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建築戦隊〇〇レンジャー  作者: たかげるげVSたこやま
苦明寺商店街編
16/114

16軒目 苦明寺商店街 昼の部 練習試合

この話についていっている人はいるのだろうか・・・。

意味不明な世界に突入してるような。

 ついに合宿の日がやってきた。○○区から電車で一本、10数分で着いてしまう。

苦明寺くみょうじ駅。近いのに泊り、これには意味がある。

 

 建築戦隊のメンバーは、苦明寺駅すぐ近くの、市立苦明寺図書館内にある会議室に集合した。この合宿の発起人である、丹羽ロン(55才)。その息子であり、建築戦隊のリーダーの丹羽一斗にわいっと(20歳)。一斗の幼馴染の逸花大成いつかたいせい

 それから、万田まんだレイナ(29歳)とその息子秀(1歳)。二児の母、阿南真由あなんまゆ(30歳)。


「今日来るのはこれだけ?」

ロンが言った。

「古民家さんは夜から来るそうです」

一斗が答えた。

「寛子おばは、うっ腰が・・・だって。ってあれ?真由さん、お子さんは?」

と大成。真由は幼稚園と小学生のママだが、今日は子どもの姿が見えない。

「キッズ(小学校に併設されている預かり保育のようなもの)と延長保育に入れてきたの。だから4時には帰ります」

「ワタシも4時に帰らせてください」

とレイナ。

「了解。忙しい中ありがとう」

ロンが答えた。


「レイナさん、遅くなったけれど、この前のタクシー代ね」

ロンは、レイナにお金の入った封筒を手渡した。前回地区センターに集まったときのタクシー代を、レイナが立て替えていたのだった。建築戦隊はこういうところには細かい。

 ロンがお弁当を配った。先ずはここでお昼ご飯。この合宿にかかる費用は、全てロン持ち。電車賃も、往復回数券が配られている。このお金は、ロンのポケットマネーだったり、市のボランティア助成金だったり、建築戦隊グッズの売り上げだったりするそうだ。


 「こんにちは、どうもご苦労様です」

お弁当を食べ終わった頃、会議室に背の低い50代くらいの男性がやってきた。

「商店街長、よろしくお願いします」

ロンは立ち上がり、あいさつをした。何となく、他の建築戦隊も続いた。

「では早速、練習試合を始めましょうか。苦明寺公園の丘の上で他のメンバーが待機しています。ここに大きな荷物はここに置いて行ってください。あ、ベビーカーも、段差がある場所を通るので、置いて行かれるといい」

「ほら、秀、がんばれ、もうちょっと」

「えーん」

レイナは秀をおんぶして、どうにかたどり着いた、苦明寺公園の丘の上。


丘の上には、さっきまで建築戦隊がいた苦明寺図書館と、駅中にあった立ち食いソバ屋が建っていた。商店街長はその2棟を紹介した。

「今日の対戦相手です。皆さんも変身お願いします。では私も」

商店街長は鍵を握った。

「建築戦隊 商店街長 佐藤床屋」

商店街長は古めかしい床屋に変身した。そして、3棟一斉に叫んだ。

「建築戦隊 苦明寺商店街レンジャー。夏の大売り出し開催中」

決め台詞の息がぴったりだったので、建築戦隊〇〇レンジャーは圧倒されていた。

「変身だよ。何をボーっとしておる!」

ロンが叫んだ。

〇〇レンジャーも変身した。

「建築戦隊 庭付き一戸建て3000万ジャー」

「建築戦隊 二階建て木造アパート ショージコーポ 家賃2万ジャー」

「建築戦隊 高層鉄骨マンション レーアントシティ 一街区一号棟3200万ジャー」

「建築戦隊 高層鉄骨マンション レーアントシティ 二街区二号棟@まゆ」

丘の上が満員になってしまいました。


その時、どどど、と足音を立てて走ってくる、小柄なおばちゃんが現れた。

「ちょっと、私を忘れたの?」

「うわ、苦明寺プールの久美ちゃんだ」

苦明寺図書館の屋上には、夏しか開いていない苦明寺公園プールがある。久美は鍵を握り、変身した。

「建築戦隊 苦明寺公園プール」

プールの水があたりを埋め尽くす。建物がびしょ濡れだ。

「ちょっと、久美ちゃん、これじゃあ練習試合にならないよ」

商店街長が困ったように言う。

「あら、佐藤さん、私を呼ばないのが悪いのよ!」

「ああ、プールはオープンしたばかりだから、忙しいかなと思って連絡しなかったよ。悪かったよ」

「苦明寺商店街レンジャーって何人いるのですか?」

とロンがびしょ濡れになりながら尋ねる。

「この商店街全部の50さ。その時の状況で、出てこられる店って違うから。一度に戦うのは5店くらいまでかな。よし、こうなったら一人ずつ試合しよう。くじ引きで対戦相手を決めよう」

「久美ちゃん~。この水なんとかして~」


次回 レーアントシティ(真由)対 苦明寺公園プール

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