107軒目 コラボ対決フェア① 建築戦隊○○レンジャー VS 綾小路鈴音
過去作品とのコラボシリーズです^_^
「私の家の物をみんな持っていって頂戴、理由は後で話すわ」の番外編です。
ある日、ある時、ある場所で、再び集合することになった、建築戦隊○○レンジャーの6名。彼らは、海岸にいた。海の公園とは違う、岩の多い海。シーズンオフだから、人はいない。建築戦隊の6名だけだ。
「私達、何故ここにいるのでしょう? さっきまで、引越の荷物を片付けていたのだけど、気づいたらここに来ている」
と北海道に引越たはずの真由が言った。
「オレも引越の手続きをしていた。なんで、こんな海に来ているんだ、寒っ!」
と大成。
「もういちど、皆さんに会えるとは思いませんでした。真由さんも、大成さんも、一斗さんも、寛子さんも○○区を出てしまったから」
とレイナは少し嬉しそう。
「これは番外編ですから、本編とは違う次元で進んでいるんです。日時、場所、何故いきなり集合なのか、そんな事はどうでもいいんです。今回は、作者たかげるげの過去作品と我々○○レンジャーが対戦するそうです」
と古民家がまとめた。
「うわ、なんだその、作者都合! しかも、正確には、元○○レンジャーだけどな」
と大成。文句は作者までいくらでもどうぞ。
「オーホホホホホホ」
○○レンジャーの背後から、縦ロールツインテール女子小学生と、メイド服を着た小太りのおばちゃんが現れた。
「今回の対戦相手って、このお嬢さん? 小学生くらいにしか見えないけれど」
と古民家
「私は綾小路鈴音。こっちはメイドの芽衣。○○レンジャーさん、私達と勝負よ。オーホホホホ」
鈴音は強気で自己紹介した。
「『私の家のものをみんな持って行って頂戴、理由はあとで話すわ』の鈴音ちゃんね! ワタシ読みました! 母子家庭の女の子が、交通事故に遭い、クラスメイトの大金持ちに転生する話しよね」
レイナが嬉しそうに話した。
「ちょっと待って。ここで話を説明しないでくださる。ネタばれしてしまうわ」
鈴音がレイナを制した。
「鈴音ちゃん、せっかくだから、クルージング連れて行ってよ。1000円くらいなら出すから。5000円でもいいよ」
と真由。
「クルージングか……、行きたかったんだ。本当は」
鈴音は急にしょんぼりした。
「鈴音様、大丈夫ですよ。また行けますよ」
メイドの芽衣が、鈴音を励ました。
「そうね、そうだったわ。対決ですわ。行くわよ。私の家のものをみんな持って行って頂戴、理由はあとで話すわ」
鈴音が手を振りかざすと、大きなお屋敷が現れた。庭にはりんごやみかんの木があり、畑には作物が実っている。家の扉は開放されていていて、最高級の家具が見える。
「ずげー。これ全部持って行っていいのか?」
大成は早速品物を物色した。
「ええ、どうぞお好きなだけ」
鈴音は飴がたくさん入ったカゴを持っていて、飴をばらまいていた。
「おっしゃー。先ず玄関の靴箱をと」
大成は屋敷内に入り、靴箱に手を触れた。しかし手は、靴箱を突き抜けた。
「ホログラムか。まただまされた〜」
大成は相変わらず騙されやすいようだ。
「ふふふ、逸花大成さん、相変わらずのようね。私も建築戦隊○○レンジャー読んだのよ。読みにくし長いから、読めるところだけ読んだけれど。もう既に家具も処分してしまいましたわ。今は芽衣のアパートに住んでいるから、全部断捨離よ。オーホホホホ」
強がって、高笑いしている鈴音だが、少し悲しげにも聞こえる。レイナは何かを思いつき、真由にヒソヒソと話しかけた。真由は頷いた。
「有紀ちゃん」
レイナと真由は声を揃えて、鈴音を呼んだ。有紀は鈴音の転生前の名前。
「有紀……で、私は鈴音よ綾小路鈴音……わーん」
鈴音は泣き出してしまった。
「大丈夫ですよ。辛かったね……有紀ちゃん」
レイナ・真由・芽衣は鈴音を取り囲んで、鈴音を励ました。
「そうね……有紀はもういないわ。鈴音としてやっていくしかないのだから」
鈴音は立ち直った。芽衣は自分の腕時計を見た。
「大変です。もうすぐ飛行機の時間ですわ」
「あ、本当だ。もう行かないと。これからお父様お母様のいる、海外へ行くの。やっと、家族みんなで暮らせるのよ。オーホホホホ」
鈴音、芽衣が去って行くとともに、屋敷も消えた。
「この飴はわたしゃのコンビニでよく発注していたのど飴だのう。安くておいしいのじゃ」
寛子は、鈴音の残した飴をなめながら言った。




