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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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チューリップの姫君  第2話

「サンベリーナ、ご飯よ。」

ニーナはこっそりお昼のパンの残りを部屋に持って行くとサンベリーナに分けた与えます。サンベリーナとの約束通り彼女は部屋で世話する事にしました。

「さあ、どうぞ。」

ティカップを逆さにしてその上にパンをちぎって置きます。サンベリーナのテーブルです。さらにニーナは小さなお皿に葉っぱをのせます。サンベリーナのベッドの出来上がりです。

「ありがとう。ニーナ。」

ニーナは男兄二人の下で育ったため女の子の友達がいません。サンベリーナが初めてのお友達なのです。

 サンベリーナはどこに行くにもニーナに着いていきました。花壇の草取りや水やりにも街にお使いに行く時も。

「さあ、サンベリーナ。新しいお洋服よ。」

お人形の古いお洋服はサンベリーナにあげます。

「とってもお似合いよ。」

ニーナは手鏡をサンベリーナに渡します。

「ありがとうニーナ。」

ニーナにとってサンベリーナは一番のお友達になりました。



 しかし二人の時間も長くは続きませんでした。


トントントン トントントン


ある日ニーナの部屋の窓を叩く音がしました。燕です。

「どうしたのかしら?」

ニーナが窓を開けると一羽の燕が飛び込んできました。

「人間だ!!」

燕はニーナを見るなり大声をあげます。

「人間、姫様をどこにやった?!」

「姫様?」

「私はここよ。」

サンベリーナが花瓶の陰から現れます。

「姫様、ご無事で何よりです。何か酷い事はされませんでしたか?」

「大丈夫よ。ニーナはいい娘よ。」

「嘘だ!!人間は我々妖精の敵だ。」

「それは間違いよ。」

「あの?」

ニーナが入ります。 

「話がよく分からないのですが?」




時は遡る事1年前。妖精のお城に仕える燕が空を飛んでお城に帰る途中でした。彼は妖精が生まれる花の種を持ち帰る途中だったのです。しかしうっかり種を落としてしまいその種がニーナの家の花畑に不時着しそのまま花が育ったのです。

「王妃様に種を探してくるように言われたのですが落とした場所に戻ったら花が咲いてるではありませんか。」

その花はニーナの父が摘んでくれたピンクのチューリップだったのです。

「本来ならお城で王妃様が育てるはずだったのです。」

燕が説明します。

「という事はサンベリーナはプリンセスなの?」

「そうですよ。妖精のプリンセスです。」

燕が答えます。

「姫様、帰りましょう。」

燕はサンベリーナを自分の背中に乗せようとします。しかし 

「嫌よ、だってニーナとお別れじゃない。」

「人間と一緒はいけません。」

「人間ってニーナは友達よ。それに全ての人間が悪い人とは限らないわ。お母様にも分かってもらわないと。だからせめて」

サンベリーナが燕の耳元で何やら話しています。

「分かりました。ニーナさん。」

燕がニーナの方に向き直ります。

「貴女を妖精の国に招待します。」

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