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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
32/67

鈴蘭のネックレス 第3話

「待って!!ベル」

ベルはシャルロットにドレスを返すと広間から出ていきました。

 シャルロットは広間から出ていったベルを追いかけます。宮殿は広く廊下も迷路のように複雑です。生まれてからずっと住んでいるシャルロットですら迷ってしまうこともあります。

「あっシャルロット!!」

廊下の向かいからレオニードがやってきました。

「あの娘見なかった?ピンクのドレスとカチューシャの娘」

レオニードはケイトを探しているようです。

「ごめんなさい、見てないわ。」

「あの娘どこの令嬢か知らないけど失礼極まりなくて。あの娘見つけたら花売り娘に謝罪させようと思ってるの。」

「そうなのね。」

「一緒に探すの手伝ってよ。」

「ごめんなさい、私も人を探しているの。」

シャルロットはレオニードの申し出を断るとベルを探しに行ってしまいます。





「あっいたわ。」

ベルはお城の玄関で馬車に乗ろうとしてたところでした。

「王女様?!」

「良かったわ。間に合って。これ」

シャルロットはベルに黒いドレスを渡します。

「ありがとうございます。でももういいのです。」

ベルが一礼して馬車に乗り込もうとした時です。

「お待ちになって!!」

シャルロットがベルの手を掴みます。

「ファッションショー出たなくないの?」

「出たいけどこのドレスじゃ笑われるだけです。だから」

「ねえ、私と一緒にいらして!!出たいんでしょ!!ファッションショー。」

シャルロットはベルを連れて自分の部屋へと連れていきます。




「わぁ、素敵な部屋ね。」

シャルロットの部屋にはピンク色の天葢付きのベッドがあります。天井からはシャンデリアが吊るされています。窓には鈴蘭の花が飾ってありました。

「王女様、お呼びでしょうか?」

シャルロットが呼び鈴を鳴らすと部屋にはメイド達がやって来ました。

「この黒いドレスをこの娘に似合うようにして彼女を高貴な淑女にしてあげてほしいわ。お裁縫が得意な貴女達ならできるわね?」

『はい、王女様』

「ベル様、まずはドレスに着替えましょう。」

メイド達はベルにドレスを着せると袖とスカートの長さ、それから腰回りを図ります。

「袖の長さはこの辺りにしましょう。」

「ドレスの前部分は膝くらいの高さがいいわ。さあ」

ベルがドレスを脱ぐとメイド達は長い袖を肩の長さまで、ドレスの前部分を膝丈まで切り取り代わりに白いレースを取り付けます。腰には白いリボンが付いてます。

「素敵だわ、でもこれだけではまだ足りないわ。」

シャルロットは自分のドレッサーの引き出しから白いパールのネックレスを取り出します。

「これをスカートの部分に散りばめたらどうかしら?」

シャルロットは自分のネックレスをドレスの装飾に使おうと提案します。

「宜しいのですか?大事なものを。」

「構わないわ。今度マダムエベーラが新作を発表するの。丁度新しいネックレスがほしいと思っていたところなのよ。」

メイド達はドレスにネックレスのパールを縫い付けます。


「さあ、完成よ。」

ベルがドレスを着るとシャルロットが腰のリボンを結んでくれます。

「さっきよりもドレスが丁度良くなった気がするわ。」

「そうよ、腰回りが緩いならリボンで締めてしまえばいいの。それにドレスの丈が短ければ裾を踏んで転倒することもないわ。だけど」

シャルロットは今度はベルの胸元に目をやります。少し物足りなさを感じますがアクセサリーは装飾に使ってしまいました。

「素敵だわ。王女様のドレスの刺繍。」

今度はベルがシャルロットのドレスに目をやります。水色のドレスには白い糸で鈴蘭の刺繍が施されていました。

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