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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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鈴蘭のネックレス 第4話

 お城の広間にはピンク色のカーテンとランウェイが設置されその上から赤いカーペットが敷かれています。普段は舞踏会が行われるのですがファッションショーの会場に早変わりしました。しかし舞踏会と変わらないのはオーケストラ楽団もいることです。彼らの演奏でモデルの少女達はランウェイを歩くのです。

ランウェイの周りには貴婦人や令嬢が集まってきました。皆今日のファッションショーを楽しみにしてるのです。

 オーケストラの演奏が始まると広間の明かりが薄暗くなりランウェイだけが照らし出されます。カーテンの奥からはマダムエベーラが現れ挨拶をします。

「本日はシャルロット王女様のお力添えがありショーを開く事ができました。」

一番前の席に座っているシャルロットが立ち上がり一礼すると拍手が起きます。

「皆様どうぞ最後までお楽しみ下さいね。」

マダムエベーラが挨拶をして捌けるとワルツのような曲が奏でられます。

 最初のモデルが登場しました。ケイトです。ケイトはクリーム色で丸襟、背中にリボンのついたドレスを着ています。髪はエレガントにまとめ上げ白いイヤリングをしています。

ランウェイの前まで歩いてくるとドレスをつまんでお辞儀します。

「さすがは名家のご令嬢。」

「優雅で気品がありますわ。」

客席の令嬢達はケイトの姿に息を飲みます。

 次に現れたのはレオニードです。白いブラウスに赤いリボンを胸元に付け黄緑色のジャンパースカートを履いています。赤いベレー帽を被り靴はハイヒールではなくブーツです。レオニードは軽やかにスキップをしながらやってきます。

「あの娘いつも男装で馬に乗ってる娘よね?」

「ええ、スカートなんて珍しいわ。」

「でも可愛いわ、それにあの娘らしくていいわ。」

 そして最後のモデルの娘の番がやってきました。

「ねえ、あの娘誰?」

「どこの令嬢かしら?」

客席の令嬢達は舞台上の少女の事を知らないようです。

少女は前開きの黒いドレスを着ています。

「わたくしはあの娘のドレス好きだわ。」

客席にいる1人の令嬢が呟きます。 

「あらっ?!少し地味じゃありません?」

「そうかしら?わたくしはいいと思うわ。フリルのレースやパールのビジュウの白がドレスの生地の黒とコントラストでエレガントだわ。それに胸元のネックレス良いと思うわ。」










 時は遡る事前日。

「ベル、こっちよ。」

シャルロット王女がベルを庭に連れてきました。庭には鈴蘭の花が咲いています。

「王女様、何をしてらっしゃるのですか?」

シャルロットは鈴蘭の花を摘んで首飾りにしています。

「さあ、かけてみて。」

シャルロットは鈴蘭の首飾りをベルの首にかけます。

「素敵だわ。私鈴蘭の花が好きでいつも新しいお友達ができるとこうしてプレゼントしているの。」






 ランウェイを歩くベルが付けているネックレスはシャルロットからの贈り物、本物の鈴蘭なのです。

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