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彰子の入内

道長さまの次の一手は、娘を一条天皇の女御にし、更に中宮とすることであった。


いよいよ、我が娘倫子の娘、我が孫の彰子さまが女御になる。

雅信さまにお見せできないのが、返す返すも残念である。

それは、まあ、置いておいて、この時まだ彰子さまはわずか十二歳でいらっしゃる。令和の世なら小学生。妻となられるには、あと何年も必要だ。


もちろん、倫子が付き添って何くれとお世話しなくては務まらない。実は、倫子はかなり有能だ。

そのうえ、我が家には一条帝の母君詮子さまがお住まいで何かとアドバイスをくださる。


一条帝は、和歌、漢詩に造詣が深く、物語もお好きで、理知的なお話ができる場を好まれるということ。彰子様につきそう女房には、教養と言い、美しさといい、ハイレベルな方々を選んだ。


調度品も、一流の品々を並べる。道長さまは、当代きっての絵師に屏風絵を描かせ、名だたる歌人に歌を贈らせる念の入れようだった。しかし、中納言であった実資さまだけは、道長さまから何度乞われても歌を出さなかったということだ。なかなか、気骨のある御仁だこと。


彰子さまは、一条帝相手にままごと遊びをしていただいているそうだが、女房たちがうまく話題を選び、おもてなし申し上げるのできちんと通ってくださっている様子。

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