第1話 大宮 葉と姉
「あぁぁぁ…………入学式明日かぁぁぁぁ…」
やばい。一番リラックスできるお風呂でも上手くできないし、高校最初の自己紹介ちゃんとできる自信ないなぁ。自己紹介が事故紹介になる…。
でもどうしても友達欲しいしな。中学の二の舞は避けなきゃだし。とりあえずもう一回練習しよ。
「こんにちは、大宮 葉です。好きな食べも…」
「おい、葉!!いつまで入ってるの!2時間は長すぎ!私まだ入ってないんだから!」
扉越しに姉ちゃんが叫ぶ。
「姉ちゃんごめん!でもあと一回だけ、終わったらすぐ上がるから」
「自己紹介の練習するやつがいるか!女々しいから緊張するんでしょ!」
はいでたー。姉ちゃんに言われて一番傷つく言葉ランキング堂々の一位 『女々しい』
こっちだって女々しくなりたくてなってるわけじゃないし。友達できない悲しみを姉ちゃんにわかるわけない!
「いいじゃん!一回だけやったら上がるからお願い!」
「もう……一回だけだからね。聞いててあげるからさっさとやる!」
姉ちゃんは男勝りだけど、弟の俺がいうのもなんだけど顔は可愛いし優しい面もあって、姉ちゃんでよかったなぁって思う。
「ありがと!じゃあ言うね…
こんにちは、僕の名前は大宮 葉です。好きな食べ物はお寿司で、まぐろが特に好きです。これから一年間よろしくお願いします」
「硬い!もっとハキハキ喋る!あと多分好きな食べ物言うならもっと特徴作ったほうがいいよ、私と話すときはこんななのに人前じゃ暗いんだから。いっそのことスイーツにでもしたら?
まぁ、葉にしてはよくできたと思うよ。てことでさっさと上がる!!返事は!?」
「はい!!!」
そのあとはすぐにお風呂明け渡して、髪だけ乾かしてすぐ布団に入った。一日中緊張していたせいかすぐに意識が遠のいた。ぐっすりと眠れていた。はずなのに
突然__________________
「転生しますか?」
閲覧ありがとうございます。
姉を出したかったので出してみました。名前は未定です笑
速めのテンポで作品を進めようと思っているのでこれからもよろしければご覧ください!