22 情報収集しよう2
「ねぇ、3歳の時は鑑定しないの?」
「頼めばしてもらえるよ、お金がかかるけどね。6歳の時は全員無料で鑑定してもらえる。っていうか強制」
家はどっちだろう? 金はかけたくないけど、6歳まで待つのも嫌そうだな。3歳で鑑定して見切りをつける可能性がある。
「鑑定は拒否出来る?」
「子供に拒否権はないよ」
「3歳でギフトが見つかった場合どうなるの?」
「その家やギフトにもよるけど、連れ戻すと思うよ」
「ギフトがなかった場合は?」
「6歳まで待ってもう一度鑑定するか、……捨てられる」
ヤバいなぁ。捨てられるならいいけど、万が一連れ戻されたら面倒だ。スキルで何とか出来ないか後で確認しよう。
「そんなに気にするってことはギフト持ってるんだね。家に帰りたくないの?」
「帰りたいわけないでしょ、母親の名前すら知らないのに」
「…すごい剣幕。まぁ、気持ちは分かるけどね」
ここにいるってことは彼も捨てられた子なんだろう。6歳より大きいからギフトがなくて家に帰れなかったんだ。その割には健康そうだし見た目もキレイにしている。
「お兄さんは何をしている人?」
「冒険者見習いだよ。成人するまでは見習いなんだ」
冒険者で稼いでいるのか。まぁ何かと需要はあるだろうし、モンスターがいる世界だから討伐する人がいないと困るだろう。
私も冒険者になるのが1番現実的だな。金銭的にもそこそこ稼げそうだし、危険はあるけど家に戻されるよりはいい。戻ったら確実に奴隷扱いされる。
「どうやったら冒険者になれるの?」
「冒険者ギルドで登録すればなれるよ。でも名前を書かないといけないから、どんなに早くても命名式の後じゃないとダメだね。冒険者になりたいの?」
「うん。1番可能性がある」
「そうかもしれないね。成人するまでは見習いだけど、ゴミ山で生活するよりは稼げるよ」
うん、冒険者で決まりかな。命名式が終わったらギルドに行って冒険者見習いになろう。
「ありがとう。命名式が終わったらギルドに行くよ」
「この辺りの子はみんな冒険者見習いになるから、わからない事があったら聞くといいよ」
「そうする。教えてくれてありがとう」
命名式は2ヶ月後にあるらしいし、今年3歳になるのは間違いないからそれに参加することになるだろう。話を聞けて良かった。
「知りたいことは分かったかな?」
「うん、細かいことは今度でいいや」
「そっか、じゃあ俺はもう行くね」
「ありがとう。またね」
親切なお兄さんだったな。イケメンだったし少し幼く感じたけど、あと5年もすればいい男になるだろう。
「あっ、名前聞くの忘れた……」
仕方ない今度会ったら聞こう。その時にお礼もしなきゃな。ホーンラビットのお肉で足りるかな?
聞きたいことは聞けたので、あとはゴミ山で何か拾って帰ろう。探すのはめんどくさいからアイテムボックスに適当に突っ込んで持って帰って、家で分別すればいいや。
ゴミ山に近づきアイテムボックスを出す。画面を下にむけると手当たり次第に収納していった。収納っていうよりも吸い込んでるみたいだけど。
ゴミ山が不自然にならないように気をつけながら掃除機をかけるみたいに移動する。10分くらい吸い込み続けたのでだいぶ集まったと思う。
「もういいかな。ゴミばっかりな気がするけど、いらないやつは捨てに来たらいいか」
アイテムリストがかなり増えてる。分別が大変そうだけど、使える物を探すのは楽しそうだな。
家に帰ると早速アイテムボックスの整理を始める。
「うわ~、ゴミばっかり」
ゴミ山で拾ったんだからゴミばかりで当たり前なんだけどね。破れたシーツのような大きな布があったので、その上に少しずつゴミを出す。
割れた食器や木材の破片とかそのままだと使えない物ばかりで売れそうな物は1つもなかった。
スキルで何とかするか。とりあえず、一旦仕舞ってステータス画面でスキルを探すことにした。




