64軒目 庭付き一戸建て3000万ジャー VS 貸出アパート・ショージコーポ VS 庭付き一戸建て2万円ジャー
気づいたら、下書きと違う攻撃を繰り出していました。これがキャラが動くという事でしょうか。
つぶされる……
そう思って、身構えた。
ボン。
私の前に煙が立った。
「建築戦隊 庭付き一戸建て3000万ジャー」
気づくと私は、さっきまでいた庭付き一戸建てにいた。
そして中には、丹羽一斗さん。変身した家の中にいるのか。
「大丈夫ですか?危ないので、テーブルの下に隠れていてください」
「一斗さん」
私は言われたとおりに、テーブルの下に隠れた。そうだ、ここ家の中じゃない。私は靴を脱いだ。
「靴は脱がなくていいです。変身した家の中だから」
あ、そうなんだ。私は靴を履いた。一斗さんも靴を履いたままだった。
「ちょっと浮きますね、つかまっていてください」
ロケットエンジンの音がして、ふわりと家が浮きあがる。
「安いが一番攻撃!」
貸出アパートが安い光線をまき散らす。庭付き一戸建てはよけて行く。揺れて、気持ち悪くなりそう。一斗さんは、私の様子に気遣ったのか、よけるのをやめた。
「安いのはいいけれど、町内会費請求攻撃~」
「うっ、そんなものは払うか~」
貸出アパートが怒った様子で、仲間を呼んだ。
「建築戦隊 庭付き一戸建て2万円ジャー」
布団で作った、家の一戸建てが現れた。
「この布団丁度二万円。羽毛布団」
布団、いや二万円ジャーはそういうと、攻撃を始めた。
「いねむり攻撃」
なんだか急に眠気が襲ってきた。一斗さんも眠そうにボーっとしている。危ない。でも、眠い。
浮いていた3000万ジャーは、地面に落ちた。壁がドンとたたく音がした。
?
「建築戦隊 二階建てアパートショージコーポ家賃二万ジャーの壁ドン攻撃!」
隣にショージコーポが現れた。
「起きろ」
「味方に攻撃するなよ」
一斗さんもそう言いながら、目を覚ました。
「私は一週間無料で借りられる、貸出アパート。一週間後には、その命は、消える。だから……」
貸出アパートは寂しそうにつぶやいた。いつもとは違う調子に、私達はつい聞いてしまった。しかし、それは罠だった。
「フフフ、だから、どうとでもなれ、攻撃~」
貸出アパートは強風を吹かせた。3000万ジャーの窓が、ガタガタ音を立てる。
飛ばされそう。
「もふもふ攻撃」
二万円ジャーの布団が巨大化し、ショージコーポを包んでくる。
しかし、攻撃は効かずに、布団は元の大きさに戻った。
一体、何が起きたの?
ショージコーポは浮いた。そして布団の上に落下。
「こっちは一戸建て、強風くらい平気。 一週間無料貸出。そんなうまい話には、裏があるんだ」
一斗さんはパソコンに向かった。班長の波動を出すのか?でも少し様子が違うようにも見える。
「班長が回ってきた攻撃、裏の意味」
班長の波動だけど、何かが違う。そうだ、暖かいんだ。
班長が回ってくるのって、面倒だけど、顔見知りが出来たり、悪いことばかりではない。
敵は、消えた。
「ちっ、またカードなしか」
大成さんが言った。
建築戦隊は敵を倒すとカードがもらえて、カードをたくさん集めると、家ができるとロンさんは言っていた。しかし、最近口車家との戦いではカードがもらえないとぼやいていた。
「そういえば、大成さん、聞いてもいいですか」
私はさっきの疑問をぶつけた。
「ああ、オレは201号室。攻撃に使えるのは201号室と廊下などの共有部分。それ以外の場所が攻撃されても、効かないんだ。一戸建てと違って、攻撃に使える範囲は狭いけれど、これはこれでいいところもあるっしょ」
「すごい」
これで建築戦隊○○レンジャーの取材は一旦終了。帰って記事にまとめよう。
建築戦隊○○レンジャーの皆さん、ありがとうございました。
次回から、新章。 進め!口車家の野望 口車家が動き出す。




