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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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バレンタインデーと白蘭の恋 第2話

 栄子はマリーと婉容を連れて日本の長野にやって来ました。鍋島家は長野の上高地に別荘を所持しているのです。芳子が松本に帰ったと聞いた栄子は2人を連れてきたのです。

「栄子、何を読んでらっしゃるの?」

 馬車の道中黄緑色にフリルのレースがついたドレスの栄子は雑誌を読んでいます。

「マリーも皇后様もご覧になって。」

栄子が見せたのは高級チョコレート専門店GODIVAの特集です。

「松本に出来たのよ。行ってみましょう。」

「栄子夫人、わたくし達は婉容皇后様の恋を応援するためにいらしたのではなくて?チョコレートは関係ないわ。」

「マリー、それが関係なくないのよ。今は2月。バレンタインデーもすぐじゃない。」

「栄子、バレンタインデーとチョコとどう関係があるの?」

「婉容皇后様それがあるのですよ。」

バレンタインデーというのはどこの国にもある風習でなのです。しかし国によって違う部分もあるのです。

「日本では女性が好きな殿方にチョコレートを送るのです。」

「まあ、淑女(レディ)が紳士に?イギリスとは逆なのですね。」

「皇后様、フランスもですわ。」

西洋諸国では男性が女性にプレゼントするのが通常なのです。

「昨年わたくしはフェルゼンからダイヤモンドの首飾りを頂きましたわ。」

「皇后様、芳子様にチョコレートをプレゼントして想いを打ち明けてはいかがでしょうか?」

「そんな?!無理よ。それに私は溥儀が」

「いいじゃないですか。溥儀皇帝とは政略結婚でしょ?わたくしも国王陛下がいるけどフェルゼンのことは好きですよ。恋は楽しんだもの勝ちですわ。」

「そうね、それなら。」 

婉容はマリーと栄子に押され芳子に告白することにしました。




 婉容達が馬車で上高地の別荘に向かっている時松本の街では。

「お嬢様着きました。」 

一台の牛車が呉服屋は前で止まりました。中から少女が支えれ出てきます。

「お嬢様、どうぞ。」

侍女の手を借り草履を履き外に出ます。

「ありがとう。白玉」

少女は侍女にお礼を言いますがどこか浮かない顔をしています。

「お嬢様、元気出して下さい。今日はお嬢様が以前からほしいとおっしゃっていた着物を見に連れてきたのですから。」

呉服屋店内に入ると着物姿の販売員達が少女と白玉を迎えてくれます。

「お嬢様、こちらですよ。」

白玉は少女は新作の着物の前に連れていきます。それは白い蘭の柄の着物でした。

「お嬢様が雑誌で見ていた物と同じですよ。」

「白蘭、兄上様が私のために野山に入りて取ってきてくださった。」

少女は幼い頃を思い出し涙しています。その時


「おい!!全員手を挙げろ!!」

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