73軒目 戦えばわかる
本編に戻ります。小説の書き方おかしいのは一発書きだからです。
【大成視点】
すぐに切れた電話。でもバックに流れる音で、オレには一斗の居場所がわかった。オレ、天才かも。夏に建築戦隊の研修に行った、苦明寺商店街。そういや、苦明寺の住職は困った事があったら、連絡してと言っていたなあ。
苦明寺に着いたら、寺の職員 (でいいのか)が
「住職と眼鏡の彼なら、毛明寺に行かれましたよ」
と言われた。遅かったか。オレは職員に礼を言い、毛明寺へ向かった。
【一斗視点】
「そろそろ、来る頃だと思っておったぞ。温泉ももうすぐ復活するし、関係ないか」
住職は落ち着いた様子で、そう言った。
僕は、防災訓練で、わかった。家は守るもの。会社や学校から帰ってきて、安らぐ場所。戦う場所には向いてはない。苦明寺なら、何かわかるのかも。そう思ったら、住職に電話していた。普段の自分ならあり得ない事だけど。このままではいけない、と突き動かされた気持ちになっている。
「そう、一斗殿の思う通りじゃ。家は戦いには向いてはおらん。ならばどうするか、どうしたら口車に勝てるかなと。ちなみに苦明寺にも口車は来たが、すぐに撤退した。彼らは我々苦明寺商店街の敵ではない」
「!」
「まあ、ここで話すよりも、戦えばわかる。私についてきなさい」
苦明寺商店街から15分ほど歩くと、海の近くの毛明寺商店街。毛明寺商店街は朝市が有名、昼間は何もないコンクリートで囲まれた空間だけ。そこに建った、寺と一戸建て。
寺の鐘が鳴り響く。お経も鳴り響く。僕はロケットエンジンを組み立てようとしたが、音に負けてしまう。
「これはピンチです。姉さん」
あの声は、この前の黒い双子。
「黒いお姉さん方、これは練習試合だ。建築戦隊ではない、ただの魔法少女には用はない」
住職はそう双子に告げた。
「わかりました。行きましょ、妹」
双子は去っていった。
「建築戦隊 二階建てアパートショージコーポ家賃二万ジャー」
僕の一戸建ての前に、アパートが建った。
「大成、どうしてここがわかったんだ?」
「なんで、一人で行っちまうんだ」
「面白くなってきたではないか」
住職は、鐘を鳴らした。本堂に火をつけた。
班長攻撃も、壁ドン攻撃も歯が立たない。班長は回ってきたら、軽くやってしまう。仕事や学校に行っていて、家にいる時間が少ない一般家庭とは違うんだ。何人もの人に壁ドンされたって崩れやしない。
本気を出した苦明寺には敵わない。
普通の家と、商売をしていたりする特徴のある家、戦いは違う。
「どうじゃ、わかったか。お二人さん」
「ちょっと待って。まだ終わりではないわ」
振り返ると、マンションが二棟。
「建築戦隊 レーアントシティ」
マンションは、寺よりずっと高い。
忙しいほど書きたくなるのかな。




