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きみとふたり。  作者: しっちぃ


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理沙 止まらぬ衝動

多分今後も週1くらいになりそうです。

 季節が一周して、そろそろ、二人で暮らす日々も当たり前みたいになってきた。

 でも、そんな日々が、当たり前でいられるのが幸せだっていうのは、わかっているつもりだ。


「ねえ、由実?」

「なぁに?」

 晩御飯を食べ終えて洗い物も済まし、手持無沙汰に見てたスマホでで見つけた情報を由実にも教えてみる。

「キスって、同じ時間腹筋するのと同じくらいエネルギ-使うんだって」

「ええっ、そうなの!?」

 うちも、見たときにびっくりした。あんなにしんどい事と、あんなに幸せなことで、同じくらいエネルギーが消費されてるなんて知らなかった。

「だからかな、由実も、すっごい綺麗になったね」

 恋は女の子を綺麗にする、とはそういった分野にも疎い自分も知ってる言葉だけど、……ただでさえかわいくて素敵だった由実は、二人暮らしを始めてから一層かわいくなった気がする。

「そんなことないよ、……それよりも、理沙のほうが、ずっと綺麗だよ?」

 そうお返ししようとするときは、大体照れてるとき。今も、顔がちょっと赤くなってる。

「もう……、そんなかわいいこと言われたら、キスしたくなっちゃうよ?」

 見てたスマホとかどうでもよくて、由実しか見えなくなる。もちろん、その前にうっかり踏んづけたりしないところには置いたはずだけど。

「うん、いいよ?……ていうか、私も、キスしたいもん、理沙と」

 想いって、こうも簡単に繋がっちゃうんだ、由実となら。

 ソファーに隣り合わせで座ってた体を由実に向けると、もう由実は目を閉じていて。

「……んっ」

「……はぁ……っ」

 そのまま、唇が重なる。交わしたキスが、どんどん激しくなっていくのも、触れた由実の体がしっとりとしてくるのもいつもと同じで。

 まだお風呂に入ってないとか、もうどうでもよくなってくる。歳ではまだ大人になりきれたないけど、大人の階段はもう、二人でとうに昇っている。

「由実、もっとしていい?……うち、もう我慢できない……っ」

 唇の隙間で、何かにせかされるように訊く。理性のスイッチなんて、簡単に切れちゃう。仕方ないじゃん、――由実が可愛くて、大好きなんだから。

「待って、理沙ぁ……っ、お風呂も入ってないし……」

「お風呂入れたわけじゃないし、明日シャワー浴びればいいでしょ?」

 こういう思考回路だけは、まだ残ってるんだ。冷静な声で言う自分に自分でもびっくりしてしまう。

「でも、私今汚いからぁ……」

「そんなことないよ、由実は綺麗だよ?」

 由実の首筋を吸う。服で隠れるとこに、跡が残っちゃうくらい強く。

 ひゃぁっ、なんてかわいい声を漏らして、……やっぱり、由実もその気になってるじゃない。

 それとも、と、由実が逆らえるはずのない言葉を出す。

「うちとは、したくない?」

「そんなことないじゃん、ずるいよ理沙ぁ……」

 やっぱり、かわいい。でも、ソファーじゃ、この先をするにはちょっと狭すぎる。

「とりあえず、ベッド行こ?」

 由実の背中と膝の後ろに手を差し入れて、――いわゆる、お姫様抱っこ。

 ドキドキできるし、由実だって抵抗できないし、一石二鳥だ。

 ベッドまでなんとか運んで、そのまま組み伏せるような体勢を取る。

「じゃあ、いいよね、由実」

 返事を聞く前に、唇を塞ぐ。

 由実の匂いが濃く香って、そのまま肌を重ねた。

キスの日だったからいちゃいちゃ度増量してみた

もともといちゃいちゃしてる?知るか

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