15軒目 他地域の建築戦隊を見に行こう 出発編
久しぶりの更新。人数が多い話を書くのが大変でした。
神奈川県横浜市〇〇区で活動する、家に変身する建築戦隊が、全員集合するのは今日初めてだった。
(父さん、いきなりうちに全員集合、てなんなんだ?)
丹羽一斗20歳はそんなことを考えながら、勤務先の区役所から待ち合わせ場所の〇〇本庫駅まで急いだ。
本庫駅前には大きな商店街がある。その商店街の一番駅に近い場所に、空き地があった。しばらく空き地だったが、最近買い手が見つかったようで、工事が始まっている。
「もうこの土地、他に買われたんだな」
一斗が声のする方に振り向くと、幼馴染でアパートに変身する逸花大成がいた。
「そうだな。もうみんな来ているの?」
「あっちにいるよ。一斗待ちさ」
本庫駅には、建築戦隊のメンバーがそろっていた。建築戦隊は6人。そのうち一人は1歳の子ども連れのレイナ、もう一人は小学生と幼稚園の子どもを連れている、真由。
一斗と大成はみんなのいる場所へ行った。その時、一斗の携帯が鳴った。一斗の父、丹羽ロンからだった。
「え?〇〇地区センター?どうして?」
「今日朝から、えりかが熱があって、病院に行ったら、ヘルパンギーナだとよ。レイナさんや真由さんは子どもいるし、うつったらまずいから我が家で集まるのは中止した」
えりかは、一斗の妹2歳。
「わかった。みんなを地区センターに連れて行くよ」
一斗は、地区センターに集まる場所が変更になったことを、建築戦隊に説明した。
「この前のおばちゃん達!よくもやったな」
駅の中から、小学生くらいの男の子が下りてきた。男の子は、レイナを指さして言った。
他のみんなはびっくり。レイナはかがんで、男の子と視点を合わせた。
「これ、僕のでしょ」
レイナはハンカチを取出して、男の子に渡した。男の子はハンカチを乱暴に受け取った。
「覚えてろ、って言ったよね。僕」
ボン
煙があがって、男の子は変身した。
「建築戦隊 レイゾウコシティ レトロバージョン」
男の子は、前にレイナ、真由の変身する高層鉄骨マンションレーアントシティと戦った、レイゾウコシティに変身した。男の子のハンカチには、「もうそうてっこつ」と書いてあった。
前回は巨大冷蔵庫だけど、今回は木できていて氷がぶら下がっている昔の冷蔵庫。
レイゾウコシティは、野菜や果物をぶつけてくる。
「ここは、変身よ。だけと、この場所じゃあ全員変身しても、入らないですね」
レイナは冷静に言った。
「この中で、一番小さいのは・・・」
一斗が建築戦隊全員を見回した。そして言った。
「僕ですね。先ず僕が変身します。変身したら、みんな3000万ジャーの中に入って変身してください」
一斗は家の鍵を取出し、手を合わせた。これが建築戦隊変身のポーズ。
「建築戦隊 庭付き一戸建て3000万ジャー」
一斗は、庭付き一戸建てに変身した。
続いて他の建築戦隊も、3000万ジャーの中に入って、変身のポーズをとった。
「建築戦隊 二階建て木造アパート ジョージコーポ 家賃二万ジャー」
大成は、アパートに変身しているが、見た目はそのままだ。変身した家の中で、変身すると見た目は変わらないが、能力は使えるのだ。
「建築戦隊 高層鉄骨マンションレーアントシティ 一街区一号棟3200万ジャー」
レイナと真由は、本庫駅から専用バスで行く、外国風のマンション群レーアントシティに住んでいる。
「建築戦隊 高層鉄骨マンションレーアントシティ 二街区二号棟@まゆ」
「建築戦隊 古民家博物館プライスレスジャー」
古屋民生26歳は、富川駅前の古民家博物館の館長だ。
「建築戦隊 3階建て商業ビル 庄司ビルX円ジャー」
最年長庄司寛子(年齢不明 年金をもらっているようだ)は、大成の伯母。富川駅前のビル庄司ビルに変身した。
変身する間も、レイゾウコシティの攻撃は止まらない。
「また班長が回ってきた攻撃」
「壁ドン攻撃」
「掃除当番は腰に来る攻撃」
「素敵な高層階の景色を見せる攻撃」
建築戦隊は、各々攻撃を仕掛けるが、レイゾウコシティには効かない。
「このまま闇雲に攻撃しても意味がない。レイゾウコシティの氷を溶かそう」
一斗の指揮のもと、自宅に太陽光パネルのある、一斗 レイナ、真由がパネルでお湯を沸かし、シャワーや、庭のホースでお湯を出し、レイゾウコシティを攻撃。残りの古民家、寛子、大成は、下敷きや鏡で太陽光を反射して援護した。
「太陽光反射攻撃」
レイゾウコシティの氷は解けた。
レイゾウコシティが倒れたので、建築戦隊の変身は解かれた。
その時、中年男性が、レイゾウコシティを見て駆け寄った。
「てっこつ、大丈夫か。」
「ジョー先生」
レイゾウコシティは倒れ、男の子が姿を現した。
「また、建築戦隊。僕の生徒に何をするんですか」
中年男性、ジョー先生と呼ばれた男は、建築戦隊に抗議した。
「ちょっと、そっちから先に攻撃したんだろ」
大成が、ジョー先生に言った。
「まあいい。覚えていなさい」
「逃げるのか」
ジョー先生と、男の子、もうそうてっこつは去って行った。
地区センターへ向かった。暑いので、寛子と子どもを連れているレイナ、真由はタクシーで。後の人、一斗、大成、古屋民生(古民家)は徒歩で。
地区センターのラウンジで、ロンが待っていた。
「すごいな。全員そろったんだ。寛子さんもありがとうございます」
「大成に連れられてのう。で、用件は何じゃ?」
と寛子。
「苦明寺商店街を知っているかな?ここから電車で一本の。そこの商店街の建築戦隊がすごいんだ。だから、合宿して勉強させてもらおうと思ってな」
ロンはプリントを配った。
日時と集合場所、宿泊場所も書いてある。宿泊場所は苦明寺という寺。
「合宿って、子どもどうしよう」
レイナと真由は困っています。
「お子さんいると泊りは厳しいかな。みんな、参加できる時間でいいですよ。あ、もちろん一斗は全部参加で。有給取れるだろ、この時期暇なんだから」
「・・・・勝手に決めるなよ」
一斗がぶつぶつ言っていると、大成が、
「面白そう!オレ、全部行きます」
「お、大成くんやる気だね」
次回、16軒目 苦明寺商店街 昼の部 建築戦隊〇〇レンジャーが、建築戦隊苦明寺レンジャーと練習試合。




