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第6話 餅とリズムゲーム

入学式の会場である体育館の前。入場の順番待ち時間。

「あーあ、どーせ名前呼ばれて立ち上がって校長の話聞いて餅食って解散だろ?早く終わんねえかなぁ。」

「餅は今じゃねえだろ」

廊下を歩いてた間に話してて気づいた。コイツめちゃめちゃ話しやすい。ワンチャン高校生活安泰説ある。

「校長のズラが風で飛べばいい」

割と真面目な顔で言ってるのがとてつもなくアンバランスで面白い。

「それじゃあ入ります。」

教師の一言で止まっていた列が再び動き出した。出席番号は4番目なのですぐに入場になる。

緊張は不思議としてない。多分翔真のおかげ。

赤絨毯の上、前を向いて足を進める。視界に入ってくるのは大勢の保護者たち。大量すぎるカメラ。その目の前を胸を張って歩いて行く。誰に取られてるわけでもないのに。

「葉!にっ!」

シャッター音をものともしない明るい声。

姉ちゃんがまたあのポーズで笑顔だった。

後ろで翔真が噴き出す声聞こえたぞ、いま。

チラッ、キョトン、サッ、フリフリ。

葉はクラスメイトと仲良くできるかな、

あれ、食パンの人…?

見なかったことにしよ。

葉、頑張れ!てとこか。

そのまま絨毯の上を歩いて、椅子の前で少し待機。

先生の地面に水平な手が頭の上から首の下に合わせて席に着く。

とんとん。

ここでもやるか。普通ここは静かに座ってるだろ。

「寝てたら立つとき足蹴って。」

まじですか

「大丈夫、寝相はいい方」

まじですか


「それでは開式の言葉。」

この言葉からタイミングに合わせて足を蹴るリズムゲームは2時間続いた。フルコンボだからなんかちょうだい。

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