表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/71

アイテムボックス



 採取をはじめてだいぶ時間がたった。

 集まったクルト草も両手では抱えられないほどの量だ。これなら腹も満たされるだろう。


 帰る時間を考えるとそろそろ終わって片付けたほうがいいな。


 採取したクルト草を確認する。道具を持っていないから茎の根元を引っこ抜いたので土が付いている。今は時間がないから洗わないけど、せめて土を落としておこう。



 そしてメインイベント。アイテムボックスを使おう!


 鑑定の時と同じで使いたいけど使えなかったんだよね。私のいた部屋何もなかったし。虫を入れようとしたけど、生き物はダメみたいで入らなかった。


 空間魔法の1つで【アイテムボックス】と唱えると画面みたいなのが出てくる。その画面が入口らしく、入れる物を画面に近づけると中に吸い込まれていきリストが表示される。出す時は画面に手を突っ込んで取り出すか、リストをタップして念じるかのどちらかだ。


 画面から取り出せるのは手で触れている物だけ、リストからは種類と個数設定してまとめて、と使い分けが出来て素晴らしい。


 クルト草をアイテムボックスに収納していくと、たくさんあったクルト草があっという間になくなった。ものすごく便利だ。


 片付けも終わったし、そろそろ帰ろう。……また長時間歩くのはキツいな。



 ーーーー



 家に着いたのは結構ギリギリだった。マップに表示されている母親が動きだした時はかなり焦ったな。


 バレないように扉を閉めて踏み台を戻し、何事もなかったかのように振る舞った。まぁ、食事を置いたらすぐに帰ったから気がつくわけないんだけど。


 母親が完全に離れてから今日の成果の確認を始める。アイテムボックスの画面……長いな。アイテムリストと呼ぼう。


 アイテムリストを表示すると、クルト草×62となっている。なかなかの数だ。あとで食べやすいように下準備しておこう。


 スーパーで売ってるホウレン草みたいな感じにしておけば使い勝手がよさそう。水洗いしてクリーンをかけておけばいいかな。


 ウォーターで水を出し、サイキックで浮かせる。浮いた水の球にクルト草を入れて丁寧に洗う。洗い終わったものにクリーンをかけてアイテムボックスに収納する。



 ……これめっちゃしんどい。気を抜くと水が落ちてしまうから集中してやらないと。サイキックの練習だと思って頑張ろう。


 魔力切れを起こす前になんとか終わったけど、かなり時間がかかっちゃったな。今度からはまとめてじゃなくて、取った時に少しずつ分けて洗おう。


 キレイになったクルト草を1束にまとめていく。大体10株で1束にしておけばあとで楽になるだろう。できればちゃんとした紐でまとめたいけど持ってないから、草原で拾った長い草でまとめる。


 まとめてみると思ったより少なくなった。バラバラの時はたくさんあるように感じたんだけどな。しばらくは大丈夫だけど何があるか分からないからもう少し確保しておきたい。


 2~3日は行かないつもりだったけど、明日も草原に行って採取することにしよう。



 翌朝、母親が帰ると早速草原に向かった。


 昨日と同じように広範囲を鑑定してクルト草を探す。今回は2~3株採取すると洗ってクリーンをかけるようにした。まとめるのは家に帰ってからにしよう。



 しばらく採取を続けていると、いつの間にか獣道からだいぶ離れたところまで来てしまっていた。マップを出して場所を確認したら右方向に曲がって進んでいたようだ。


 特に問題なさそうなのでそのまま進み続けることにした。すると、クルト草以外の植物が生えているのを見つけた。鑑定してみると、


 【レナウス草】

 主に薬の材料となる薬草。食用可。

 回復ポーションや傷薬など幅広く使用される。


 おぉ、薬草ゲットだぜ! これ売れるやつなんじゃないかな。希少ランクは低いけど、薬の材料なら買い取りしているはず。お金になるかもしれない!



 早速レナウス草を探さなくちゃ!




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ