永遠ループ
ある人の願いで、この地球が、木っ端みじんに吹っ飛ぶことになりました。
残り20行で本心から思ったことを語れば、爆発は解除されます。
って、えぇ〜〜〜。なんで俺なの? 俺宝くじでも300円しか当てたことないよ。
……おいおい、やばい。もう2行使った。なんだよ俺の本心って。日頃から気にしたことないよ。普通の高校2年生だよ。なんだっけ、突然言われても……そうだ、高校生なら恋愛だ。これぞ青春だ。さっそく、好きな幼なじみに告白しよう。隣に住んでるから好都合だ。
俺は玄関前でチャイムを鳴らす。もう夕方の6時だから、帰宅部の幼なじみがいるはずだ。扉が開いた。
「な〜に〜、なんか用?」
「突然だけどお前が好きだ!!」
「ちょ、いきなりなによ準備ってもんが」
いかん行数がヤバい。もう一押し。
「できれば、一発ヤリたい!!」
「帰れ! 変態。二度と声をかけるな」
勢いよく扉が閉められた。
ピー。
本心を語ったので、爆発は解除されました。地球は救われました。
報酬としてあなたの願いを一つ叶えましょう。
「地球を……木っ端みじんに破壊してください」
俺はくずおれながらそう呟いた。なんとなしにこのシステムの恐ろしさに気づいた。
いや、なんにもないよ、後書きって。でも俺のサービス精神がそうは問屋下ろさない。とりあえず、腰パンでチラチラ。どう興奮した? はい、あなたはゲイの素質があります。やらないか?