13軒目 庄司ビル VS 習字ビル
原作 5歳児
キャラクターデザイン 7歳児
執筆 たかげるげ
気持ちの良い朝じゃのう。今日は特売だから、オゾンに行こうかのう。
愛車の電動自転車のかごにエコバッグを入れて、出発するか。
わたしゃ、庄司寛子じゃ。富川駅前の三階建て商業ビル、庄司ビルと隣町の脳剣台のアパート、ショージコーポのオーナーをやっておる。
わたしゃ庄司ビルの一階に住んでおる。庄司ビルの二階はテナント募集中、三階はコンビニじゃ。コンビニの名前もオーナーもよく変わってのう、セ〇ンになったりロー〇ンになったり、最近の若者は根性がないのう。と・・・わたしゃまだ若いんだよ。うぅ腰が・・・。
なんか「年金」というものが毎月振り込まれておるが、最近流行の振り込め詐欺かのう。
庄司ビルからオゾンショッピングセンターまでは、自転車で10分もかからぬ。オゾンへ向かう途中に大きな公園があって、なかなか気持ちの良いところでのう。公園の中を自転車で走っておったら、
シュ!
わたしゃの自転車のカゴに何か木片が入ってきた。何かとみると、将棋の駒? わたしゃ将棋は詳しくないが、どっしりとした駒だから、「玉将」とか書いてあるんだろうか。
「爆発」
なんだこの駒は?
バン!
駒が爆発した。わたしゃ爆風でよろけたよ。
また駒が飛んできたわい。
「非行機」
?飛行機ではないのか。何も起きなかった。
「しまった漢字を間違えた」
そんな声が聞こえた。声のする方を見ると、三階建てのビルが目の前に立っておった。なんだか、庄司ビルと似ておる。最近建築戦隊のニセモノがいると耳にしたのう。
「建築戦隊 習字ビルX円ジャー 参上」
建築戦隊?わたしゃも何を隠そう建築戦隊じゃが、見たことのない顔じゃのう。
建築戦隊とは、建造物に変身して戦う戦隊集団じゃ。庭付き一戸建てとかアパートなどの仲間もおる。
わたしゃ鍵を取出し、手を合わせた。
「建築戦隊 三階建て商業ビル 庄司ビルX円ジャー 変身じゃ。うっ、腰が・・・」
でも大丈夫じゃ。わたしゃ、変身した庄司ビルの中におるから、そこから攻撃すればよかろう。これが戦隊?とよく言われておるが、昔からそうなんじゃ。
習字ビルは、墨を撒いた。駒も撒いた。庄司、習字、将棋か・・・。
庄司ビルは真っ黒になってしもうた。何も見えん。
うわ、ビルごと宙に浮いた!
窓を開けて下を見ると、ビルが飛行機に乗っておる!
ドン!
ビルが落ちた。
落ちている駒には
「飛行機」
と書いておる。駒が消えた。わたしゃの反撃じゃ。
「建築戦隊 町内の掃除当番が大変だよ攻撃!」
習字ビルに町内掃除をお見舞いした。習字ビルは駒を投げてきた。
「町内会未カ」
何を書こうとしたのか書ききれなかったようだ。
墨か・・水で消えじゃろうか。ホースは。
「当番拒否」
駒が投げられた。
「歩」
ホースを探している間にもどんどん駒は投げられる。「歩」と書かれた駒は歩いておる。駒に書いてある字の通り動くのか。冠をかぶった王将の駒はデーンと動かない。飛車はビルの中を飛んでおる。
ホースがみつかった。台所にホースをつないで。水を撒く。
駒の文字が消えてきた。真っ黒になったビルも、黒がはがれていく。
駒が飛んでこなくなった。わたしゃ習字ビルに叫んだ。
「どうしたんじゃ」
習字ビルはあわてた様子で
「あ、駒がもうない。オゾンに買いに行かないと」
オゾンと聞いて、わたじゃもはっとした。
「そうじゃ、オゾンじゃ。特売が終わってしまう」
わたしゃ変身を解いた。習字ビルもいつの間にか消えておった。
でも、このままではオゾンでも戦うのかのう。
いや、わたしゃ、食料品売り場しか行かん。駒は専門店街に行かないとないから、関係なかろう。
次回は、ソロバトル編最終回
古民家博物館 VS 近未来博物館




