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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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すみれの花咲く頃 第4話

「まあ、可愛いわ。このお菓子。」

ロザリーが目にとめたのはババロアです。ピンク色の生地にホイップクリームがつけられ少女の形をしたお砂糖の塊が乗せられドレスを連想させています。

「ロザリーちゃんはこちらがお気に召されたのかい?どうぞ。」

ロザリーの隣の席に座っていた芳子が取ってくれます。

「ありがとうございます。芳子様。」

「はい、あーん。」

芳子はフォークで1口救うとロザリーの口に運ぼうとします。ロザリーは微笑みを赤く染め口を開きます。

「ちょっと!!ずるいわ。私も。」

芳子は反対側に座っていた婉容が芳子におねだりします。

「はい、皇后様。どちらのケーキをご所望ですか?」

「私苺タルトがいいわ。」

「はい、皇后様。」

芳子は苺タルトを取り婉容に渡します。

「私もあーん。」

婉容は口を開き芳子に食べさせてもらいたそうにしてます。芳子は先ほどと同じようにケーキをフォークですくい婉容に一口食べさせます。

「芳子様ったら両手に花ですわね。」

婉容の隣で栄子が微笑ましそうに見ています。

「ジャンヌ、貴女も召し上がりなさい。」

栄子の隣に座るマリーがジャンヌにケーキを勧めます。

「王妃様、買収ですか?」

「違うわ。しっかり食べないと身体に良くないわ。」

マリーに諭されジャンヌは傍にあったチーズケーキを食べます。


キーン コーン


 6人の乙女達がお茶会を楽しんでいると礼拝堂の鐘の音が響き渡ります。授業開始時刻の5分前を知らせてくれるのです。

「私そろそろ失礼致します。」

ロザリーが立ち上がります。次はフランス語の授業です。

「ロザリー、後でノート見せてくれないか?」

ジャンヌが頼みます。

「ええ、分かったわ。」

ロザリーが席を外します。

「それでは私も失礼致します。行くところがあるので。」

ジャンヌは口笛を吹いて愛馬を呼びます。愛馬に股がると早速と去っていきました。

「じゃあ、僕もこれで。」

芳子も席を立とうとします。

「芳子、どこへ?」

「あの娘の事調べてみる。授業に出る気がないけどサボってるようにも見えない。」

「いいんじゃないの。男同士のが気が合いそうですものね。」

婉容は笑っている。







 翌日。女学校の生徒達は突然劇場の稽古場に集められました。

「何かしら?」

「アントワネット様から大切なお話があるそうよ。」

「ロザリー、貴女何かしらない?」

ロザリーが生徒の1人に尋ねられますが黙って微笑むだけです。

「失礼致します。」

メイドが稽古場に入ってきました。

「プティプリンセスの皆様、王妃様がお見えです。」

メイドは生徒達の事をプティプリンセスと呼ぶのです。

メイドが扉を開けるとマリーが入ってきます。

「ごきげんよう、王妃様。」

プティプリンセス達はお辞儀をします。

「プティプリンセスの皆さん、お顔をお挙げなさい。」

(王妃様?!)

プティプリンセス達はロザリー以外皆驚いた様子です。目の前に立っていたのはいつものドレスではなく男物の衣服を身に纏ったマリーでした。

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