31 明日に備えて
明日には家を出なきゃいけなくなったので、今のうちに出来るだけ準備をしておこう。とはいっても、持ち物なんてないからアイテムボックスの整理が主な作業になるかな。
そういえば、スキルの確認もしなきゃ。鑑定はこの世界で名前の付いていない植物も分かるようになったから、前に見つけたどくだみで試してみよう。
アイテムボックスからどくだみを取り出して鑑定する。
【草】
名前の付いていない植物。
日本ではどくだみ等と呼ばれている。食用可。
独特の匂いがあるが毒性はない。
デトックス効果・ダイエット効果・便秘解消等
様々な効果がある。
乾燥させて煎じて飲んだり、入浴剤にも使用可。
完璧っ!! これが知りたかったんだよ!! これさえあれば植物に関してなら問題ない。多分、草原に行けば新しい植物がたくさん見つかるだろう。楽しみでしょうがない。
アイテムボックスにどくだみを仕舞うと草と表示される。草ばっかりになりそうだなと思っていたら【草】の文字が点滅している。タップしてみると【名前を入力してください】と出た。
おっ、変更できるのか。早速、どくだみと入力するとアイテムリストの表示が【どくだみ】に変わっていた。
めっちゃ使い勝手がよくなってるよ。他の植物にも試したいな。
ついでにもう1つのスキルも確認しちゃおう。なんでも教えてくれる先生をスキルにしてもらったから、何か教えてもらおうかな。
ステータス画面を出すと1番上に【検索】と表示されていた。タップしてみると文字入力の画面とマイクのようなマークが出てきた。
おおぉぉ~。先生じゃん! 音声入力まであるなんて、さすが神様だね。とりあえず、お金の種類でも教えてもらおうかな。入力してみると検索結果が表示された。
【小銅貨1枚10クラン・銅貨1枚100クラン・小銀貨1枚500クラン・銀貨1枚1000クラン・小金貨1枚5000クラン・金貨1枚10000クラン・白金貨1枚10万クラン・ミスリル金貨1枚100万クラン】
なるほど、使い方は分かった。ついでにお金の種類も。日本円に換算するとどれくらいになるのかは分からないが、知らなくても大丈夫だろう。
あとは、アイテムの整理だけだな。すぐに食べられるようにクルト草は茹でて、ホーンラビットのお肉は焼いておこう。親との縁も切れたし明日には出ていくから、部屋に匂いがついても大丈夫だろう。
つまみ食いをしながら調理を進める。味付けもなにもないから簡単だな。クルト草を全部茹でて、ホーンラビットのお肉を8割程焼いたところで干し肉の存在を思い出した。
スラムの子供が焼きたてのお肉を毎日食べていたらさすがに不自然だ。見つからなきゃいいんだけど、もしもの時を考えると作っておいたほうがいいな。
ただ、調味料がないんだよね…。美味しく食べるなら胡椒とかのスパイスが必要だけど、最低限の保存食でいいなら塩があれば作れる。どのみち塩は必ず使うから手に入れておきたいな。
早速、検索で調べてみるか。【塩・入手場所】で探してみると3つの候補が出てきた。海で海水からとるか、山で岩塩を探すか。もしくは、街で買うかだ。海と岩塩がある山までの距離を調べるが、恐ろしく遠い。この身体なら1ヵ月以上かかるだろう。
やっぱり、街で買うしか方法はなさそうだな。ギルドで登録して薬草を売れば少しは買えると思うけど、海までの距離を考えると塩って高そうなんだよね。
とりあえず、明日はギルドに行って登録と買い取りをしてもらって、そのあとのことは買い取り金額を見てから決めよう。野宿になると思うけど、城壁の中ならモンスターに襲われる心配もないからなんとかなるだろう。テントと毛布があればほしいな。
しばらくは街で必要な物を揃えることから始めよう。そうと決まれば残りの準備も終わらせちゃって、お風呂に入って寝よう。しばらくは入れないと思うから、しっかり隅々まで綺麗にしておかなくちゃ。




