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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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鈴蘭のネックレス 第5話

 ランウェイのベルがお辞儀をするとオーケストラの音楽に合わせステップを踏み始めます。

「あら、あの娘は何をしているの?」

客席からはベルの行動に疑問を持つ声が上がりはじめます。

続いてベルは左足を軸にしてターンをします。1回、2回、3回。

「あの娘オペラ座のバレリーナみたいだわ!!」

1人の少女が声をあげると同時に4回目のターンをします。その時

「きゃあ!!」

なれないハイヒールにバランスを崩してしまいます。転倒しかけたその時です。


「大丈夫ですか?」


レオニードが支えてくれました。先ほどのショーの衣装ではなくいつもの男装です。レオニードは抱き上げていたベルをランウェイの上にそっと降ろします。

「姫、お怪我はありませんか?」

「ええ、ありがとう。」

「素敵なターンですね。宜しければ僕と踊ってくださいますか?」

「Oui」

レオニードがベルを抱き上げてターンをし始めます。

「ロマンチックな演出ね。」

「レオニード様も素敵だけどあの娘も様になっているわ。」

客席からは賛美の声が飛んできます。裏では2人の様子をケイトが微笑ましそうに見ていました。

「あのベルって娘なかなかやるわね。」





 あれから1か月が経ちました。

シャルロットは侍女達と一緒に今日着るドレスを選んでいます。

「王女様、今日はオペラ座に行くのです。いつもの赤い薔薇のドレスにはしないのですか?」

「いえ、今日はこちらにするわ。」

シャルロットが選んだのはブルーに胸元にピンクのリボンがついたドレスです。

「だってこちらのがネックレスと合うのですもの。」

シャルロットの胸元には鈴蘭のネックレスがかけられてます。ベルのネックレスを見てマダムエベーラが新作として思い付いたのです。その時小石が窓に当たる音がしました。

 窓を開けてバルコニーに行くとお城の入り口で白馬に乗ったレオニードが手を振っています。後ろにはケイトも乗っています。ショーの後ケイトはベルに謝罪。その様子を見ていたレオニードとも和解しました。今日は3人でオペラ座にバレエを観に行くのです。2人の首元にも鈴蘭のネックレスがあります。お揃いで購入したものです。




 シャルロット達がオペラ座に着くと客席は新人のバレリーナの話題で持ちきりでした。オペラ座の支配人の夫人が見つけてきた娘だそうです。

 照明が暗くなりオーケストラの音楽が始まると同時に幕が開きます。バレエの始まりです。白いチュチュの少女達が現れました。

「ねえ、ベルよ。新人なのに真ん中なんて凄いわ。」

レオニードが気付きます。真ん中で踊っているのはベルでした。彼女はファッションショーの後支配人の夫人からバレエ団に入らないか誘いをうけていたのです。

「ケイト、レオニード見て。」

ベルの首にはシャルロット達と同じ鈴蘭のネックレスがつけてありました。

                 FIN


この話はこれで終わりです。

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