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スタート

書き方も、人称もころころ変わってしまいますが、楽しんで読んでいただければうれしいです。


俺は野上恭弥ノガミキョウヤ。一応主人公。

私立第十八青山学園1年A組で、卓球部のエースだ。


身長がクラスの中でもっとも低いこと以外はいたって普通の人間のはずだと思っている。

あることを除いて…だが





彼は今、1つの問題に直面していた。



「・・・」


「・・・」


場所は学園の屋上。

そこでは二人の生徒が向かい合っていた。


片方は恭弥。

もう片方は恭弥の同級生、夜神卓斗。


これから繰り広げられること。

それは・・・簡単に言うと「喧嘩」だった。



 


夜神卓斗ヤガミタクト

1年A組。バスケ部のエースである。

彼は同じクラスのある少女に思いをよせていたのだが…。


実は恭弥も卓斗と同じ少女に思いをよせているのだった。


 


何故この二人が戦うことになったのかというと…


~二時間前~


恭弥と卓斗が思いを寄せている少女は、

二人と同じクラスで吹奏楽部の実力派、沢尻鏡花サワジリキョウカである。


卓斗は彼女に愛の告白をしたのだった。

その結果は…


卓斗「鏡花さん、好きです。付き合って下さい!」


鏡花「え…あの、ごめんなさい。友達のままでいてくれませんか…」



…予想通り惨敗だったのだが。

卓斗が告白したことを知った恭弥は、なぜかそのことにブチ切れ

卓斗に喧嘩をふっかけたのだ。




ところで、この状況を説明している俺はは卓斗たちと同じクラスで神埼暦カンザキコヨミという…

──って説明している場合ではない。

この喧嘩は俺にはとてもじゃないが止められはしない。


なんたって卓斗の野郎、素手の喧嘩じゃ学年でもトップクラスに強い。


恭弥の奴は、150cm後半くらいという比較的小さい体から誤解されがちだが、喧嘩となればかなりやばい。

今もあいつの両手の中にある、人の腕ほどの太さの巨大な螺子…。

あれを体中に仕込んで武器として扱うらしい。

それ以外にも、様々なサイズの螺子を、結構な量持ってるとか。

あれで刺されたら痛そうだな…。


この学園は結構やばい奴が多い。

俺も人の事は言えないが…。


と、そんなことを言っているうちに動きやがった――。

恭弥 (今持ってる螺子は…Lサイズ(腕一本分)1本、Mサイズ(腕二分の一本分)4本、Sサイズ(手の平サイズ)132本…。まあ大丈夫だろう…。)

恭弥がシミュレーションを終えた瞬間。


ダンッ!

地面を踏み切る音がして卓斗の拳が恭弥の顔面に放たれる。


「…!!!」


あまりの速度に驚愕した恭弥だが、とっさに身を捻りかわす。

拳が空を切ると同時に、恭弥の耳元で風切音が響いた。


卓斗「よくかわしたな!流石、卓球部エース!」


恭弥「あんま関係ないじゃんかそれ!」


叫びながら恭弥は左裾から1本の螺子を取り出す。

そのまま螺子の先端をタクトの太腿へと叩き込もうと腕を思いっきり伸ばす。


が、卓斗が後ろへ跳ぶのが一瞬早かった。

目標を失った螺子は虚空へと突き出され、

突き出した恭弥は自らの勢いに体勢を崩してしまう。


「…!しまった!」


このときを待ってましたといわんばかりに卓斗は前へと跳んだ。

無論、拳を硬く握りながら。

卓斗の鋭い一撃が恭弥の脇腹に突き刺さる。


「ぐっ…!」


痛みは脇腹を中心に全身に広がり、恭弥の行動を阻害しようとするが、

恭弥はそこで体中を奮い立たせて思いっきり背を反らす。

そして頬に脂汗を流しながら、自分の額を卓斗の頭に勢い良く叩き込んだ。


「…ッ!」


互いに距離をとって呼吸を整える。

2人とも大きく深呼吸をして次の『一瞬』に備えた。



恭弥は前に走り出た卓斗に対して

螺子を投げる! 投げる 投げる 投げる 投げる 投げる 投げる 投げる 投げる!!

対する卓斗は流血こそするもの致命傷には至らない。

そして卓斗の硬く強い拳が恭弥の顔にふれようとした瞬間


卓斗「何…だと?」


卓斗の足下には大量の螺子が刺さり、動きを遮っていた。

恭弥「俺はこんな感じで相手の動きを遮る事が出来る。近距離戦には持ってこいなんだ。

つまり…ここで闘いが始まった時点でお前は負けてんだ。」

恭弥はそう言うとM螺子2本で卓斗を壁に固定した。


恭弥「っ!!やっぱり七星山との闘いはきついな…」




――七星山。それは第十八青山学園の一部の者達にのみ与えらし称号である。

恭弥と卓斗、その他にも五人の実力者がいる。




卓斗は固定されていた螺子を自慢の怪力で取り外し、再び激しい戦いが始まった。


卓斗は恭弥が投げてきた螺子をひらりとかわす。そして卓斗の拳は恭弥を狙うが恭弥もかわす。

これがしばらく続いた。


けれど30秒くらいだろうか…この短い間に階段をものすごい勢いで階段をかけ上がり卓斗の横を駆け抜けた人影があった。



「ガッキーンッ!!!」

木刀2つと螺子、拳がぶつかったはずだが金属音が聞こえた。


???「そこまでだ」


恭弥「邪魔するな、リュウ」

卓斗「リュウちゃんおいたはダメだよ~」


止めたのは日向龍二ヒナタリュウジ。卓斗、恭弥と同じ七星山の一人で剣道部のエースである。

なぜか竹刀ではなく常に木刀を持っている。

性格は真面目で喧嘩を止めに入ったりもするが、

やんちゃなときもあり、少し短気なところもあるため

キレてしまうと自分から喧嘩を引き起こすこともある。


龍二「おまえらそろそろやめないと風紀委員長が来るぞ。」

卓斗、恭弥「!!!」




彼らが恐れている風紀委員長とは山本時雨ヤマモトシグレという女子のことである。

女でありながら、強く気が高い。そしてなによりも美しかった。

学校の風紀を乱すものがいたら、そいつらは男女とわず病院送りになるといわれている。

この第十八青山学園のほとんどの生徒たちが恐れている人物だ。

卓斗と恭弥も例外ではなかった。




―ところで現状に戻ると…


恭弥「しょうがねー。今日はこのくらいにしとくか…」

卓斗「クソが。お前が絡んできたくせしやがって。次きたら殺すからな。」

恭弥「へいへい。」


龍二「おい、そろそろ…」

恭弥「わーったよ。じゃあな。」

卓斗「またねーリュウちゃんのバーカ。」


バシッ

龍二が卓斗の頭を殴った。


卓斗「イテッ」

恭弥「あほが…」

そう言い残して恭弥は立ち去った。


とりあえず屋上の騒ぎはおさまった。

だが、まだ1つ問題が残っていたのだった。

龍二「おい卓斗。これどうすんだよ。」


―実は今の喧嘩で屋上の一部を破壊していたのだ。


卓斗「放置!」

龍二「委員長に半殺しにされても知らないぞ。」

卓斗「おい、一緒に逃げるぞ。早くしろよ。」


卓斗は龍二を引っ張って階段を駆け下りた。


―1分後

風紀委員長は屋上に立ち悲惨な惨状を目にするのだった…。


これからも、続きを投稿して行きたいと思っています。

できれば、感想や一言をいただければ光栄です。

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