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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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バレンタインデーと白蘭の恋 第6話

この話はこれで最終回です。

「マリー、私達は行きましょう。」

「そうですわね、栄子夫人。」

マリーと栄子は庭園を後にします。その場には婉容と全子と芳子が残りました。

「お兄ちゃん、こちらに入らして。」

全子と婉容は芳子をテラスへと案内します。

テラスには2人が作ったお菓子がありました。

チョコ入りの八つ橋とチョコ苺です。

「お座り下さい。」

メイドがや芳子の椅子を引きます。

「バレンタインデーなので皇后様と作ったのです。」

「私がチョコ苺、全子様が八つ橋ですわ。」

婉容と全子は目配せをします。

「芳子」

「お兄ちゃん」

『ずっと好きでした。付き合って下さい。』





 一方マリーと栄子はリビングGODIVAのチョコレートでお茶会をしてました。

「マリー、芳子様はどちらをお選びになると思う?」

「そうね、全子様じゃないかしら?八つ橋クレープみたいな食感が良かったですもの。だけど婉容皇后様のチョコ苺も可愛かったですわ。」

「マリー、芳子様はお菓子で恋人を選んだりしないわ。」

2人が談笑していたその時です。

「栄子さん!!アントワネット様!!」

全子が泣きながら帰ってきました。

「全子さん、どうなすったの?」

「八つ橋芳子様にお気に召してもらえなかったの?」

2人は全子を座らせ話を聞きます。

「八つ橋は気に入ってもらえたわ。京都の老舗の店でもここまでの味はないと。」

「でしたら良かったじゃないの。全子さん」

「それがすこしも良くないわ。」

芳子は婉容に二人だけで行きたいところがあると言って遠乗りを提案してきたのです。





 その頃婉容はというと  

「皇后様」

婉容は芳子に抱き抱えられながら馬を降ります。 

「ここは僕とこの子だけの秘密の場所です。」

芳子は馬の鬣を撫でます。

目の前は辺り一面白い蘭の花が広がっていました。

「覚えていますか?満州国建国式のこと。貴女は蘭の髪飾りをつけ人々から祝福を受け宮殿でも常に輪の中心にいた。そんな貴女が僕を傍に置くことを選んでくれた。誠に光栄に思いました。」

「ではなぜ宮殿を去ったの?」 

芳子は宮中で婉容と自分の良からぬ噂を耳にしてました。

「もし自分が貴女の皇后の地位危うくしてるならと思い貴女の元を離れました。」

「でも貴女はまた私に会いに来てくれた。それはなぜ?」

「皇后様。」

芳子は蘭の花を1輪摘むと婉容に渡します。

「皇后様、もし重荷にならなければまたお傍に置いてもらえますか?」

「勿論ですわ。私は貴女の事重荷になんて思っていないわ。」

「良かった。その言葉が聞けて。」

芳子は婉容の額にキスをします。





 数日後。

「皇后様!!こちらは今劇場に着いたわ。」

栄子はマリーと全子を連れて宝塚に来ていました。マリーがどうしても観たいというのに連れてきたのです。栄子がすまふぉのTV通話で婉容とやりとりしています。

「良かったわ。私達も今舞浜駅に着いたわ。」

婉容は芳子を連れて千葉のてーまぱーくに来ています。芳子との初デートはそこと決めてたのです。

「私達はもう行くわ。」

婉容との通話が終わりました。

「良かったですわね。皇后様。」

全子はあっさりと呟く。

「全子さん、もう宜しいの?芳子様の事。」

「ええ、うち芳子様の事好いてたのではなく芳子様に兄上様の代わりを求めていただけかもしれませんわ。でももう平気です。」

昨日全子の元に兄から文が来ました。蝦夷を討伐して京に戻ったと。

『良かったわ。』

マリーも栄子もそれを聞いて安心しました。


                   FIN

前作の「皇太子妃の薔薇のお茶会」よりも何でもありになってしまったかと。

 アントワネット様がフランスにも少女歌劇作るとか言い出しそうですが、それはまたの話という事で。


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