 ルーファスはこわばった顔で首を横にブルブル振った。


 横に立っているビビはビシッとバシッとシャキッと、『犯人はお前だ!』的なポーズでディーを指さした。


「ピョンシーを隠してもムダだかんね!!」

「…………」


 ディーはきょんとしてしまった。


 その隙をついてビビがディーの隠した函を開けようとした。


 ディーは必死になってビビを止めようとする。


「やめろ、開けるんじゃない!」

「この中にピョンシーが!」

「ピョンシーなんか入ってない!」

「ウソばっかり!!」


 そして、ついにビビは引き出しを力いっぱい開けた!


 ルーファスが見守る!


 ディーが顔を歪める!


 ビビが目を丸くする!


 なんと、函の中に入っていたのは缶ジュース。函いっぱいにジュースの缶が並べられていた。


 ビビは1本手にとって缶を調べた。


「トマトジュース?」

「悪いか?」


 ディーは少し怒った様子でビビからトマトジュースを取り上げ、函の中にしまって引き出しを閉めた。


「トマトジュースが好きでなにが悪い?」


 ディーはそう言うが、問題はそこじゃなくて、ルーファスがツッコミ。


「どうしてこんな場所にしまってるのさ?(よりに寄って屍体の近くなんて)」

「この場所で冷やして置けば誰にも飲まれる心配がないだろう(それにこの場所が病院で一番落ち着く)」


 そんなに人に盗られたくないのか!


 オチのついたところで、ルーファスはどっと疲れた。


「私帰るね」


 ぴょんぴょんと跳ねながらルーファスは去っていく。


「待ってよルーちゃん!」


 ビビもルーファスを追って去っていった。


 残されたディーはトマトジュースを1缶開けてグビッと咽喉に流した。


「うん、美味い」



 翌日、ついにルーファス退院の日。


 なんだかんだでディーの策略により、朝一の退院が夕方まで伸ばされた。


 ディーが見送りとかに来る前に、ルーファスはさっさと病室を逃げ出した。


 廊下を足早に歩く途中で、向かいから空色のローゼンクロイツが歩いてきた。


「奇遇だねルーファス(ふあふあ)」

「何しに来たの?」

「キミに会いに(ふあふあ)」


 それなら、そんなに奇遇ってわけでもない。


 ローゼンクロイツは自分の手提げバッグからノートを取り出した。


「はい、これ今日のノートだよ(ふあふあ)」

「ありがとう」


 でも、昨日分だけ抜けている。


「ところで、ルーファス知ってるかい?(ふにふに)」

「なに?」

「またオバケが出たらしいよ」

「……ああ~」


 なんかいろいろ心当たりがあったりする。


「ロビーで話してるオッチャンの話を立ち聞きしたんだけどね(ふあふあ)。ピョンピョン廊下を跳ねるオバケが目撃されたらしいよ(ふにふに)」

「あはは~、そうなんだぁ(まさかそれって……)」

「その特徴が、頭から長い触手をなびかせてるとか」

「あはは~、そうなんだぁ」


 ローゼンクロイツの視線は、ルーファスが後ろで縛ってる長い髪をチラ見している。


 そう、ここまで来たら誰もがお分かりだろう。昨日ビビが話した病院に出没したと言うピョンシーも、今日ローゼンクロイツが話した話も、ぜ~んぶ正体はルーファスだったのだ。


 ちなみに改めて言うが、昨日の蜘蛛男もルーファスが正体だった。


 病院を出たところで、早足で黒衣を靡かせディーが追ってきた。


 ルーファスは気付かないフリをして逃げようとしたが、横にいたローゼンクロイツがディーと目があったために、必然的もルーファスも足を止めることになってしまった。


 ディーは紙の袋をルーファスに手渡した。


「ルーファス君、忘れ物だよ」

「忘れ物?(忘れ物なんかないと思うけど)」


 学院から病院に直行したルーファスは、特に荷物も持っていないで担ぎ込まれた。


 紙袋を受け取ったルーファスは顔を真っ赤にして袋を抱きかかえた。


 ルーファスが目を泳がせる前で、ディーは妖しく微笑んでいる。


 無表情でローゼンクロイツは尋ねる。


「どうしたんだいルーファス?(ふにふに)」

「な、なんでもないよ!」


 顔を真っ赤にしてルーファス爆走。


 ドン!


 ルーファス誰かとぶつかる!


「いった~い!」


 尻餅をついて倒れたのはビビだった。


「ルーちゃんばかぁ!」

「ビビが私にぶつかってきたんでしょ」

「せっかく迎えに来てあげたのにぃ」


 立ち上がろうとしたビビが地面に手をつくと、その手になにか柔らかい布の感触が……?


 それはルーファスの紙袋の中身だった。ぶつかったときに飛び出したのだ。


 そして、それを見たビビの顔が見る見るうちに真っ赤になっていく。


「る、ルーちゃんのエッチ!!」


 ビビちゃんパ~ンチ炸裂!!


 その手には思わず握ってしまった謎の布。


 ぶっ飛んだルーファスにビビはその布を投げつけた。


「もぉルーちゃんのこと知らない!」


 仰向けになっているルーファスの顔面に乗った謎の布の正体は――


ルーファスのパンツだった。


 ルーファス17の秋だった……。


 おしまい

カーシャさん日記


「トイレのベンジョンソンさん」997/09/19(エント)


ガッカリだ。


オバケの正体はただのボクサーマニアの変質者だった。


妾は奴をボコボコにして、治安所に突き出してやった。


犯罪者を突き出せば、少しくらい金が貰えるかと思ったが、金も出なければ感謝状も出ないらしい。


それどころか、病院に忍び込んだことを注意された。


腹が立ったので今日の授業で抜き打ちテストをやった。


それから、病院を退院したルーファスが明日から登校してくるらしい。


楽しみだ、ふふふっ。

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