始まりの日
この話はノリでできている……。
タイトルからしてちょっと怪しいパロディが入っていますが、キャラが全然違うからいいかなぁ…という希望的概念が入っております。
嫌な方はフィィィーシュ!!と唱えてから回り右をしてください。
「Fairy Tale Chronicle?VRMMOで滅茶苦茶有名なアレ?」
皆さんはじめまして。二宮 天音です。今、私は、二人の幼馴染みに連れ込まれた鍵の壊れた理科準備室にいる。(今、エロいこと考えた人。全員ぶった切るよ?………というか、一番最初の会話を読みなさい)
重度の廃人の二人と違って(+兄もか)、廃人ではないので、あんまり巻き込まれたくないのだけど。私の表情から、気持ちを読み取った一人が、苦笑しながら口を開く
「うん。僕らβテスターだったんだけどさ、次回作、二人で一人、招待できるんだ」
「だからね!大切な幼馴染みのアーちゃんと3人でやりたいの!!VRMMOで一緒に遊びたい!!」
男の子の方が黒木 悠斗。女の子の方が桜庭 夕月。ふたりとも高校二年生。ユートはジャニーズにいそうなイケメン。ユキは………うーん。そうだな……。ラノベのヒロインみたいなかわいい感じの女の子だ。私?中の中じゃない?
「でも…」
「僕らだってサポートするし。飽きたら止めたっていい。何も攻略組になれ、って言ってる訳じゃないしさ」
「そうだよっ!FTCでいっぱい綺麗な所、見つけておいたの!!全部残っているか分かんないけど、3人で見ようよ、ネ!」
うーん、……どうしよう。前記のように、私だってゲーマーの端くれだ。興味がない訳じゃないし、グラッとしてきた。
確かに今やってる育成系のやつ(レゲーでいう、ポケットに入るモンスターを思い浮かべるといい)は、アレコレと手を出して、好きな子達をレベルMAXまで育て上げてしまった。(ほら、やっぱりカンストって響きが……ね?)ま、あの子達との触れ合いを辞めるつもりはないけど。
たまには剣と魔法のファンタジーに戻ろうとは思うわけで。
「………本当に助けてくれる?」
ちらりと二人を見上げれば、お互い目を見合わせてから全力で
「「もちろん!」」と声が揃う。
「ん。分かった。二人が薦めるなら名作だろうし。いいよ」
ユートは持っていた鞄からVRMMO用のROMを取り出した。パッケージにはタイトルが書いてある。用意周到だなぁ。
二人とも、私がやらないわけがないと踏んでいたのか、さすが幼馴染み。
「これ、開始今週の土曜の21時からなんだ?今日帰ったら設定しといて」
「スキルビルドは、アルコと似た感じにして大丈夫だよ」
アルコとはアルコバレーノ・オンラインと呼ばれたVRMMOのRPGだ。
私達のお気に入りのゲームだったが、去年会社の社長が引退して、引き継ぎ手がいなかったため、数多くのゲーマーたちに惜しまれつつ運営が終了してしまった。
あれの最後、流石日本人と言うべきか。
技術の全てを注ぎ込みましたっ!と言わんばかりのエンディングで、ギネスに世界一手の込んだエンディングと認定されてた。……何やってんのさって思ったけど。
……話を戻そう。
「ってことは、ユキが戦士でユートが魔術師?」
「うん。天音のことだし、設定でレア引きそうだから、回復魔法は取ったけどね」
「だから何が来ても大丈夫!!ユートも私もついてるから」
「分かった。ま、キャラ作り上げたらメールする」
「よろしく」「OK!」
若干脳筋っぽいユキだけど、ネットに関することは人一倍、……ハッカーじゃない?と聞きたいくらい強い。かなり込み入った内容を調べあげてくれるんだよね。
この頼もしい二人の幼馴染みと共に、私は家路に着く。帰ったらキャラ作りですな。
ーーーーーこれが、わたしとFTCの出会いだった。




