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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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薔薇の庭のレッスン  第8話

 ベルサイユ宮廷の庭のテラス。マリーは育てた薔薇の花をテラステーブルに薔薇の花を飾ってます。

「今日は色とりどりだな。」

芳子が呟きます。今日は黄色一色ではなく赤、ピンク、白の薔薇をマリーは花瓶に飾っていきます。

「いたっ」

マリーの指から血が出てきます。棘が刺さったのでしょう。

「見せてみろ」

芳子はマリーの手を取ると指を口に入れ棘を吐き出します。軍服のウチポケットからハンカチを取り出すとマリーの指に巻きます。

「これで大丈夫だ。」

「ありがとうございます。」


「ちょっと芳子。」


芳子は振り返ります。

「皇后様!!」

背後にはバッスルスタイルのドレスを着た婉容が立ってました。

「私のいないのをいい事に。せっかくお土産を買ってきたのに。」

「婉容様誤解ですわ。」

「そうだよ。マリーちゃんが怪我したから手当てしてただけだよ。」

マリーはハンカチの巻かれた指を見せます。

「そうだったのね。さあお土産よ。」

婉容が買って来たお土産をテーブルの上に置きます。マリーには香水、芳子にはネクタイです。

「こっちのが素敵だわ。」

婉容は芳子のタイを突け直します。

「あら、婉容皇后様。それにお客様も。これではカップが二人分足りないわ。」

お茶のトレイを運んできた栄子の視線の先には白いブラウスにピンクのフレアスカートの女性がいました。

「貴女菊田咲ちゃん?!」

婉容が目を丸くして咲を見つめます。

「はい。私の生徒の花江が皆さんにお世話になったって聞いてお礼をしに来ました。」

「生徒ってもしかして咲ちゃん先生になったの?」

栄子が尋ねます。

「はい、音楽教師をしてます。」

「ピアノが苦手だった咲ちゃんが音楽教師なんて。」

「婉容様、私これでも音大主席で卒業生したのよ。」

咲も昔はこの場所に迷い込んで婉容からピアノのレッスンを受けていたのです。

「さあ、座って。」

芳子に椅子を勧められる咲。

「実は今日は皆にお礼と報告があって来たの。」

 咲は花江が芳子からもらったドレスで生徒会選挙に出馬した事を話します。 

「結果は落選だったけど。その後職員室に呼び出されて。校長先生の前で言ってたわ。アントワネット様と鍋島夫人は華やかなドレスを着てるから女性の鏡だ、芳子様は女性に必要な男装の麗人だ、私達女子は彼女達を見習わなければいけないと職員室中に響き渡るように叫んでたわ。」

「彼女いいね、僕好きだよ。」

「ちょっと!!」

「皇后様、そういう意味ではありませんわ。」

栄子が婉容に説明します。

「それで学校側もプリンセスサークルを立ち上げる許可は出て私が顧問なの。今は部員3名で活動してるわ。」

「良かったですわ。」

マリーが栄子と芳子と顔を見合せて安堵します。

「お茶、お持ち致しました。」

ロザリーがお茶を運んできます。

「あら、今日のドレスはブルーなのね。」

ロザリーはいつもピンクなのに今日はブルーです。

「私聞いちゃったんです。」

ロザリーは黄色い薔薇の庭園での芳子と花江の会話を聞いていたのです。

「芳子様が自分は赤い薔薇が好きだけど黄色い薔薇には赤い薔薇にはない魅力がある。ってだから私は王妃様の真似してピンクじゃなくてもいいかと。」

「素敵な心構えね。でもわたくしはピンクのドレスの貴女も好きよ。ただ貴女にはわたくしにはないいいところもある。それは忘れないでね。」

「はい。」

ロザリーは頷くとマリーの隣に座ります。

「では気を取り直して婉容様と咲ちゃんとの再会を祝して。」


『A votre sante!!』


マリーの合図で6人はカップを高くあげます。


                 FIN

結構長くなりました。

アントワネット様達の世界は女性偉人集めた伝記の中にしてみました。

 鍋島夫人が活躍の場少なかったので次回は彼女主役で行きたいと思います。

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