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プリンセス達の花詩集  作者: 白百合三咲
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桃の花の贈り物 第1話

今度はアメリカから日本にやって来たプリンセスの話です。

When I arrived at the port in Japan,

My eyes were full of sorrow and tear.

I don't understand what they say.

Who will be the knight to save me , a lost princess?




ロザリーは船に揺られてアメリカから日本までの道のりを旅しています。ピンク色にクリスタルがちりばめられたドレスに茶色い縦ロール、そしてティアラを頭上に乗せた少女です。

「私不安だわ。日本の女の子と仲良くなれるか。」

「どうして?ロザリーなら大丈夫よ。」

優しい言葉をかけてくれたのは黄色いドレスにブロンドの髪を赤いリボンで2つに縛った少女シャルロットです。

「そうよ。シャルロットの言う通りですわ。日本は今西洋に目を向けてらっしゃるわ。だから日本の女の子達はわたくし達の姿を見てきっと気にいってくださるわ。」

そう話すのは赤いドレスに髪をお団子に纏めたカサンドラです。カサンドラはロザリーよりもお姉さんです。カサンドラの家には日本の貴族が出入りしていました。だから日本のことは他の人よりも知っています。

 ロザリーは他の女の子達と一緒に船に乗っています。皆アメリカからやって来て華やかなドレスを着ています。

「わたくしならきっと宮家の令嬢に気に入ってもらえるわ。」

 自身満々に話すのはユリィです。白地に白い百合の花が胸元に並べられたドレスを着ています。まるで結婚式の花嫁のようです。 

「だってわたくしアメリカではお嬢様達がわたくしの取り合いでいつも喧嘩をしていたわ。美しいってやっぱり罪なのかしら?」

清楚な見た目とは裏腹に率直に物を言います。

「ロザリーさん、もしかして貴女自信がなくって?」

「ちょっとユリィさん、そんな言い方やめなさい。」

「そうよ。ロザリーさんに失礼よ。」

シャルロットとカサンドラが止めに入ります。




 ロザリーは昔リジィという少女と一緒に住んでいました。

「ロザリー、貴女はずっと私と一緒よ。」

ある日リジィはロザリーに白いフリルのドレスを着せ頭にヴェールをつけてくれました。

「素敵よ。貴女は今日からプリンセスだわ。」

プリンセス。ロザリーは自分をそう呼んでくれるリジィのことが大好きでした。

「プリンセスロザリー、今から結婚式をしましょう。ずっと一緒にいるって誓いをたてるの。」

リジィはロザリーのに口づけます。

 しかしそれから10年が経ちました。成長したリジィは地主の子息を連れてやってきました。

「ロザリー、私あの人と結婚するの。だから貴女とはお別れね。」

リジィはロザリーの元を去ったまま二度と帰ってきませんでした。




「だから私1人になって旦那様から日本に行くように言われたわ。」

「ロザリーにそんな過去があったのね。」

「ごめんなさい。わたくし達何も知らずに。」 

「わたくしもあんな態度を取って悪かったわ。」

3人は事情を知ると慰めてくれました。



 船は何日も海の上を走り日本の港に着きました。フローラ達は船を降りると黒い服の男が待っていました。男は車に乗るように言います。

 シャルロット、カサンドラそしてリリィとも引き離されました。

車は暗い道中を走っていきます。一体どこへ向かってるのでしょうか?ロザリーは不安になります。

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