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異世界転生した先はスラム街でした~無一文から始めるスローライフ~  作者: 熾之


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32/74

32 準備完了



 翌朝、すっきりとした気持ちで目覚める。昨日の夜は熱めのお風呂に入ってリフレッシュしたから、身体の調子がいい。着ていた服も洗って綺麗にしたから、見た目はスラム街に住んでいる人には見えないだろう。


 そうだ、この家を出て行く前にもう1つやらなきゃいけないことがあるんだ。寝る前に思い付いたんだけど、髪を短く切ろうと思う。実は今まで1度も切ったことないから伸び放題なんだよね。


 それに、髪が短ければ男の子に見えるかもしれない。自分の顔をちゃんと見たことがないから分からないけど、小さい子って男か女か分かりにくいから、誤魔化せるうちは男の子ってことにしておこうと思う。


 スラム育ちの女ってだけで下に見られそうな気がするし、こんな世界だから何があるか分からない。可能な限りの対策はしておいたほうがいい。


 教会で他の子供を見たけど、残された子供は全員髪が長かったから顔がよく見えなかったし、性別も分からなかった。多分、私もそう見えていたと思う。連れて帰られた子供はちゃんと切っていたようで、男の子は短かったし、女の子は肩くらいに切り揃えてあった。


 ってことで、早速やっちゃいましょう! はさみがないので鎌で強引に切るしかないんだけど仕方ない。髪を左右に分けて首のところからざっくりと切る。鎌が大きすぎて上手く使えないから時間がかかったし、すっごく痛かったけどなんとか切れたよ。


 鎌で切った後にアイスソードでも切れるんじゃないかと思って試したら出来ちゃったよ。めっちゃ冷たくて髪の毛が凍ったけど鎌よりはましだった…。最初に気付けばよかった…。


 いつも使っている大きさのアイスソードじゃなくて、新しく小さな剣を作って残りの髪を切った。鏡があればちゃんと揃えられるのになぁ。触った感触でバランスを整えて完成だ。


 床を見ると大量の髪が落ちている。何かもったいないなぁ。私の髪の毛って色が白っぽいんだよね。白髪っていうよりは銀髪って感じの色合いだと思う。初めて自分の髪を見た時は心労のせいで全部白髪になったんだと思って焦った。


 とりあえず、アイテムボックスに仕舞っておこう。いつか余裕が出来たら筆でも作ろう。



 これでこの家でやることは全部終わった。3年間世話になった部屋だ、少し寂しく感じる。2度と戻って来ることはないのでよく見ておこう。


 しんみりとした気持ちで家を出ると城門に向かって歩きだした。これからはやることが多いんだ、気持ちを切り替えて予定通りに進めていこう。



 ーーーー



 城門に着くと兵士に止められてしまった。どうやら中に入る時には身分証の確認が必要らしい。仮洗礼でもらったプレートを見せるとあっさり中に入ることができた。可哀想に…みたいな顔をしていたのは気のせいだと思いたい。


 さて、まずは冒険者ギルドに行くんだったな。マップを見ながら街を歩く。やっぱりメインの通りは人が多いな。不自然にならない程度に辺りを観察しながらギルドを目指した。


 しばらく歩くと大きな建物が見えてきた。看板に剣と盾のマークが書いてある。中に入って行く人達もいかにも冒険者って感じの格好をしている。ここで間違いないだろう。


 近づくと、ちょうど中から出てきたおじさんとすれ違った。子供がいることはそんなに珍しくないのか、チラッと見るだけで去っていった。……ちょっと緊張したな。


 中に入るとまさにギルドって感じだった。イメージ通り。建物の右側はカウンターがあって受付らしき女性が座っている。壁側には大きな板が掲げてあり、依頼書みたいな紙がたくさん貼ってあった。左側は酒場のようだ。今の時間だと人は少ないけど、それでも昼間から飲んでいる人がいた。



 よし、それじゃあカウンターに行こう。

 

 

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