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建築戦隊〇〇レンジャー  作者: たかげるげVSたこやま
街フォーム研究
88/114

88軒目 それぞれの思い

視点がコロコロ切り替わります。

88軒目 それぞれの思い


 「オレ、建築戦隊辞める」

「大成、おぬしは本当にそれでいいのじゃな」

「ぐっ」

大成は拳を握った。

「リーダー、ロンから聞いておるかと思うが、わたしゃも3月末で建築戦隊を辞めることにしたんじゃ。伊豆に行くんじゃ」

「はい、聞いています」

一斗は淡々と答えた。

「知っていたのか、寛子おばが建築戦隊を辞めるって」

「ああ」

「どうして、オレには言わなかったんだ?」

「それはわたしゃが、自分から大成に話すから、言わないように言ったからじゃよ」

と寛子。

「オレ、バイトあるから」

大成は自宅とは反対方向に、足早に去って行った。

「大成」

一斗は大成を追いかけようとしたが、寛子に止められた。

「あいつは今、一人にした方がよいじゃろう。リーダー、今年度一杯で、口車と決着をつけたいのう。ではわたしゃ、これで」


 一斗、自宅にて。

一斗の妹のえりか(2歳)が、色々な柄のワンピースを着て、家を走り回っていた。一つのワンピースにチェック、花柄、キャラクター物入り混じっている。つぎはぎだらけの服だった。これまでえりかは、母親の選んだシンプルな服を着ていた。何か変だと一斗は思いつつも、特に何かすることもなかった。

 一斗は考え込んでいた。なんだか、自分の知らないところで、決まってくる。寛子も大成も辞めるって一体どうなるのか。でも二人にも、それぞれ人生はあるのだし、仕方がないか。一斗はしばらく考えた。一晩考えた。

 朝、えりかはまた昨日とは違う変わったワンピースを着ていた。えりかが転んだ拍子に縫い目が解けた。えりかの母(一斗の母でもある)華子は、慌てた様子でどこかにメールを打っていた。

 いつも通りに出勤した一斗に、ある書類が会社から配られた。「自己評価シート」、自分の勤務はどうだったか、今後どのような勤務をしていきたいか記入するシート。各自記入するシートを元に、上司と面談して評価が決まる。

 僕も、自分の人生があるんだ。一斗はそう決意して、シートに書き込んだ。


 大成は当てもなく駆け出した。そして海まで来た。バイトがあるのは嘘、とにかくあの場から離れて、一人で考えたかった。 

今が楽しければ、それでいい。目標を目指すなんてかっこいい事言っていながらも、実際は目標に向けた努力よりも、日々のやるべき事、楽しい事で埋まっていく。いつしかそうなっていた。大成は、今までの自分を振り返っていた。建築戦隊だって、一斗や寛子がやっていたからやっていただけ。ギターは、何ヶ月もまともに弾いていない。だけど、チューニングはしている。チューニングしたら、すぐバイトに行っていた。本当に音楽が好きだったのか? 


 昼間、子ども達は幼稚園や学校に行っている間、レイナの家で、レイナと真由が話していた。

「衣食住、食は保健所に届けたり、講習に出たり結構大変なのよね。手作りクッキーを売るのにも、家のキッチンじゃあ許可が出ないから」

レイナが言った。

「じゃあ、衣は、服とか私、縫ってみるよ」

「真由さんそういうの得意なんだ」

「ううん、全然(笑)、子どもの手提げ袋とかも、母にやってもらったんだ。でもミシンはあるの、かなり高機能よ。じゃあ、さっそくワンピースでも作ってみるね。じゃあね」

 


 古民家博物館。古屋民生(古民家)は、博物館の敷地内にあるかまどを掃除していた。古民家は古い文献を調べていた。そうしたら、街フォームを繰り出す衣食住の食は、食器でもいいという記載を見つけた。古民家博物館には、使われていないかまどがあり、陶芸ができる。


 寛子もまた考えていた。大成を甘やかし過ぎたかも知れないと。寛子は自分のビルの2階のコンビニに行った。そこで、コンビニオーナーと何か話をしていた。話が終わったら寛子は、着替えて出てきた。コンビニの制服を着て、オーナーに仕事を教わっていた。



伏線が多すぎかな?

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