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中央編:10

ついに魔術を使っての衝突が始まった

穏やかだった人まで凶暴な魔術で攻撃している

変質した魔素

発生源とされている魔獣

知能を持たない凶暴な魔獣

もしかすると変質した魔素は凶暴化させ人格を変える?

イライラ、ギスギスとした空気

小さな事で起こる争い

ほんの少しの事でも我慢がきかない

本能のまま欲望のままで理性が保てない?

麻薬?

しかし高揚感はなさそう

いや、王女様に侍っている時は恍惚としていた?

不特定多数に対して薬を使うのは難しい

空気感染?

ウイルス?

汚染?

変質した魔素による精神汚染!?


でも発信源かもしれない王女様に魔獣のような凶暴性はない

変質した魔素とのかかわりが深いとされる魔獣は全て凶暴だといわれている

どうして?

学園に居る誰よりも長い時を共に過ごしているだろう二人の側近も…

何が何だか分からない

こういう時は兄さん達だ!


「「もしかして王女達こそが兵器として送り込まれたのかもしれない。国を混乱に陥れる為に」」

難しい顔で告げる兄達

王女達が人間兵器!?

チャンゴ王国は何を考えている

人を兵器に…

それも自身の子供を!?

「「未確認情報なんだけれど王女はどうも偽物のようなんだ。チャンゴ王国には存在しない第三王女。二人の側近も貴族では存在しない」」

こ…怖過ぎる

「それって…」

作りだされた存在

もしくは生まれつき

生まれつきなのか人工的に作り出されたのか3人は利用されているだけかもしれない

子供を道具として使う人間

子は親の所有物でもなければ使い捨ての道具でも無い

そんな親がココにもいるの?

人の欲は何処までも弱者を虐げ醜い嫌悪感しかない

「「僕達に出来るのは領地と殿下達へ知らせることだけだ。お茶会だったら怪しまれずお伝えできるだろう」」


お茶会をセッティングし殿下達へお伝えする

部屋では空気清浄機がフル回転

念のために殿下達へ領地で開発されたサーチ魔術具を使えば精神汚染を受けていた

この魔術具は健康時の登録を必要としない簡易版

変質した魔素の正常化を試みれば効いたようで以前の落ち着きを取り戻された

「なんということだ…」

殿下は真っ青な顔で言葉を詰まらせた

「「未確認情報はともかく殿下達も変質した魔素によって人格に歪みを生じさせる精神汚染をされていたようです。領地で開発されたサーチ魔術具に反応もありましたから間違いありません」」

精神汚染を取り除く方法は私達以外では使えないことも説明した

そもそも必要とする魔力量がないのだから納得するしかない

「とりあえずブリアンナ王女様ご一行には国にお戻り頂かなくてはなりませんね」

落ち着きを取り戻されたライモンド様が話されます

確かに戻って頂いた後に精神汚染を取り除かなくてはなりませんが戻って頂く理由はどうするか

「「国内に不穏な動きがあり御身を危険にさらす訳にはいかないからだとでも伝えれば良いのでは?」」

実際に不安定だ

今後の方針がある程度固まり行動に移したいが動けない

この部屋を出れば殿下達はまた精神汚染を受ける


仕方ない

ウルルに兄達へ私の提案を伝えて貰う

言葉にしなくてもウルルには心の中で思えば伝わる

兄達へは姿を消した状態で伝えてもらえれば循環が出来ない殿下達に聞かれる事は無い

方法が無い事も無い

その方法が殿下達へ公表して良いのか判断が出来ないので兄達に託す

お茶会へお誘いするくらいなのだから兄達は殿下達を気に入っているのだと思う

お互いを助け補い合い一生懸命努力する人達は応援したくなる

殿下達はいつも前向きに頑張っていらっしゃる

出来るだけの協力はしたい

上位魔術具と中位魔術具の中間の魔術具

私の金色化した髪と左の薬指から採取された血液で作ることができる魔術具

個人認証し指輪にしかならない守護魔術具

「「ルディ…頼めるか?」」

やはり兄達は殿下方をこのまま見捨てられないようです

苦悩に満ちた表情で私へ依頼する

ココで見捨てるような兄達なら私はこんなに大好きにはなっていない

笑顔で請け負った

「わかりました。部屋で準備してきます」

ウルルとともに部屋へ戻り領地と同じだけの魔素濃度にしてもらいながら作成する

上位魔術具は領地の魔素濃度でなければ作れない

上位と中位の中間だが素材も大量にあるわけではないので失敗しない為にも同じ環境にしてもらう

左の薬指も思いつきなだけで他の指や血液以外でも良いのかもしれない

ウルルとイルさんとの約束で秘匿していた

イルさんには相談できなかったけれどウルルは賛成してくれたので2対1で作成方法は秘匿にして魔術具だけ公開する

素材でできるだけの数を作る

30程完成し兄達の元へ

「これは守護魔術具で個人登録を必要とします。左の薬指の血液をこの指輪の石の所へ付着させ左の薬指へ付けて下さい」

殿下達へお渡しし説明する

信用してもらえるのかとも思ったが殿下達には他に方法も無く信じてくださった

もちろん試しもしないで信じるようなことはなさらない

最初に試したのはライモンド様とリリアーナ様

お二人は医官コースを学ばれている

ライモンド様は文官コースも学ばれているのでご自身が試されたのだろう

「この魔術具の製法は問わないので効力を教えてもらえるか?」

私の知るなかでも上位と中位の中間の魔術具は存在しない

上位であれば個人認証と自由自在の変形

中位魔術具であれば個人認証を必要としない

兄達の表情からも本来は秘匿としたい魔術具だとお気付きになり配慮して下さった

「これは本人が望まない状況を防ぎます。ただ自身もしくは他者に対して毒や攻撃をする等の害意を望めば同じ内容が守護から外れます。つまり誰かに毒を盛れば自分が盛られた時も毒の種類を問わず効果は有効となり防ぐ事が出来なくなります」

この指輪は因果応報的に作用してしまう

「とこで左の薬指というのは何か理由があるのかしら?」

リリアーナ様に素朴な質問なのですがと質問される

「左の薬指は心臓に最も近い指とされています。心を守るという意味で指定せて頂きました」

他の方々も興味深く指輪を見ている間にライモンド様がお一人で部屋を出ていった

指輪の効果を確認するので戻るまで指輪に触れないようにとのお言葉を残して

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