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異世界転生した先はスラム街でした~無一文から始めるスローライフ~  作者: 熾之


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76 夜の森



 ジャンさんが反対するのはわかるが、どうせ採取するなら近くに生えてるのを採取したい。日を改めて遠くまで行かなきゃいけなくなるならその方が大変だろう。


 「月光草はそんなに遠くない所に生えてるみたいなんですよ。どうせ取りに行くなら近いほうがよくないですか?」


 「そうだけど、2人で行くのは危ないよ。リーダー達がいるなら行ってもいいけど、そうじゃなきゃダメ」


 「大丈夫ですよ。ちゃんと周りの気配に注意しながら移動するから魔物と出会うことはないです」


 「気配って言っても完全に感じれるわけじゃないでしょ。見逃す可能性もあるからやっぱりダメだよ」


 「ジャンさんの尾行に気が付くくらいだから結構得意なほうだと思うんですけどね」


 ジャンさんにはギルド長の顔に出ていたからって言っていたけど、本当は草原の入り口に来る前には気が付いていたことを伝える。


 「…そんなに下手だった?」


 「どうでしょう? 僕は気配察知のスキルを使っていたからすぐにわかりましたけど、普通はわからないんじゃないですかね」


 「うわー、ショック…。でもそれだけ気配を探れるなら大丈夫かな。危なくなったらすぐに引き返すって約束してくれる?」


 「勿論です。安全第一で行動します!」


 納得してくれたので早速採取に向かう。ハクも連れて行こうか悩んだが危ないので家でお留守番してもらうことにした。


 「すぐに戻るから待っててね」


 「キャン!!」


 ハクは賢いなぁ。1人にしておくのは心配なので早く戻るようにしよう。マップを見ながら目的の場所まで移動する。周りの気配を探ってみたけど問題なさそうだ。弱い反応はあるけど、多分小さなポイズンスネークだと思うから此方から攻撃しないかぎり大丈夫だろう。


 魔物の気配を避けながら30分程歩くと目的地に着いた。大きな木の根元に白色の花をつけた月光草が2、3株ずつ生えている。


 「あれが月光草で間違いないですか?」


 「そうだよ。月光草は月の光があたる木の根元に生えるんだ。今日は晴れていて明るいからたくさん生えてるみたいだね」


 検索で調べた情報によると、月光草は根ごと採取するといいらしいので草むしりをするように根元から引き抜いた。近くの木の根元にも生えているので、ジャンさんにも手伝ってもらいながらこの辺りの月光草を採取した。



 「もうなさそうですね。そろそろ終わって帰りましょうか」


 「こんなに採れるとは思わなかったよ。普通は2、3株採れればいいほうなんだけど」


 「そうなんですか? あ、今日は満月だからじゃないですか?」


 夜空を見上げると大きな満月が浮かんでいる。夜なのに明るいはずだ。


 「その可能性はあるかも。とにかく、たくさん採取できて良かったな」


 「はい。ハクが待っているので早く帰りましょう」


 帰りも特にトラブルはなく、すんなり家にたどり着いた。夜の森で行動するのは初めてだったので新鮮だったな。もう少し大きくなって夜更かししても大丈夫になったら、もっとしっかり見てまわることにしよう。


 とりあえず、今日はこれで終了だな。明日に備えてもう寝なきゃ。明日は残りの足りない材料を採取してポーションが作れるか試してみよう。




 ーーーー



 「ふぁ~、眠い…」


 私にはまだ夜更かしは早かったようだ。二度寝したいところだが、やることがたくさんあるので頑張って起きよう…。


 朝は少し肌寒いので外に出ただけで目が覚める。


 「おはよう、起きるの早いな」


 「おはようございます、いつもと同じくらいですよ。ちょっと眠いけど、やることが多いので寝てられません」


 ジャンさんはいつ起きたんだろう? 自分のテントがあるからそこで寝るって言ってたけど、大丈夫だったかな?


 「よく寝れましたか?」


 「さすがに熟睡はできないけど、ちゃんと寝たよ」


 「なら良かったです。朝ごはんを食べたら必要な物を揃えに出掛けます。ジャンさんは?」


 「ノアを1人にするのは心配だから一緒に行動するけど、リーダー達が来たらちょっとだけ交代してもらおうと思う。ダンジョンに行く気マンマンみたいだし、どうなるかわからないけど俺も準備だけはしておきたいからね」


 「わかりました、楽しみですね!」


 とりあえず、ジャンさんは反対するのを諦めてくれたようだ。ガオルさん達がすんなり許可してくれるとは思えないが、私の行動を制限できるわけではないので大丈夫だろう。ダメなら勝手に行けばいいだけだもんね。



 すぐに行動できるように、皆が来る前に準備しておこう。



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