111軒目 ポッキーの日
大成は周りを見回しながら、驚いた様子で言った。
「あれ、今回は過去作品対戦じゃないの? なんか、カメラが向けられているけど、なんだ?」
○○レンジャーはスタジオにいた。テレビの収録に使われるスタジオ。壁には「建築戦隊番外編 ポッキーの日」とポップな書体で書かれた看板がかけられていた。大成と一斗の前には会議で使われるような長机があり、台本と書かれた冊子と、?と書かれている箱が置かれている。?の箱は、ちょうど手が入るくらいの大きさの穴が開いている。それをカメラで撮っているのは、レイナ。真由が照明を、一斗と大成に当てている。寛子は真由の隣に座り、パソコンで音響を管理している。カメラの後ろにメガホンを持った古民家がパイプ椅子に座っている。
「一斗さん、大成さん、111軒目を記念して、ポッキーの日というコントをやるので、台本にそって話してください」
と古民家。古民家は監督のようだ。
「なにそれ、急になんだよ」
そう言いつつ、一斗と大成は台本を読んでみた。
「我々は所詮、作者に踊らされている実態のないものなんです」
古民家は悲しげに言った。
続きはCMの後で!
ーcm−
「建築なんちゃらのグッズがついに登場!」
四次元の世界の住民「けんちくなんちゃらって、誰かが作った三次元の世界? 」
四次元の世界の母「いいえ、ゼロ次元よ」
「CMが終わりました。」
とナレータが言った。
パチパチパチパチ
レイナ、真由、寛子、古民家が拍手をした。
CMが終わって、番組を始める合図だ。一斗が台本を見ながら、話し始めた。
「さあ、やってまいりました、建築戦隊○○レンジャー番外編、111軒目ポッキーの日」
「カーット。一斗さん、もっと楽しげにお願いします」
古民家が言った。
「そういわれても」
と一斗。
「つまり、テレビのバラエティ番組のようにやればいいんだろ。オレがやってみるよ。やるなら、楽しくだ。音響さんなんか盛り上がるBGMかけて」
大成はさっと台本を読んだ。寛子は曲をかけた。
「演歌は違うと思うけれど…」
「そうかのう、じゃあ」
「そうそう、それそれ」
盛り上がる曲をかけて、コント再開。
「さあ、やってまいりました。建築戦隊○○レンジャー番外編、111軒目にちなんでポッキーの日をお送りします。今回司会を努めますのは、逸花大成です。それから、こちらは相棒の一斗です。この?ボックスから、取り出されるものを一斗と二人で食べるという企画、さあて、何が出るかな〜」
大成は楽しそうに、?ボックスに手を入れた。柔らかい感触がするものを取り出した。
「ん、これはちくわ。これを一斗と?うわ、密着しすぎ」
大成は、右から、一斗は左側からちくわを食べたが、一口で二人の頭と頭がこっつんこ。
「次は何かな」
一斗が?ボックスに手を入れた。今度は硬い、ゴツゴツしている。
「ごぼう、これこのまま食べるの?」
「うわ、無茶だ。でも一口だけって食えるか!」
「今度は何が出るかな」
大成が取り出したのは、カルパス、クレーンゲームにあるような小さいもの。
「これ、一人一口だろうよ」
「さて、これで最後だそうです。よかった。」
一斗は?ボックスに手を入れた。これは大きい!
なんと、高速道路。大きすぎてスタジオを突き抜けた。
「食べ物じゃねーじゃん」
と大成が突っ込む。
「変身すれば、いいのかな」
と一斗。
「え?そういうことか? でもやってみよう、建築戦隊 二階建てアパートショージコーポ…ってショージコーポないからできないんだった」
「カーット」
古民家の声がスタジオに響いた。
「OKです。これで任務を果たしたことにしましょう」
古民家はほっとしたように、後片付けを始めた。
お疲れ様でした。☆




