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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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鈴蘭のネックレス 第1話

新作です。次の舞台はファッションの国フランスです。

 ここはフランス。ファッションの国。プリンセスのシャルロットはドレスを集めるのが大好き。このピンクのドレスは舞踏会に着てくもの。こちらの赤い薔薇のドレスはオペラ座に着ていくもの。クローゼットを開くと素敵なドレスがたくさんあります。

 明日はシャルロットが主宰するファッションショーの日です。お城の広間ではモデルになる女の子達が明日のショーの衣装を選んでいます。

「シャルロット王女様?!」

1人の少女がシャルロットに気づきました。ピンク色に胸元にリボンが縦並びになっているドレスの少女です。長いブラウンの髪にはドレスと同じピンク色のカチューシャを付けています。 

「ケイト?!貴女ケイトじゃないの!!」

ケイトと呼ばれた少女は貴族の令嬢で王家とは親戚に当たります。

「ケイト、イギリスから帰ってらしたのね!!」

ケイトのお母様はイギリス人です。お母様の実家がある湖水地方に旅行に行っていたのです。

「ええ、今日帰ってきたわ。だって田舎はブティックがなくて退屈でしたもの。」

ケイトもシャルロットと同様おしゃれが好きな女の子なのです。

「何もない田舎でお婆様の昔話を聞くよりマダムエベーラのファッションショーのが楽しそうですもの。」

マダムエベーラとはシャルロットが贔屓にしているファッションデザイナーです。貴族の令嬢達も彼女のファン。明日のファッションショーはエベーラが顧客である令嬢との交流の場を設けるためにシャルロットが計画したのです。

「ショーなら観るのも素敵だけど出たいじゃない。だから昨日今日の衣装選びに間に合うように帰ってきたわ。」

ショーのモデルはファンの女の子にやってもらうことにしたのもシャルロットの案です。前日に自分の衣装を選んだ女の子が明日のショーに参加できるのです。

「どれも素敵で悩んでしまうわ。」

ケイトは沢山のドレスを手に取って鏡の前で合わせています。


「シャルロット!!」


シャルロットは再び声をかけられました。ブラウンの髪を一纏めにした少女です。他の令嬢とは違い白いブラウスの下は緑色のパンツ、同じく緑色のロングコートを羽織っています。

「レオニードじゃない!!相変わらず紳士のような格好だわ。」

「だってこの方が動きやすいじゃない。ドレスじゃ乗馬も剣の稽古もできないわ。」

レオニードはシャルロットと修道院で一緒に学んだ中です。お転婆で手のかかる問題児でお祈りの時間に塀を飛び越え敷地を抜け出してはシスターを困らせていました。

「でも嬉しいわ。来てくれたなんて。」

「シャルロットの頼みだもの。断りないよ。」

レオニードは素行は修道院時代悪かったですが友達との約束は守る責任感のある娘です。

「私衣装選んでくるね。」

レオニードは一着のスカートを手にします。

皆それぞれ着る衣装が決まった時です。

「すみません、まだファッションショーの衣装ってありますか?」

黒髪に赤いスカートの街娘がやってきました。


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