14軒目 古民家博物館VS近未来博物館
ここは〇〇区富川町。富川駅前の丘の上にある、古民家博物館でございます。自分はこの古民家博物館の主の古屋民生、26歳。古民家博物館は、朝10時から開館いたします。その前に、博物館の前の道路を掃除しよう。自分は掃除用具を持って、道路に出ました。
「あら、民生ちゃん」
3軒向こうの3階建てのビル、庄司ビルに住んでいる、庄司寛子さんに声をかけられました。寛子さんはただのおばあちゃんではありません。自宅である庄司ビルに変身して、悪と戦う建築戦隊の一員なのです。
そして自分も、数か月前建築戦隊の仲間入りをしました。古民家博物館として。
「どおかい、建築戦隊、がんばっているかのう?」
「まだ、一度しか戦っていないので、なんとも」
「わたしゃ、この前、オゾンの前で習字ビルとかいう、建築戦隊と名乗る庄司ビルそっくりのビルと戦っただよ」
寛子さんは誇らしげに話し始めました。
「え?、寛子さんも?一斗さんも、大成さんもニセモノと戦ったって聞いたけれど」
「そうかい。最近ニセモノが出ているんだねえ。ニセモノと戦ってもカードがもらえないからのう。全くおかげでオゾンの特売、売り切れておったよ。困ったものだのう・・・・・・」
寛子さんは普段は寡黙だが、一旦スイッチが入るとしゃべり続けてしまう。どうにか切り上げて、自分は博物館に向かいました。
丘の途中に、何か見慣れない建物が建っています。いつの間に?平屋建てで形は古民家博物館に似ているけれど、全体がメタリックで光ったような色の建物。
「近未来博物館」
建物にはそう書いてあります。
自分が近未来博物館に近づくと、
「いらっしゃいませ、ようこそ近未来博物館へ」
と、白衣にネクタイをした男が出迎えてきました。
「私は口車借、近未来博物館の館長です。あちらに見える古民家博物館、それよりも時代は未来ですよ」
・・・・・・・先ずはここうちなんですが・・・
「人の敷地に何するんですか?警察呼びますよ」
「警察・・・その必要はありません」
口車借という人は、鍵を取出し手を合わせました。え?
「建築戦隊、近未来博物館プライスレスジャー」
これが最近よく出るニセモノか?こうなったら
「建築戦隊 古民家博物館プライスレスジャー 博物館のみバージョン」
建築戦隊には建築戦隊でしょう。丘の途中では、古民家博物館のすべての敷地は入らないので、博物館部分だけ変身しました。
「近未来、ハイテク攻撃」
近未来博物館が、光を放ちました。
まぶしい、光の先に建物が壊れているのが見えます。がっかりするおじいさんが見えます。
これはもしや自分?壊れた建物は古民家博物館?
「フフフ。これがお前の未来だ。古民家なんてもう流行らん。時代は未来だ」
未来だと?古き良きものも大切だ。大事にしていかないと。
「建築戦隊 夏草のびのび攻撃。そして蚊の襲撃」
伸びた夏草が近未来博物館を指す、蚊も口車を襲う。とどめだ!
「先人の知恵攻撃」
先人の知恵が伝わったか?
近未来博物館は崩れた。口車は逃げて行きました。
またカードはないのか。
ニセモノと口車、口車は何故建築戦隊を襲うのだろうか。
次回、新シリーズ。
他地域の建築戦隊を見に行こう 出発の部
〇〇本庫駅前の空き地に何かが起きる。




