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異世界転生した先はスラム街でした~無一文から始めるスローライフ~  作者: 熾之


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8 1人立ち



 魔力操作の訓練をするようになって数ヵ月。

 だいぶ上達したと思う。


 生活魔法のおかげで病気になる回数はかなり減った。


 たまに熱を出すが、もともと身体が弱いので仕方ない。

 生きているだけ上出来だ。




 そして今日、私は立ち上がる! 1人立ちするのだ。



 ここまで大変だった。初めて寝返りがうてた時の感動は忘れないだろう。


 ほふく前進で布団の上を移動出来るようになり、ハイハイ、お座りをマスターしていった。つかまり立ちまでは完璧だ。


 ただ、1人で立つことだけまだ出来なかった。


 それも今日で終わりを迎える。

 なぜなら、【身体強化】が出来るようになったから!


 と、1人で盛り上がっていた。

 あっさり立ちましたよ。強化してたから。

 もちろん、誰も見てくれてないけどね。


 そういえば、座っているところは母親に見られてたな。


 そこにいるのを完全に忘れて、当たり前のように座っちゃったけど。

 

 次の日にはオマルを持ってきてくれたのは嬉しかった。

 これでオムツともさよならだ!



 平行して喋る練習もしていたが、こちらは微妙だ。

 耳で聞いて覚えるものだと思うが、母親が話してくれないので聞きようがない。


 たまに話す内容は理解出来たので大丈夫だと思うんだけど。



 ーーーー



 多分、異世界に来て1年くらい経っただろう。

 身体も成長している。布団の上で出来ることはしたつもりだ。


 もう部屋から出てもいいだろう。




 ………しまった!?靴がない。



 ーーーー


「いりゃない ぬの くだしゃい」


 母親の初めて聞いた言葉が【いらない布ください】だった。


 顔に出てますよ、気味が悪いって。

 私もそう思うけど。


 母親はドン引きしながらも布を持ってきてくれた。


「ありゃと ごじゃましゅ」


 通じたかな? もっと練習しなきゃダメだな。


 まぁ、いいや。靴を作ろう。


 昔、学校の授業で農家の仕事を体験しようってのがあって、その時に草履の編み方を教わったんだ。





 ………って、この身体じゃ作れないな。



 仕方ない、足に布を巻くだけでいいか。

 もっと大きくなったらリベンジしよう。


 ベットから降りるのも大変だ。あとで登れるだろうか?

 

 とりあえず、部屋の中を観察する。

 何もないけど歩く練習にはちょうどいい。


 床は泥や埃で汚れており、所々欠けている。


 (転んだらあぶないな、汚れたりケガしたら魔法で治せばいいか)


 頭が重いせいで上手くバランスが取れないがなんとか歩いてみる。


 母親に気付かれたらイヤなので足音をたてないようにゆっくりそっと歩いた。


 ただ、しばらくは練習が必要だろう。

 部屋の外に行くのはちゃんと歩けるようになってからにしよう。


 身体強化しながら歩いたり、強化せずに自分の筋力だけで歩いたりといくつかの実験を行いスムーズに歩けるよう訓練を始めた。


 最初はヨタヨタしながら歩いてたのが段々真っ直ぐ歩けるようになり、スピードも早くなった気がする。



 毎日毎日同じ事を繰り返して完璧に歩けるようになるまで頑張った。


 少しずつ体力もついてきたが、1つ困ったことがあった。

 

 食料が足りない。


 産まれて半年ほどで離乳しているが、それ以降1日2回母親が食事を持ってくる。


 食べさせてくれたのは最初の数回だけで、スプーンが持てるとわかるとあとは放置された。


 1人で食べるのはかなり難しかったが、悔しいので頑張った。


 めんどくさそうな顔をしながら食べさせられるより、放置されたほうが気が楽でいい。


 身体が成長し毎日歩いてるからかすぐにお腹がすく。


 母親に言っても嫌な顔されるのがわかってるので、自分でなんとかするしかない。


 生活魔法のウォーターが使えるので水を飲んで誤魔化しているけど、出来ることならもう少し食べたい。


 よし、食料を探しにいこう。




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