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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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白百合の約束2話

2人が着いたのは白百合の花畑であった。

「マーヤ、貴女にも手伝ってもらうわ。」

(お姉様はいったい何をするのだろう?)

疑問に思いながらもマーヤはミノリアの指示通り白百合の花をできるだけたくさん摘んだ。

「お姉様、積んできました。」

「まあ、こんなにたくさん。いいわ。」

ミノリアは花の茎と茎を繋ぎはじめる。

(お姉様は何を作ってるのかしら?)

「ほら、できたわよ。」

ミノリアが作ったのは花冠だ。

「素敵だわ。お姉様。」

「今日の舞踏会はこのティアラにしようと思うわ。」

(花冠で舞踏会?宝石もついてないのに?)

「マーヤ、浮かない顔してどうしたの?似合ってないかしら?」

(似合ってないわけがない。白百合の花冠をつけたお姉様は童話の女神様のよう。だけど)

「プリンセスなので宝石がないのはちょっと地味かなと」

マーヤは切り出す。

「マーヤ、華やかな物は宝石だけじゃないわ。お花だってこんなに綺麗に咲くでしょ。この白百合の花はフランス王家の紋章。わたくしはまだこの国に来て日は浅いけどこのフランスの人達と早く仲良くなりたいわ。だからこれが今夜のわたくしのティアラ」

お姉様のまっすぐな願いにマーヤは頷く。

マーヤはミノリアにお願いした。どんなに国民と仲良くなっても自分とも仲良くしてほしいと。

ミノリアは何も言わずにマーヤの手を握る。   

勿論よと言うように。 


2人が花冠を作っていると召使いが現れる。ドレスの仮縫いにブティックのお針子が城に訪れたので呼びに来てくれたのだ。

「お姉様今日のドレスは何色ですか?」

「今日は水色よ。レースをいっぱいつけてもらおうと思っているわ。」

マーヤは思った。水色にレースのドレスに白百合の花冠のお姉様きっと舞踏会のヒロインになるだろうと。

そんなお姉様と踊りたいと

「お姉様私も舞踏会出ちゃダメですか?」

召使いが入る。

「マーヤ様はまだ10才です。大人の集まりに出入りする年齢ではございませんよ。」

「だって私もお姉様と踊りたいのに!!」

「マーヤ」

ミノリアが口を開く

「あと何年かしたらマーヤも立派なレディになるわ。そしたら一緒に踊りましょう。そのときはわたくしをエスコートしてくださるかしら?」

「勿論です。お姉様。じゃあお約束しましょう。」



マーヤはミノリアを連れて池の畔へと向かう。そして先ほどの白百合の花を出す。

「お姉様も出して。」

ミノリアは言われままにして白百合の花を取り出す。一体何が始まるのかという疑問を残して。

「あのね、お姉様、この池には伝説があるの。」

「伝説?」

マーヤが言うにはこんな伝説があるらしい。

何代も前に恋人である王子を戦地へと見送った王女がいた。出征前に白百合の花を渡し必ず帰ってくることを約束させた。その半年後王子は戦いに勝利し王女の元に帰ってきたのだ。

「だからね、この池の前で白百合の花を渡して約束するとその約束は実現するってお母様が言ってた。」

「素敵なお話ね。」

ミノリアは1言囁くと白百合の花をマーヤの髪に飾る。


2人は約束した。マーヤが社交界デビューしたら舞踏会では一番最初に一緒に踊ろうと。

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