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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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すみれの花咲く頃 第5話

 プティプリンセスの前に現れたのは男装のマリーでした。

「ごきげんよう、皆様に集まっていただいたのは大事なお話があるからです。すみれの花咲く頃のキャストとを変更したいと思います。」

「キャスト変更?」

「どういう事かしら?」

プティプリンセス達がざわつき始めます。

「主演の王子役は私がやります。そしてわたくしがやる予定だったすみれの精はロザリーにやって頂きます。」






 昨日芳子が再びジャンヌの説得を試みたが失敗に終わったのです。しかしそれには訳がありました。ジャンヌはドンレミ村という地方の農村の出身です。先のイギリスとの戦争で両親を失い幼い弟や妹を村の教会に残して女学校の寮で生活してるのです。兄妹への仕送りが必要なため週に3日午後の授業を抜けて加治屋で働いていたのです。

「あの娘は稽古にあまり出られないから迷惑をかけたくないから出演を断っていたらしい。だけど本番は観に行くと言っていた。」

「そんな事情があったのですね。悪い事してしまったわ。だけど」

事情は考慮できても事態は解決したわけではありません。

「王妃様」

落胆したマリーに隣にいたロザリーが声をかけます。

「ねえ、マリーとロザリー、立って見てくれる?」

栄子は立ち上がったマリーとロザリーを背中合わせにします。ロザリーはマリーの肩くらいの背丈です。

「ロザリー、身長どのくらい?」

「155cmぐらいですわ、栄子様。」

「私いい案が思い付きましたわ。」

マリーが主役の王子役に周りヒロインのすみれの精をロザリーが演じる事になり、他の登場人物は全て女性に書き替える事にしたのです。







「あの、それでしたら私達はどうなるのですか?」

マリーに質問したのは越劇女優の1人美蘭(めいらん)です。男の役がなければ彼女達はお役御免となるのです。

「貴女達には女の姿で舞踊として入って頂きます。」

マリーの言葉を聞いて越劇女優達は安心します。

「あの!!」

次に手を挙げたのは女子校の生徒アンナです。水色のドレスにブロンド髪に黄色いカチューシャが特長の長身の少女です。

「アンナ、どうしました?」

「私男役やってもいいでしょうか?」

アンナが照れくさそうに尋ねます。

「最初はイメージが沸かなくて気が乗らなかったのですが王妃様の男装姿見て私も男になってみようと思いましたの。」

アンナに続いて私もという声があがります。

「私も賛成です。」

美蘭が声を挙げます。

「男役の演技でしたら私達がお教えします。」

「Merci、大陸のお嬢さん達。是非宜しくお願い致します。」

アンナと美蘭が互いに手を握り合います。

それを見て他の女子校の生徒達と越劇女優達も真似して握手をします。

次回で最終回です

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