40 ハーブでお料理
ニラの下処理をしているとき、お腹がぐぅぅ~となった。
「この匂い、お腹すくんだよね。そろそろご飯にしようかな」
たしか、ギルドでもらった荷物の中に小さな片手鍋があったはずだ。今日はこの片手鍋を使って料理しよう。
油がないからくっつくかもしれない。できるだけ脂身の多いお肉を使えば少しはマシになるかな。
ニラと炒めるかローズマリーを使うかで悩んだけど、調味料がないから今日はローズマリーを使おう。
念のため、天井に穴をあけて換気ができるようにしておく。
鍋を洗浄して綺麗にし、お肉をカットしたら準備完了だ。ローズマリーは下処理の時にちょうどいい大きさにちぎってあるから、アイテムボックスから出すだけで使える。
上手く作れるか心配だったけど、お肉が鍋にこびりつくことなく美味しそうに出来上がった。
「おぉ~、いい匂い。お肉だけのときとは全然違うな」
ローズマリーをちょっと使っただけでかなり美味しそう。香りって大事だな。
「では、早速。いただきます」
んん~、ウマイ!! 正直、味付けなしのホーンラビットのお肉には少し飽きてきていたんだけど、これならいくらでも食べられる。
今日はローズマリーを使ったけど、他のハーブでも試してみよう。日替わりで風味を変えれば飽きずに食べられるだろう。
口直しに茹でたクルト草も食べながらお腹いっぱいになるまで食事を楽しんだ。
「ふぅ、満足。ちょっと食べ過ぎたかな」
香りがついただけで食べ過ぎるなら、味付けしたらもっと食べちゃうかも。太らないように、体調管理にも気を付けないと。
一息ついたら残りの下処理を終わらせなきゃ。でも、満足したらやるのめんどくさくなっちゃったな。できれば今日中に終わらせておきたいけど…。
そうだ、ローズマリーでハーブティーを作ろう。スッキリして気分転換になりそう。木製のカップももらったはずだから、今日からはお茶も飲めるな。
カップ2杯分のお湯を沸かして半分はカップを温めるのに使う。もう半分にローズマリーを入れて少し待つ。
木材カップだから、温める必要はないかもしれないけど、なんとなくやっておく。待っているとお湯にうっすら色が付いてきので、カップのお湯を捨て濃くならないうちにそそいだ。
もう少し濃いほうが好きなんだけど、小さい子供にはあまり良くないって聞いたことがあるから香りが付くくらいにしておこう。適量ならいいらしいけど加減が分からないんだよね。
少し薄めのハーブティーで一息つく。スパイシーな香りがして美味しい。身体が温まって気分もリフレッシュできた。
さて、残りも頑張って終わらせよう。
ーーーー
植物の下処理は全部終わらせることができたけど、ゴミの分別は明日にしよう。
草原でたくさん採取したから、思っていたよりも身体が疲れていたみたいだ。
今日はもう寝て、明日から作業を再開しよう。やることはまだまだ多いけど、一気にやろうとしてもしんどいだけだからできることから少しずつ進めよう。
とは言っても、なんとかしなきゃいけないことも多いのは事実なんだよな。お金はレナウス草を売ったり、ギルドで依頼を受ければなんとかなるけど、住むところはここじゃ微妙だ。
いっそのこと、森の中にちゃんとした家を建ててしまおうかな。森の中なら木材に困ることはないし、周りを囲って畑を作ることもできる。
本来目指していたスローライフに近づくじゃん。自分で作れない物は買えばいいんだし、そのためのお金もなんとかなると思う。
よし、そうしよう。明日はゴミの分別とギルドに行って残りの荷物をもらってくる。その後、森の探索をしていい感じの場所を探そう。
どうせギルドに行くならレナウス草も売ってこよう。袋があるから今日よりもたくさん持っていけるな。
今日売った分もあるから、帰りに買い物をしてもいいかも。ちょっと楽しくなってきた。




