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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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3つの蘭 第4話

「それでは優勝者を発表します。」

司会者から舞踊大会の優勝者が告げられます。

「桃蘭と香花の2人です。」

広場には拍手が起こりました。

「やった!!桃蘭。」

「やったわね。香花。」

2人は抱き合いながら優勝を喜び合います。

「優勝の二人には賞金が贈られます。」

旗服の女性が金の延べ棒を10本お盆に並べてやってきます。彼女は去年の優勝者で今は悦劇女優をしています。

「おめでとう。」

「ありがとうございます。」

香花が金の延べ棒を受け取ります。

「やったわ!!桃蘭。」

香花は桃蘭の方を振り向きます。

「桃蘭?」

しかしそこに桃蘭はいませんでした。





 桃蘭が街に出かけてから1週間後。宮殿では宴が行われる事になりました。

「桃蘭姫様、お届け物でございます。」

桃蘭の部屋には大量のお花が届きました。街で出会った花売り娘から買った物です。

「えいっ」

桃蘭は花に向かって指差します。色とりどりの光が桃蘭を包みます。

桃色の花は旗服に白い花は羽衣、赤い花は髪飾りにそして薄紫の花は裳衣の刺繍になりました。



 その夜宮殿の広間では華やかな宴が行われました。隣国の皇子達も集まっています。そこには紫蘭の好きな月皇子と青蘭の好きな壮皇子も出席しています。

宴の始まりには越劇女優達が舞で花を添えてくれます。

「香花?!」

桃蘭は女優達の中に香花の姿を見つけました。母である后妃は桃蘭を止めようとしましたが桃蘭は聞かずに香花の元に向かっていきます。

「桃蘭?!貴女王女様だったの?」

「香花も越劇女優だったの?」

「ええ、入団したの。」

舞踊大会の後審査員の1人であった越劇の主演女優瑛華(えいふぁ)に声をかけられ入団したのです。

「桃蘭、一緒に踊りましょう。」

「いいの?」

「宜しいでしょ、瑛華さん。」

香花は瑛華にお願いします。

「王女様ならいいわ。」

「ありがとうございます。」

桃蘭と越劇女優達の舞が始まりました。真ん中の瑛華の両隣で桃蘭と香花が羽衣を手に踊ります。


「桃蘭姫」


舞が終わると1人の皇子がやって来ました。

中東の国からやって来たセン皇子です。

「先ほどの躍り、素晴らしかったです。宜しければ僕とお話しませんか?」

桃蘭は辺りを見渡します。紫蘭は月皇子と文学の話をしています。青蘭は壮皇子から手紙を渡されてます。

「はい、宜しければ宮殿のお庭を案内しますわ。」



 それから数ヶ月後大陸中にお祝いの行列が通ります。3人の王女の婚約披露です。紫蘭は月皇子、青蘭は壮皇子、そして桃蘭はセン皇子と結婚する事になりました。

「王女様方ご結婚おめでとうございます。」

3人の王女様の乗った山車の前に花売り娘が現れました。桃蘭が街で出会った花売り娘です。

「お祝いのお花を贈ります。」

花売り娘が差し出したのは紫、青、そして桃色の3色の蘭の花でした。


                 FIN


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