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閑話:5

【演奏会】


貴族としての教養

竪琴

ピアノの鍵盤がそのまま弦になった感じなので慣れれば何とかなる

慣れれば…

ピアノでも演奏しながら歌うのは苦労した

ピアノの黒鍵のように子供向けの小さな竪琴は色がついている

でも音の見分けが大変

練習あるのみで体で位置感覚をつかんで音を聞いてっと

室内は温度や湿度管理されているけれど若干音色が変わるので調整が必要で…難しい

兄達が見本を見せてくれる

スゴイの一言

二人の二重奏

高音と低音に分かれてハモらせる

普段から二人で一人と認識しそうな声質と発音

鳥肌モノです

スゴイスゴイと拍手して喜んでいると父も参戦(?)してきた

顔に似合わず上手い

大人の男性らしい低くて優しい声が素敵だ

母がウットリしているよ

父もそんな母を見つめて歌う

二人の世界は二人っきりの時にお願いしたい

続けて恋歌を歌おうとしていた父

子供達もいますよぉ~

伴奏の段階で気付いたので二人の桃色空気をぶった切ってイルさんにもリクエスト

予想通りやはりスゴイ

あまり話さないけれど良い声してるなぁ~と思ったら腰にくる美声だった

くぅ~幼児だからか腰にはこないけれど時々リクエストしちゃおうっと

ありゃ

リクエストが回ってきた

う~ん

まだドレミの音階が精いっぱいなのだけれどドレミの歌も微妙だなぁ~

音階の場所がつかめてないので半音が邪魔!

仕方ないので兄達に伴奏してもらって歌う

うんうん音痴じゃないね

歌うのは好き

前世では若干音痴ながら歌っていた

大人になってから始めた幼い頃から習いたかったピアノと声楽

音感が頼りない

楽譜がいつまでたっても読めない

学校の音楽の授業と同じように音を覚えてなぞらえることしか出来ない

音楽も体で覚える体育会系だった

ピアノで楽譜を追うのが精一杯でペダルが踏めないメトロノームのリズムに乗れない


手を怪我してギブスで固定されていた為か手のひらを開くことが出来ずリハビリ状態だったピアノ

お箸で肉じゃがのじゃがいもが持ち上がらないほど筋力が低下していた

全身麻酔での一度目の手術

折れた後位置がずれ、他の骨に癒着した骨を切り離し正しい位置へ戻し針金で調整しポルトで固定

予備麻酔ですることも無く眠り(医師には気絶したと思われていた)集中治療室で目覚めれば突然襲ってくる右手の激痛と喉の痛み

手術が無事終了し麻酔が切れた為だが目覚めが最悪過ぎて超不機嫌

担当医師は予想以上に素晴らしい出来となった手術にご満悦

看護士に有無を言わさず座薬の痛み止めを入れられ喉の痛みの原因を聞けば人工呼吸器で粘膜を傷付けた為だった

麻酔もしっかり切れ痛み止めの座薬も効いていたので病室まで歩いて戻ると言えばストレッチャーで有無を言わさず運ばれた

全身麻酔の後遺症で一日くらい起き上がれなくなる人もいるので食事は止められていたが次の食事から復活してもらった

部分麻酔の二度目の手術

正しい位置へと戻した骨に埋め込まれていた針金の摘出

皮膚が薄い為か何度も麻酔を追加してもらったが手術室を出た頃には激痛に襲われる

痛み止めの服用について聞けば食後にと指示されたお昼過ぎ

帰路で痛みの為に気を失いそうになっていたが無事帰宅

骨折した手をマッサージされても耐えられたのに気を失いそうってどれほどの痛み?

開腹手術の時は翌日でも手術前と同じように歩けて便秘にもならなかった

他の人は歩くのも辛そうで痛くて腹筋が使えないから便秘になるそうだ

切り方の関係だったのかな?

病巣が広範囲の為へそ下を縦に切るだろうと言われていた

筋肉の繊維は縦で横によく広がるらしい

術後傷口を見ればビキニを着ても大丈夫な位置で横

お腹の皺にそって切られ溶ける糸で縫合されていた

傷の上には透明のテープが張られているだけだったので良く見えた

手術痕のチェックで「アノ先生がこんなにマメな事をするなんて」と看護士が驚いていた

手術中部分麻酔の為会話は全て聞こえていたが若い医師への指導で切る位置、大きさ、処置方法、縫合の仕方等を説明していたので担当医の最高技術を使ってくれたのかもしれない

担当医の話になった時まだ他の患者さんより若いので体力もあり若い先生の練習に良いかもしれないと伝えたからか初診の部長先生が担当となって実践したのかもしれない

今後に役立ててほしい

そもそも手術方法について説明されても素人なので判断が難しい

オススメコースでの手術方法をお願いした

丸投げである

それが良かったのか練習体を申し出たのが良かったのか

退院後に知る担当医の部長先生は実は有名な医師で担当医になることも少ないと

これはもしかすると不幸中の幸い運かな?

病室に戻っても処方された痛み止めは一切必要無かった

手だから痛かったのか?

指先は痛み等敏感に感知しやすい

夕食の頃にはアドレナリンが出ているのか痛みはどこかへいっていた

部分麻酔で三度目の手術

埋め込まれていたボルトの摘出

摘出する必要はなかったが体内に不要なものを置いておきたくなかった

摘出されたボルトを見てみたいと言えばお持ち帰り用(?)ケースに入れてくれた

ボルトに骨片や血肉が付着してないかドキドキしたがきれいなボルトだった

残念

小さなボルト

病院で一番小さなボルトを使ったと言われた

大人にもかかわらず細い骨

粘度があるので折れ難いが普通なら簡単に折れる細さ

お腹を切った時も摘出物が見たいと眼鏡を持ち込んだ

袋に入った筋腫とチョコ

筋腫は凸凹していて堅いが弾力がありゴルフボールみたいだった

色も白っぽかった

チョコは正にチョコレート色だった

さらに水まで溜まっていた

左卵巣がチョコで肥大、右卵巣には水で肥大

これだけ入っていれば下腹部も膨らむはずだ

太った訳ではなかった

下っ腹ポッコリは歳のせいかと思っていた

術後もレバー状が出ていたけれど婦人病が原因ではなく子宮後屈が原因かな?

解明されていないことが多くて良く判らない

再発していたとしても日常生活に支障がなければ放置することにした

筋腫は竹の子みたいなものでとってもキリがないと医師にも言われた

竹の子…

ずいぶん良い畑なのか筋腫が豊作

困った体質だった


ピアノの先生は優しくドレミの練習からリハビリとしてくれ長い時間がかかったが回復した

思うように動かない手に落ち込んでいると声楽でピアノ以上に楽しめるようにとしてくれた

いい大人が子供扱い

周囲には優しく手を差し伸べてくれる大人や友人がいた

優しさをもらった

甘え続けることは出来なくても一時の休息をさせてもらえた


少しでも楽譜を読めるようにとコールユーブンゲンにも力を入れた

やはりリズム感が微妙だったけれど歌うのは好き

外で歌うと声が空気に溶け込んで自分も空気に溶け込んでいるようでとても気持ち良い

室内で歌うと声が響いて音に包まれているようで包まれている感覚が優しくて嬉しい

気付けばみんな歌っている

楽しい

今生は音感もリズム感も悪くはないようだ

未来は明るい!


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