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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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桃の花の贈り物 第2話

 ロザリーが目を覚ますとどこかのお屋敷にいました。自分が今座っているのはふかふかの長椅子です。目の前にはテーブル、部屋の隅には大きな柱時計。かつてリジィと住んでいた家と似ています。リジィの家は父が街で一番大きい宝石店を経営していたので裕福でした。

 ドアが開き少女が入ってきます。地主の息子と結婚したときのリジィと同じくらいの年です。少女はロザリーのドレスとは違い、布を重ね合わせた服を着ています。

カサンドラが道中教えてくれました。日本の少女は着物という衣装を着ているとそれがその「着物」なのでしょうか?色はロザリーと同じピンク色です。

少女はロザリーの隣に座ります。

「もしかして貴女?海外から今日やってくるお姫様は?」

少女はロザリーを抱き上げます。

その時

「失礼致します。お嬢様。」

今度は黒い服の男が入ってきました。ロザリーを車に乗せここまで連れてきた男です。男はロザリーと少女に近づいてきます。

(またどこかに連れて行かれるのかしら?)

ロザリーは再び不安になりました。

「桃子お嬢様、そちら気に入って頂けましたか?」

男はロザリーではなく少女に声をかけます。彼女は桃子という名前なのでしょう。そして男はこの家の執事です。

「ええ、嬉しいわ。わたくしの振り袖と同じ色のドレスに縦ロールの髪にティアラ、そして青い目。まるで異国の王女様(プリンセス)だわ。お父様も素敵なフランス人形を見つけて来たのね。」

「桃子お嬢様、こちらはアメリカからいらしたのでフランス人形というのは語弊がございます。」 

桃子の父は貿易会社の社長で今はアメリカに出張中です。日本に住む1人娘に街のショーウィンドウで見かけた人形のロザリーを送ったのです。

「彼女はロザリーという名前ですよ。元の持ち主はアメリカの富豪の娘で何でも地主の子息に嫁ぐ前に店に売りに来たとか。」

「ねえ、ロザリーと遊んでもいいかしら?」

「勿論です。お嬢様。」 



 昼下がりの午後。

ロザリーは中庭のテラスに腰掛けます。向かいの席には桃子が座っています。中庭の木には桃の華が咲いています。

「ロザリー、よくいらしゃったわ。えっとアメリカから来たからWelcome to my home.」

桃子は英語で話しかけます。

「あの、」

桃子は梯子に登り木の手入れをしている庭師に声をかけます。 

「桃の花を一輪取って頂けるかしら?」  

「はい、お嬢様。」

庭師は桃子に桃の花のついた枝をわたします。

「ありがとう。」 

庭師にお礼を言うと桃子はロザリーの髪に桃の花を翳します。

「This is a present for you,Princess Rosalie.」

桃子曰く今日は3月3日。日本ではこの日を雛祭りと言って女の子の成長を祝う日だそうです。

日本の女の子達は人形を飾り桃の花を生きてお祝いすると教えてくれました。

「I appreciate you.Momoko.」

ロザリーは満面の笑みを浮かべます。 



Dear pretty and kind Japanese princesses

Pretty dolls expect to make friends with you.

Pretty dolls expect to have fun with you.

FIN


答礼人形モチーフに書いてみました。

只今公式企画のテーマが「ぬいぐるみ」で思い付きました。

季節外れ感あったのでこちらに挙げました。

ヒロインの名前の由来は某人気少女漫画のキャラで雛祭りが誕生日の娘がいたのでそこから頂きました。

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