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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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ミモザの香水  第4話

「いらっしゃいませ。」

マリアのお店に来客がありました。

「ユリィ?!」

来客はユリィでした。今日のユリィは黄色いドレスでやってきました。マリアは自分の香水で楽しんでいるのだろうと思いました。

「マダムマリア、あのお代をお支払いに来ました。」

ユリィはお財布からお金を出します。

「香水気にったようで嬉しいわ。」

「実はその事なんですが」

ユリィは昨日の出来事を話しました。王子様とのダンスのこと、ローラに香水瓶を壊された事。

「マダム、すみませんでした。」

「まあ、そんな酷い事をなさる方がいたのね。ユリィ、お代は頂けないわ。」

マリアはユリィにお金を返そうとします。

「いえ、マダムマリア。お金はお支払いしなくては。だって」 

その時ドアのベルがなり来客を告げました。

「殿下」

マリアはドレスを摘まみお辞儀をします。やって来たのは昨日の仮面舞踏会で一緒に踊った王子様でした。

「マダムマリア、ご紹介致しますわ。私の婚約者ジーク王子ですわ。」

ユリィはすぐにジーク王子と意気投合。結婚することにしたのです。

「ジーク王子様と出会えたのはマダムのおかげです。こちら受け取って下さい。」

ユリィはマリアに香水の代金と一緒に白い封筒を渡します。結婚式の招待状でした。



 ユリィとジーク王子様の結婚式がお城で行われました。ユリィは純白なウェディングドレスに白百合の花束を持ってバルコニーからお庭に向かって手を振っています。お庭にはマリアの姿もありました。

「マダム。」

マリアに赤いドレスの少女が声をかけてきました。

「あら、リンカ貴女も招待されていたのね。」

「ええ、この後ダンスを披露するので。あの娘以前マダムのお店に来た花売り娘よね?」

「ええ」

リンカは以前マリアの店を訪れたバレリーナです。オーディションには見事合格し今では王室専属の踊り子になりました。

「あの娘のドレスマダムの香水?」

リンカが尋ねます。

「いえ」

マリアは笑って答えました。

「あれは王室特注のドレスだわ。それにあの娘にはもうわたくしの香水は必要ありませんわ。」

マリアはリンカと共に新しいプリンセスの誕生を見守っていました。

                 FIN

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