皇太子妃の赤い薔薇のお茶会 第4話
ミミィ達は侍女に案内され広間へと向かう。
「こちらで皇太子妃様達がお待ちです。」
侍女が扉を開ける。すると
『ごきげんよう。ようこそプリンセスのお茶会へ』
そこはいつも舞踏会をやる広間だった。広間には丸テーブルがあり全ての席の真ん中に赤い薔薇の花が大きな花瓶に飾られている。栄子の案だ。
出迎えてくれたのはマリー、栄子、婉容の3人だった。
真ん中で赤い輪っかのドレスを着ているのがマリー、右隣はピンク色に白い花の着物にピンク色の打ち掛けを羽織った栄子、左側にはそして白の旗服に赤い花の髪飾りをつけている婉容が並んでいる。
「さあ、皆様どうぞお席へ」
「あの、お茶会はお庭でとお聞きしてましたが。」
ミミィが尋ねる。
「申し訳ございません。連日の雨で庭はびしょびしょ。本日は代わりに薔薇のお庭ではなく温室でのお茶会に致しましたわ。」
マリーが説明するとミミィ達は侍女に連れられ席へと案内される。
「どうぞお座り下さい。」
執事に椅子を引かれ着席するミミィ。
料理は前菜のスープから運ばれてくる。しかしフォークとナイフ、それからスプーンは複数ありどれから使っていいか分からない。
「スプーンやフォークはどうぞ外側からお使い下さい。」
マリーに教えられ、ミミィは一番右端のスプーンを手に取る。
スープ、魚、肉料理、そしてデザートと次から次へと食べたことのない料理が運ばれてくる。
食後は栄子がお茶を立ててくれた。
美しい花の絵柄の茶碗が1人1人の前に出される。
「どうぞお茶碗は右側に回しお飲み下さい。」
ミミィ達はマリーの用意したドレスや料理、栄子のお茶に酔いしれる。彼女達には全てが初めてのことばかりで全てが美しく煌めいた世界に見える。
「皆様、今からダンスタイムにしましょう。」
婉容が声をかける。
「さあ、皆お近くの方とペアを組んで。」
婉容の一言で皆周りの参加者と組み始める。
「貴女、一緒に組みましょう。」
ミミィに声をかけたのは馬車で一緒だったナタリーだ。
「貴女はさっきの。ええ是非。」
ペアができるとオーケストラの音楽が流れる。参加者達は婉容と栄子が組んで踊るのを見て見よう見真似で踊る。しかし
「きゃあ、痛い!!」
「貴女、今私の足踏んだでしょ!!」
「貴女こそ!!」
「腕が絡まって動けないわ!!」
ドレスの裾を踏んで転倒する者、パートナーの足を踏んでしまう者、ターンしようとしたら互いに腕を絡ませてしまう者。
「痛い!!」
「ちょっと何するのよ。」
参加者達は大混乱でダンスどころではない。オーケストラ奏者もマリー達も右往左往しているその時だ
「失礼いたします。」
扉が開かれると美青年が入ってきた。




