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建築戦隊〇〇レンジャー  作者: たかげるげVSたこやま
進め! 口車家の野望
66/114

66軒目 広がる野望

蛇口じゃぐちは何者なのか、みんなで当ててみよう!

この話は、三人称です。

 口車塾の説明会では、物人間達ものにんげんが、口車乗や先輩塾生のハンカ・チーフ、リン・ボン、箱型箱男らと、個別に話していた。物人間達が口車塾の入会申し込みをしている。文字が書ける物人間と、書けない物人間がいる。乗や先輩塾生が、文字の書けない物人間の対応に追われている。文字が書ける物人間も、個別に質問があるので、そちらの対応にも乗や先輩塾生は忙しい。

 バタバタした雰囲気の中、申し込みをせずに、そっと説明会会場を抜け出した物人間がいる。全身灰色、頭と右肩に蛇口。背丈は人間の大人並み。蛇口型の物人間だろうか。蛇口は口車塾を出て、商店街をゆっくりと歩いていた。物人間は飛んで移動する事が多い。しかし蛇口は歩いていた。通りがかる子どもに触られたりするが、それにも動じず、商店街を抜け、区役所に入った。夕方5時を過ぎているので、区役所は閉庁している。蛇口は、従業員入り口から区役所に入った。

 区役所に入った蛇口に、若い男が駆け寄った。茶髪で、身長は蛇口よりも少し高い。若い男は蛇口の側面をつかみ、入り口近くの会議室に入った。


若い男は蛇口の背後に回り、蛇口の背中についているファスナーを開けた。中から出て来たのは半そでTシャツとズボンをはいた男だった。男は頭の蛇口を取った。


「お疲れ、で、どうだった?」

「ああ、ここはもう閉まるから、詳しくは後で話そうか」

蛇口は○○区イメージキャラクターの候補だった「ジャグチくん」の着ぐるみ。その着ぐるみを着て、口車塾の説明会に潜入した、建築戦隊のリーダーである丹羽一斗にわいっとだったのだ。ジャグチくんの着ぐるみは、手がほぼ動かせず、装着の際には介助を必要とする。一斗は職場である区役所の関連部署の許可を得て、ジャグチくんを借りた。介助に友人の逸花大成いつかたいせいを区役所に入れるのも許可を申請した。建築戦隊の存在は、区民の皆が知っていて応援している。なので協力者が多い。一斗は着ぐるみを倉庫に戻し、ロッカーから上着とカバンを取り出し、大成とともに退庁した。一斗と大成は、区役所前のバス停からバスに乗り、古民家博物館へと向かった。古民家宅で夕飯を食べながら、作戦会議をする予定だ。


 古民家博物館に着いた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。古民家博物館の主、古谷民生ふるやたみお通称古民家は、一斗と大成を住居部分に案内した。古民家博物館は、博物館の建物の裏に、住居として使っている平屋がある。外観は古民家だが、中は普通の住宅の設備がある。ガスコンロ冷蔵庫ダイニングテーブルがある。ダイニングテーブルには、古民家の後輩である、いけめん☆まほう少年、池田面いけだめんが、一斗と大成に挨拶をした。古民家は、一斗、大成、池田 そして自分の分の夕飯をよそった。

「うお、カレーだ!いいね」

大成が喜んだ。

「なんか、色々なスパイスのある味がしますね」

池田が言う。

「まあ、自分は色々なスパイスを集めるのが好きだから」(49軒目参照)


「それで、今回偵察してみてどうでした?」

古民家が一斗に聞いた。

一斗は口車塾の説明会の内容を話した。今までバラバラに建築戦隊を襲ってきた、ドアやマイクが口車と組むようになった、口車は物人間をどんどん味方にしている。

「そもそも、口車塾ってどんな塾なんですか?」

一斗が聞いた。口車塾の説明会の情報も、古民家と池田からもらったものだ。

「口車塾は、当初は大学進学の為の塾でした。最近は、幼児から死ぬまで勉強が必要だと言い、就活、婚活、資格取得など、全年齢に対応した塾になっています。」

池田が説明を始めた。

「でも、どうして池田さんや建築戦隊に襲ってくるんですか?」

「きっかけは、俺や友達が大学受験の為に口車塾に入った事からなんです。最初は低料金で確実に第一志望校に入れる、部活で忙しい人は、週一回からでもいいと言われて入ったんですが、実際は全然話が違う!最初に説明された料金よりも高いし、週3回は通わないといけないし、話しが違うから辞めようとしたんです。で、一緒に入った友達と一緒に文句言うついでに辞めようとしたら、口車塾は変身しました。

建築戦隊に。友達に危害を加えたので、俺はいけめん☆まほうとなって戦い始めた。これが俺が高校3年の時。以後5年間戦い続けています」

「でも、5年間ってなんで、そんなに長いっすか?」

大成が尋ねる。池田は、ポツリポツリと話す。

「いつの頃か、口車の目的は、塾ではなく世界征服に変わっていきました。だから世界征服を妨害しそうな、ヒーローというヒーローは全て潰すと。いけめんだろうか、建築戦隊だろうが。裏に何かがあるのかも知れません」

「ハンカ・チーフ、リン・ボン……彼らが何か怪しいように思えます。ただ、なんとなくですが」

一斗は思い出したように言った。

「そういえば、物人間って何なんだ?ドアとかマイクとかよくオレ達襲われているけれど、あいつら結局何がしたいんだ?何度やってもやられるだけなのに、何度でも襲ってくるし」

大成が言った。

もうご飯は片付いた。

「物人間に関して、調べたら口車とつながるかも」

古民家は、パソコンを立ち上げた。


次回は物人間設定資料集です。

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