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建築戦隊〇〇レンジャー  作者: たかげるげVSたこやま
街フォーム研究
87/114

87軒目口車上下


 「何をごちゃごちゃと話しているんだ。変身だ」

ドアの向こうで、口車が叫んだ。

「建築戦隊、口車不動産レンジャー 口車上くちぐるまのぼる

「建築戦隊 口車不動産レンジャー 口車下くちぐるまおろす

庄司ビルの前に4階建ての細長いビルが二棟建てられた。横幅は、人一人程度のスペースしかないビルだった。

「大成は二階で変身するんじゃ」

寛子はそう言って、大成に鍵を渡した。ずっと空家になっている、庄司ビルの2階。大成は走って二階へ行った。

「建築戦隊 3階建て商業ビル 庄司ビルX円ジャー」

寛子は玄関で庄司ビルに変身した。建物の中で変身したので、寛子の見た目は何も変わらないが、変身した能力は使える。

「口車上〜。」

口車上はそう叫ぶと、庄司ビルが浮かんだ。どんどん上って行って、口車ビルの屋上まで来た。

「ひ〜」

寛子は怯えた。

「建築戦隊 二階建てアパートショージコーポ 家賃二万ジャー」

大成は二階建てアパートに変身した。大成も見た目は変わらないが、能力は使える。

「うわ、ふらつく」

庄司ビルは宙に浮いているので、足場が不安定だ。間もなく、急降下。

「口車下〜」

口車下は、庄司ビルを急降下させた。口車上は上にしか行かないエレベータを持っている。口車下は下にしか行かないエレベーターを持っている。

「何だあのビルは、上にしかいかないエレベータと、下にしか行かないエレベーターって変なビルだな」

大成は窓から口車ビルを見て、驚いた。

「ふっ、これは戦闘用のビルだ。実在はせぬ」

口車上が言った。

「実在しないのじゃな。ならば突然来る固定資産税請求通知に戸惑え攻撃」

寛子が口車に請求書を突きつけた。

「更に、町内会費も請求しておこうか、10年分くらいじゃな」

寛子は電卓を叩いた。大成は急に強くなった寛子に何もできずにいる。

「うぐぐ」

口車は請求書の束に首が回らない様子だ。

「しかしこちらには最強の口車がある、必殺、口車上下動くちぐるまじょうげどう

口車上下は気を取り直し攻撃を開始した。

「いや、素敵なビルですね、ここなら家賃100万はないとねえ」

「本当に、駅前だし古いのに綺麗な建物だ」

口車上、下は口々に庄司ビルを褒めた。寛子はいい気分になった。

「でも、ここはもう少し。ここをこうして、ああしたら、やはり家賃は1万くらいかな」

口車は急に褒めるのを止めて、批判し始めた。これが口車上下動。

「壁ドン攻撃」

大成は攻撃をした、口車には届かなかった。

「大成、音楽では攻撃できないのか」

寛子が言った。大成はギターを引く。

「音楽で、攻撃、どうしたらいいのか…」

大成は音楽での攻撃が思いつかない。

「そうじゃのう。建築戦隊たるもの、好きや得意で攻撃の一つもできんとのう」

寛子がしみじみそう言うと、大成ははっとした。


「建築戦隊 庭付き一戸建て3000万ジャー」

口車の後ろに一戸建てが建った。

「一斗」

「班長は町内会費の集計が仕事だ攻撃」

3000万ジャーが攻撃、口車は集金の金額の重圧に負けた。

口車は去り、寛子、大成、一斗は元の姿に戻った。

「古民家さんの家から出たら、ちょうどだった。間に合ってよかった」

と一斗。


「一斗、オレ、建築戦隊辞める」

大成は真剣な目つきで言った。


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