24軒目 一斗VS大成
暑いのに暑苦しい人がいます。
「建築戦隊 二階建て木造アパート ショージコーポ 家賃二万敷礼二か月分ジャー」
いきなり変身した大成に一斗は、
「一体・・・何をするんだ?」
ただ驚いていた。
「いつまでも落ち込んでいて、うぜーんだよ! 負けたって、また練習して強くなればいいんだよ。かかってこい!」
「そんな、いきなり・・・」
一斗は動こうとしない。
「ふーん、何でもそれなりにはできるけれど、失敗しても立ち上がれないんだな。お前は親父がいないと何もできない、ぼんくらな二代目か?え?いいか、かかってこねーなら、オレは建築戦隊を辞める。そんなぼんくらリーダーについていけないからな」
大成は挑発している。一斗ははっとして鍵を握った。
(建築戦隊を辞める・・・本気か?いや大成は挑発しているだけだ。そう信じたい。)
「建築戦隊 庭付き一戸建て3000万ジャー」
一斗は庭付き一戸建てに変身した。
「おお、来たね。先ずは班長攻撃来い!」
大成は嬉しそう。
「また班長が回ってきた攻撃」
一斗は精神を集中して、班長の波動を出した。しかし、大成はその波動に動じなかった。
「ふーん、でも班長ってオレもやったことあるけれど、大した仕事ねえよ。じゃ、オレも攻撃の練習しよう。壁ドン攻撃」
大成はアパートの壁をドンドンたたいた。一戸建てにも響く大きな音。
「お前、なんか特技ないの?趣味でもいいけれど」
大成は一斗に尋ねた。
「そういえば、特に、なんか今までなんとなくうまく行っていたから・・・。班長攻撃で負けたことなかったけれど、意外性だけで勝っていたんだよね。敵のドアに班長押し付けるとか・・・」
一斗は今までの戦いを振り返った。そして、はっと気づいた。
「意外性・・・それを突き詰めて」
「いや、商店街長に班長攻撃しても、そういうの慣れてんだろうし、そういうの好きな人がダメージになるような攻撃をしたらいいんじゃないの?」
「そうだった・・・。気づいていなかったよ。攻撃は相手に合わせて変えていかないと」
「そいや、一斗って学生の時も生徒会とかやっていたな。そういうの好きなの?」
「特に考えたことないけれど、そういわれてみればそうかも。攻撃を思いついた」
「おお、いいね。」
「ずっと班長が回ってくる攻撃」
ドーン。
「うわ、これは来るね」
「もう一つ。班長かと思いきや、役員が回ってきた攻撃」
「おお、これは商店街長には効かないけれど、オレには効く~」
「ずっと班長が回ってこない攻撃」
「ははは、それは地味にきついかも。でも商店街長みたいな人の弱点って・・・」
「これだ。町内会を脱退するぞ攻撃!!!」
「いいね。それだよ。」
大成は何かをつかんだ一斗に興奮した。自分のことのように。
変身を解いた。
はあはあ、二人とも息があがってきた。
「いい運動になったな。体動かすと元気出るよな」
「ああ、ありがとう、大成。」
苦明寺に戻ると、古民家こと古屋民生が到着していた。この後は夕食。
夕食後、最強の敵、現る。
次回は最強の敵現る。
絵本版より、のはらしょうたろう教授登場!




