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異世界転生した先はスラム街でした~無一文から始めるスローライフ~  作者: 熾之


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9 悪い癖



 まずは家の中を探索しよう。


 産まれてから1度も部屋の外に出たことがないから、それだけで大冒険だ。


 部屋の感じからある程度想像がついてしまうけど、それでも楽しみだ。


 ずっと同じ景色しか見てない私にとって、そこがどんな状況でも構わなかった。




 扉の前にきて愕然とした。

 


 ………届かない。


 

 踏み台になりそうな物を探すがあるはずもなく、今回の大冒険は失敗に終わった。


 すごく楽しみにしていたのに出られない、という結果は私の心の何かに火をつけた。


(なんとしても外に出てやる! こんな時の為にスキルがあるんだ!)


 ……違うと思うが、ヤル気に満ちている私は気付かない。


 こうして、扉を開ける為のスキルを探すのだった。




(う~ん、届きさえすればなんとかなるんだけど)


 ステータス画面を見ながら考える。


 身体強化してジャンプはダメだったが、それ以外の方法が思いつかない。


 いろんなスキルを見てみるが、これだっていうのがない。


 開ける扉は最低でもこの部屋の扉と玄関の扉。もしかしたら、もっとあるかもしれない。


 何度でも使えるスキルじゃないと意味がない。

 そして、母親に頼むという選択肢もない。

 

 日本での生活を思い出しながらヒントを探す。


(自動ドアは電気使うからそもそもダメだしなぁ。扉を開けるんじゃなくて、自分の身体を成長させればいいのか?)


 自分の腕が伸びるのを想像してみる。

 ゴムゴム的な。そんなスキルはないんだけど。



 しばらく考えているとだいぶ時間が過ぎていたようだ。母親が食事を持ってくる気配がする。


 いつものように食事を置くといなくなった。


 なんとなく母親の気配を追っていると、2回ドアを開ける音がした。


 そして、家の外から足音がする。

 

 そういえば、今まで外の音を気にした事なかったな。いつも、誰もいないし。



 新しく興味のあるものを見つけるとそっちに集中してしまうのは、私の悪いくせだ。


 部屋の扉を開けることよりも外の気配を探るほうに意識が向いてる。


 足音が完全に消えるまで気配を追っていた。


(あっ、ご飯たべなきゃ)


 食事をしながら先ほどの事を思い出す。

 

 普段、この家の中には人の気配はない。

 食事の時間になると母親がやって来て、ご飯を置いて帰っていく。


 どこに行ってるのかは知らないが、1日2回必ず来るので気にした事なかったな。


 そうなると俄然気になってくるのは何故だろう?


 ステータス画面で解決してくれそうなスキルを探す。


 【マップ】

 【探索】

 【気配察知】



 こんなもんかな。早速ポイントを使って……。



 んっ? スキルツリーって上からじゃないと覚えられないんじゃなかったっけ?


 普通にポイント使ってど真ん中のスキル習得しちゃったけど、これが普通なのか?


 いつか、詳しい人に会ったら聞いてみよう。


 

 ちなみに、スキルは問題なく使えた。


 【マップ】は今いる家の周りのみ埋まっているが、それ以外は真っ白だ。自分のいる場所に三角の印が表示されている。【探索】【気配察知】は家の中までしかわからないが、スキルレベルが1なのでしょうがない。



 次の日、いつも通りに母親がやって来た。

 マップを出してちゃんと反応するか確認する。

 その状態で母親を見ると、

 【マークしますか?】

 【YES・NO】と出ている。

 どうやら、マークしないとマップには表示されないらしい。

 

 YESを選択するとマップに青い丸が表示された。


 母親が部屋を出るとそれに合わせてマップの青い丸が動き出した。


 (おぉ~。おもしろい)


 青い丸は30分ほど移動し、動かなくなった。

 そこになにがあるのかわからないけど、新しいスキルを使ったので満足だ。


 他のスキルも使いこなせるよう練習しよう。


 

 

 ………あっ、扉のこと忘れてた………。


 





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