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一条帝崩御

彰子さまは、かわいい皇子様が二人生まれられたから、次は姫宮が生れてくださるといいわ、などと言っていたらしいが、それどころではない事態となった。


一条帝が、病にかかってしまわれたのだ。寛弘8年(1011年)5月の末、病が重くなられた。6月には、東宮の三条帝に譲位され、出家されたものの、わずか3日後に崩御された。


辞世の歌は、

 露の身の 草の宿りに 君をおきて 塵を出でぬる ことをこそ思へ


おそばに控えていた彰子さまにあてた歌とも、亡き定子さまにあてた歌ともとれる。

ふたりの中宮を持たれた一条帝は、いかがお思いになっていたのであろうか。


ところで、次の東宮は、一宮でなく、彰子さまの産まれた二宮に決まった。自分の手元で育てた一宮ではなく、二宮が東宮になられたことを、彰子さまはお怒りなさったということだ。しかし、もう決まってしまったこと。彰子さまには、どうすることもできなかった。

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